図書館で偶然手に取った一冊の本『北斗星下の航跡(改訂版)』。
ページをめくるごとに、当時の空気や人々の息遣いが伝わってくるようで、思わず時間を忘れて読みふけってしまいました。
しかしこの本は館内閲覧のみで貸し出し不可。どうしても手元に置いておきたくなり、古書店を探し回ってようやく入手しました。決して安い買い物ではありませんでしたが、それでも手にした時の喜びは格別でした。
そして――本当の驚きは、その後に訪れます。
何気なくページをめくっていると、ある集合写真に目が留まりました。見覚えのある顔。目を疑い、何度も見返すうちに確信へと変わります。
そこに写っていたのは、かつて幼い頃に可愛がってもらった祖父の姿でした。
遠い時代の記録の中に、確かに存在していた祖父。
歴史資料としての価値だけでなく、この一冊は、私にとって家族の記憶へとつながる特別な存在となりました。
本との出会いは時に、不思議な縁を運んできます。
あの日図書館で手に取らなければ、この発見もなかったと思うと、ただただ感慨深いものがあります。
これからも大切に読み継いでいきたい、そんな一冊です。













