間が開きすぎたので軽く前回までのあらすじ。
色々あって無限列車に轢き殺されてズブッと鬼滅沼に沈められた私が事前勉強にしっかりアニメを見て行った鬼滅の能狂言。
ネタバレ防止にどんな舞台なのか評判等は極力見ないようにしていたが為にまさかの客降り鬼舞辻無惨(野村萬斎)に開始数秒で脳と心臓がパァンと爆発。
こんなパァンと爆発した状態でまともに見れるわけが無いじゃない!どうしてくれるのよ!ありがとう!という混乱状態でこのまま最後まで舞台を見ていく事に!
という感じで「まんさぁあぁぁぁぁぁい!(パァン)」となった私でしたが、なんとか意識を取り戻して最後まで鑑賞致しました。
結論から言うとものすっっっっっごく楽しかったです!
なんか「鬼滅の刃ってこんなに能狂言と相性が良いものだったんだな」と。
「どの辺が?」と言われそうなのできちんと説明すると「能狂言とはどんなものか?」って説明からになっちゃうんですけど、まず能というのは悲劇のお話が多いんですよね。
出てくる登場人物達は歴史上の見知った人達がよく出てくるけど、だいたいみんな生きた人間ではなくなってて(幽霊、生霊、妖怪等)しかもなんか勝手に身の上話とかをしだす。
そんな相手を不思議な力で退治したり供養したりするというお話が多い感じです。
と、ここで鬼滅の刃という漫画のストーリーを思い出してみて下さい。
主人公は家族を鬼に皆殺しにされて、唯一生き残った妹は鬼になってしまい、その妹を人間に戻す方法を求めて旅に出る事になる。
初っ端から悲劇です!!!
これは歴代ジャンプ作品の中でもかなりの悲劇のスタートなんじゃないでょうか?
その後、主人公は鬼と戦う過酷な道を進む事になりますが、その鬼達は元はみんな人間であり、鬼になった悲しい事情がそれぞれにあったりします。
そして鬼が倒された時に見る走馬灯のようなもので人間であった頃の様子と鬼になった事情を主人公は知る事になる。
この悲劇的なストーリーと、走馬灯という形で身の上話を聞かされるところと、鬼を切る事によって供養をするところがとても能にピッタリだと思ったのです。
一方狂言は喜劇です。出てくる登場人物達は歴史上の有名人ではなくそこら辺の庶民。言うなればその辺に居る一般人なわけですが、みんなマヌケで面白おかしい人ばっかり。
そんな感じの身近に居そうな面白い一般人達の愉快なやりとりを楽しむお話が多い感じです。
で、この狂言の面白おかしいところが鬼滅の刃という悲しくも激しい戦闘シーンの合間に発生するお笑いシーンにとても合うのである。
特に善逸とかが。
幼稚園児とかで居ますよね女の子大好きで惚れっぽい困った面白い男の子。この善逸の面白さが狂言にとてもピッタリでした。
そしてあのア"ーーーッ!!という汚い高音の叫び声(善逸役の声優の下野さんは汚い高音選手権で優勝して善逸役に決まったらしいので褒め言葉として汚い高音と言わせて頂きます)
アレが狂言でやって違和感が無い。大きな声で笑ったり叫んだりって元からやってる事なので善逸みたいな面白いキャラクターが狂言の舞台で叫んだりしてても違和感が無いんです。
そして全体を通して最も違和感が無かったところが『お面』でした。
鬼滅の刃では主人公の仲間や師匠、兄弟子、担当の刀鍛冶までお面をつけたキャラクターが沢山出てきます。
そして能狂言も舞台上で色んな面をつけて演技をします。
面をつけない素顔の状態の「直面(ひためん)」で演技をする事もモチロンありますが、それでも他の伝統芸能と比べると圧倒的に面をつける機会が多いのが能狂言なので、能狂言が好きな人が見てても鬼滅の刃が好きな人が見てても違和感が無く自然にストーリーが進んでいく状態なんですよね。
そんなところがとても相性が良いなと感じました。
あと、野村萬斎さんの鬼舞辻無惨がメチャクチャかっこよかったです!!!!!(とにもかくにもそこが一番よかったんですスミマセン)
いや本当に何だアレかっこいいし似合ってるし圧が凄いな。コレでパワハラされたら色んな意味でたまらんので私は下弦の鬼になりたいです。
そんな感じでとても楽しんできたのですが、コレ続編はやるんでしょうか??
とても見たいのでやって欲しいけど、無限列車を能狂言の舞台でどうするのか問題がありますね?
いや、その前にコレをもう一回見たいです。
再々演が可能であれば是非ともお願いします。
さて、次は一旦飛ばした歌舞伎の布教話をやりたいとこなのですが、しばらく忙しい日が続きそうなのでいつ更新するかわかりません。
暇が出来たら予定してたものを年内には書きたいですが、お休みするかもしれないし、こんな言いながら何かの芸術鑑賞後のパッションでいきなり書き出すかもしれませんのでその時はまたお付き合い下さい。
ではまた!