⚠️叱るしつけの問題点⚠️

今日は、直接の罰である「叱る」や「叩く」ことの問題点についてお話しします。

ここではまとめて、「叱るしつけ」と表現します。

①叱る人がいないところでの行動は変えられない

犬は人間とは違う習性を持つ動物です。

例えば、「テーブルの上に置いてある食べ物を盗み食いした」とします。

この場合、私たちは「盗み食いはいけない」ことを教えるために叱っているのですが、

犬が学習するのは、「飼い主の目の前でテーブルの上のものを食べると飼い主が怒る」ということだけです🤣

なので、次は飼い主のいない時に盗み食いをするようになります。

また、「現行犯」でなければ犬は何を叱られているか理解できないため、後で叱っても、意味がありません。

1番の解決方法は、「テーブルの上に食べ物を置きっぱなしにしない」ということです🐾

②望ましい行動まで抑圧してしまう場合がある

叱ることで、犬にしてほしい行動まで抑制してしまう場合があります。

例えばトイレの失敗を目撃して、現行犯で叱ったとしても、多くの犬は「トイレ以外の場所で排泄したから叱られた」とは考えず、「飼い主の目の前で排泄したから叱られる」と学習します。

そして飼い主の目の前で排泄しなくなるのです。

「カーテンに隠れて」など、トイレ以外の場所で排泄するようになります。

飼い主の目の前で排泄しなくなると、「正しい場所で排泄したら褒めてご褒美を与える」という1番効果的なトレーニングができなくなってしまうのです。

このように「叱るしつけ」は、結果的にしてほしい行動まで抑制してしまい、しつけを困難にしてしまうことがあります。

叱るしつけの問題は、また明日に続きます💐

「叱るしつけ」の問題点