過去2回、読書感想文についてお話してきましたが、もう一つの科目である社会についてもお話しておかなければなりません。というのも、学生時代に最も得意だった科目が社会だからです(理科・数学は興味はあるものの理解できませんでした…)。
さて、社会では様々なことを学びます。地理・歴史・公民の3分野ですが、その中でも、世界地理・日本地理・世界史・日本史・政治・経済・倫理など、細分化されすぎているように思います。かと思えば、分野が融合された問題も出題されるなど、いわば「なんでもあり」の状況です。そこで、学習の助けになれば、と少し変わった学習方法をお伝えしたいと思います。
まずは地理からお伝えしていこうかと思います。
① 企業名・言葉で覚える日本の工業
中京工業地帯で盛んな工業といえば、自動車工業と答えるのです。これは教科書に書いてあったことで印象深いことなので覚えていたりするわけですが、なぜ自動車工業が盛んなのか、ということについて教科書には書いていません。そこで、私が授業で話すのは企業名です。「トヨタがあるから、中京工業地帯では自動車工業が盛んなんですよ。トヨタの会社の近くに部品工場を作ったほうが便利だから、企業城下町ができるんですよ」などといったように最も身近な例を提示すると、その部分が頭に残って、定着度合が増えます。
さらに意外なことですが、中京工業地帯では焼き物の生産も盛んに行われています。これも、実は身近にヒントが隠されていました。それが、ワレモノ注意のテープです。今ではワレモノに統一されつつありますが、昔はセトモノと書かれているテープもあったのではないでしょうか。そのセトモノのセトこそ、愛知県瀬戸市、瀬戸焼を指しているのです。
では同様に。東海工業地域にある静岡県浜松市では、自動車工業や輸送用機械工業の他に、楽器の生産が盛んなんです。これは実は大きなキーワードですが、なぜでしょうか。少し考えてほしいので、以下5行ほど改行を行います。
答えは、ヤマハの本社工場があるからなんですね。ちなみに、ヤマハはもとはエンジンを開発するヤマハ発動機でしたが、エンジンを作る中で戦闘機のプロペラを木で試作することを依頼され、木材加工技術が培われていきました。その技術が楽器制作に活かされているわけです。更に余談になりますが、浜松市にはスズキ自動車の本社もありますので、自動車工業も盛んに行われているわけです。
② 品種・ゆるキャラで覚える日本の農業
そしてもう一つが、農業です。これについても、私は少し変わった教え方をしています。私自身食べることが大好きなので、気になったものの産地を確認しています。その一例を出すと、例えば米。コシヒカリは全国で生産されていますが、もとは福井・新潟あたりで栽培されていたもの。宮城はひとめぼれ、秋田はあきたこまち、山形ははえぬき、北海道はゆめぴりか、など様々な品種と産地を同時に提供しています。
野菜や果物でいくと、さつまいものシルクスイートは茨城県産、安納芋は鹿児島県産など、生産が盛んな地域と結びつけて教えています。
そして、最もウケがいいのが日本梨の生産。1位は意外にも千葉県なのですが……実は、大きなヒントがありました。それが、ふなっしーです。
ふなっしーは千葉県船橋市の非公式ゆるキャラとして活躍しておりますが、なぜ千葉で梨の妖精なのかずっと疑問に思っていました。そして、その謎が溶けたのが3年前、生産量を調べたときに合点がいきました。
このように、一見「その情報いる?」というような情報を頼りに覚えたことを引っ張り出してほしいと考えて、あの手この手で学んでもらっています。
ぜひ、活用してみてください。身近なものに、覚えやすくなるヒントが隠されているかもしれませんよ。