5パーセントの奇跡~嘘から始まる素敵な人生~ (2017年)

私自身、遠視近視乱視トリプルコンボの視力0.01(笑)なので気になって鑑賞しました。

私は視力検査に何故か引っ掛からず小4のとき再検査になった時には遠視がかなり進行しており、1ヶ月ごとにメガネのレンズを変えるほど一気に視力が下がりました。

大人になってから視力低下はゆっくりになりましたが近視が最近は強くなり近くのものが見えにくい現象が起こっています。

そして去年ですが右目の網膜に炎症が起きてしまい数ヶ月間右目が序盤のサリーのように灰色で見えにくい状況にもなりました。

寝る時目を閉じる度、明日は良くなっているのか進行しているのか、とにかく不安な気持ちでいっぱいでした。

だからこそ本当に目が見えなくなるかもと言う恐怖がわかるゆえ、サリーのこの映画での行動力にはひたすら拍手です。

目が悪い私が何故普通の生活が出来ているかというと、コンタクトをして補っているからです。
もし今コンタクトを外して街に買い物に行ってくださいと言われても、とても外に出られる状況ではなくなります。
それくらい私にとって大切なものです。



サリーは手術をして5%の視力は残りましたが、コンタクトや眼鏡をすれば見える私とは違い見えません。

そんな状況にも関わらずひたすらに耳で聞き口に出して勉強の内容を理解してとても優秀な成績を取り卒業します。

そして目の障害を隠さず夢だったホテルの研修生を申し込むのですがことごとく落とされます。
が、障害を伝えず応募したところ採用されます。

私は働き出してからコンタクトや眼鏡を
欠かしたことはありません。
もちろん仕事の応募をするとき、面接時にもしています。
だからと言ってそれが理由で落とされたことはありません。

私もコンタクトがなければ日常生活がままならない障害者です。
でも日常生活が送られているのはコンタクトのおかけです。

サリーの場合、それは母親や妹、手助けしてくれる友人のマックス、職場の仲間たちだと思います。

その中でもマックスがめちゃくちゃいいやつ!!
めちゃくちゃ私と友達になって欲しい!!
あっけらかんとしてて、女好き(笑)で、でも友達想いで。
一言で言うなら本当いいやつなんです!!

サリーが鏡の掃除にルーペを使いながら悪戦苦戦中、マックスが颯爽と現れて事情を伝えると「一緒に拭くよ」と大量のガラスクリーナーを吹き掛けてやり方を教えてくれます。

そしてマックスが身の上話を軽くするとそれを聞いたサリーが
「視力なしと意欲なし、うまくいかないね。」言うと、
マックスが「見えない人と聞こえない人が演奏する。客は踊ってる?音出てる?チグハグだ。」
と言いお互い笑い合います。

このシーン大好きです。
自然に心が通ったのが伝わってきてすごく嬉しい気持ちになりました。

そのあともマックスとホテル内を一緒に歩いて場所を歩数で伝えたり、ランニングをしたり...。

反対にマックスがワインの匂いで中に入ってる果物が分からず悩んでるとジェスチャーでサリーが教えて助けます。

大事件があって心が通じる描写も好きですが、こんなふうに自然に通じるのってすごく楽しいなぁって自分が友達と仲良くなり始めた頃のことを思い出しました。



サリーが"色々重なり"薬を手を出して、仕事が明らかに出来ていない時に本気で怒ってくれたのもマックスでした。

そもそも2日酔いで面接に来るようなテキトー男(笑)だったマックスがサリーと過ごすうちにサリー対して怒るまでに成長していることに感激しました。

友達を怒るって本当なかなか出来る事じゃないと思います。

(その"色々重なった"始まりが実の父親が家族を捨て愛人の元に駆け落ちしたことにより、家計が火の車になるというクソすぎる理由で。
私はこのクソ男をぶん殴って気絶させて無麻酔で睾丸を切り取って両耳に突っ込みたいです!!クソ野郎め!!)

最終試験の為にマックスの父のレストランで一緒にアドバイスをお互いしながら何度も何度も練習をする姿には胸が熱くなりました。
私がもし男性に生まれ変わるならマックスみたいな心意気の漢になりたい!!



サリーはラウラという女性と目が5%の視力しか見えてないことを隠して付き合っていました。
ラウラの息子ともサッカーをしたりして仲良しです。
そしてその息子の子守りをラウラ頼まれて見失ってしまいます。
ラウラは目がそんな状態なのに黙って子守りを引き受けたことに対して激怒し喧嘩してしまうのですが...。

己の障害を受け止めてそれを相手に伝える。
出来ないことを受け入れて人に助けを求める、相手が好きな人なら尚更言いにくいことです。

でも隠すことによって人の命、この場合ラウラの息子さんを見失ったのはやはりとても危険です。
ラウラが激怒する気持ちもわかるし、サリーの嫌われたくない気持ちもわかります。

その事件の後無事に最終試験に合格し、マックスと共にレストランを開業することにしたサリー。
そこに喧嘩別れしてしまったラウラが"鈴入り"のサッカーボールを持ってきてサリーに対して謝罪して仲直りし、物語は終わります。

私は広い意味で人それぞれ目に見える障害もあれば目に見えない色んな障害を持っていると思います。

私の場合は視力が0.01という障害と自律神経の乱れによる鬱病を抱えています。 
それが人によっては持病、人間関係、仕事、私生活...人それぞれの障害を抱えて生きています。

私にとって"鈴"の部分は視力面ではコンタクトだったり鬱病は周りの人の支えだったり好きな趣味だったりします。

"鈴"の部分を見つけたら人生ハッピーだと思います。
それが物であれ人であれ、とにかくなんでもいい。
サリーにとって友人や家族、恋人が"鈴"にだったように、自分にぴったりの"鈴"をこれからも探し続けて自分自身の障害を受け入れて自分自身を愛して生きていきたいと思います。

追伸 サリーの吹替の平川大輔さんの声が真っ直ぐな青年役にぴったりですごく物語に引き込ました!!声優さんすごい!!