10年以上ぶりに図書館へ行った。

引越して、目の前が図書館になったためだ。

 

同時にインターネットで全国の蔵書検索ができるサイトを見つけた。

 

なるほどこれは便利だ。

 

本の在庫状況がいつでもわかるし、

その図書館にない本なら、取り寄せもできる。

もっといけば、購入してもらうことだってできる。

 

さすがに購入まで行くと、少し時間はかかってしまうが、

時間的制約がない状況であれば、千円をけちって利用することもありなのかもしれない。

 

 

 

さて、そんな図書館での第一回目のレンタル。

 

「脳はバカ 腸はかしこい」

 

胃腸の調子が不安定な自分にとって、惹かれないわけがない。

 

内容をまとめと、

・人間の脳が感じている幸福感は、腸で生み出されるホルモンが重要な役割を果たしている。よって、腸を健康に保つことが幸せの秘訣。

・とはいっても、脳はバカだから、糖質の多いものなどを過剰に摂取するなどして、精神的な疾患や体の不具合を引き起こしてしまっている。

・腸内を健康状態に保つことは、科学的な理論もさることながら、進化論の観点からも大事だと言える。生物は始め腸から作られた。

 

 

当たり前と言えば当たり前なのだけれど、

人間が何かの病気になるには、必ずその原因がある。

いろんな物質が入った食物を食べて、

それを分解して体に取り込んでいる以上、

その結果が現れるのは当然である。

 

 

難しいたんぱく質名やホルモンは覚えていないが、

とにかく腸を健康にしてみよう。

自分のことを、ありのままに、さらけだすことができるのか。


お前の発している言葉は、誰かが言ったこと、唱えた説であり、
お前はそれをあたかも自慢げに自分が考えている言葉のように話している。


ウィルや先生の指摘に、正直自分のことを言われている気がした。

自分が今生きている人生。
自分が今送っている日常の生活。
自分が今日発した思いやことば。

これらは本当に心の底からの言葉なのだろうか。


孤児で育ったウィルは、誰かに本気で愛されたことがなかった。
自分をかばってくれる、友人達に心を開き、日々を共に過ごしていた。
だから彼にとって彼らが唯一の拠り所だったんだと思う。
そんな友達から離れることなんて想像もつかなかったはずだ。

でも、それはある一人の愛する人との出会いによって、気づかされる。
そして、自らと真っ向から対決し、自身の魂からの思いを叫ぶ人間、
そして、自らを見つめた上で、すべてを肯定してくれる存在によって、旅立っていくのだ。


彼は出会いに恵まれていた。
それは自分自身にも当てはまると思う。

あとは、自分にしかない出会い・縁の中で、自分が何を考え、見つけていくか。
誰かの言葉ではいけない。
自分で考え、自分として生きて行く。

誰もがわかっているシンプルなことだけれど、本当に難しいこと。
ウィルは自らの旅立ちによって、そんな自分の背中をポンと押してくれる素晴らしい映画だった。
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今回、実家を出ることをきっかけに、自分の将来とお金について、
漠然と不安だったし、より効率的にお金を貯めたいなぁと思って
早速マネー本を買おうと決意しました。

今までマネー本というものに手を出したことなかったから知らなかったけど、
資産運用の方法・株式投資のノウハウなどが書かれたいわゆるHow to 本ってたくさんあるのね。
もうどれにすればいいのか、立ち読みじゃわからなくって。

そんな時この本に出会って、前書きを見てとうとう決意。
いわゆるそのようなテクニックはほとんど書かれていない。とのこと。
うん、何か他とは違いそうだ。

なるほど、著者は世界史の学者であり、歴史の事実から現在の社会事情を分析。
そこから、いかに生きるべきかを提案してくれている良書であった。


自分に一番響いたのは、
・自分自身が思っている以上に、資産運用やお金の扱いに注力しすぎる必要はないということ。
・そして、最も必要なのは、自分自身が永遠に稼げる価値ある人間になることであり、
 そのための自己投資にこそ注力していくべきだということ。

この事実をもって、お金に対する不安が和らぎ、本当に目を向けるべき課題に
向き合えるよう、後押しをしてくれているように感じた。
その点で、とてもオススメできるなと思った。

正直実際は経済や社会の仕組みとか、しっかりと学んで考えて、
関心を持ち続けることが社会人として必要なのは変わらない。

全くもって自分が生きている社会に無関心でいることこそがリスクだし、
それを踏まえた上で、自分が何を得意分野として生き残っていくか。
その一歩を進む前に、読むべき一書かと感じました。
さわやかな桜のカバーにこのタイトル。
普段、本をあまり読まない自分だったが、
奥さんがひどく感動して勧められたので読んでみた。

すごいタイトルだなと思いつつ、書き出しやカバー売り文句から、
青春恋愛ものなのだろうと勝手に予想する。

が、その予想は裏切られた。
いや、想像力の乏しい自分は、最後の最後まで、それがそうとはわからなかったのだが。


それで、この本を読み終えた時、どうしても今日の日のことを書き留めておきたいと思い、
思ったままを書いてみようと思った。
最初に言い訳をすることになるが、一つの物語にこんなにも引き込まれたことははじめてなので、
この物語の意図や登場人物の心情が正確につかめているかと言えば、
そうではないと思う。
それでも、今日この本に出会った自分自身の1ページに足跡をつけてみたいのだ。
彼女が書いた「文庫」のように。


性格が正反対の、「僕」と彼女の物語。
「僕」は感情を表にこそ出さないが、その心は実にうつろいやすい。
流されやすい草舟という言い訳を用意できるほどに、しっかりしている。
反対に彼女は天真爛漫。でも、終わりを知っている自分から見れば、
どこかに思いを隠しており、その思いすべてを知ることは、「文庫」を見るまでわからない。

2人の出会いを通して感じたこと。
私は、自分を大切に今を生きる。とでもタイトルを付けてみる。

私はどちらかというと彼女に憧れる。
こんなに絶望的な悲嘆に底に沈みそうな状況になったら、
たとえどんなに好要素があったとしても、こんなにも明るく振る舞えないはずだ。
彼女の発した言葉の一つ一つや振る舞いに今も心を動かされる。
人間は自分から願って今に生まれてきていること。
一人一人の時間や命は平等で、寿命が今日でも何十年後でも、その重みは変わらないこと。
頭ではわかっているけど、それでも大切なことを教えてくれた。

だからといって、彼女の運命や人生に同情するということはすべきではないのだろう。
それも彼女の選んだ道。
決して一言でそう理解することはできないのでけれど。
でもそれが生きるということなのかもしれない。

私は今を胸を張って生きていきたい。
両親からつけてもらった私の名前は、周りにたくさんの仲間が集まるようにとの意味が込められていたんだっけ。
まさに、「僕」が彼女から託されたこの世界のようだ。

私も彼女から勇気と力をもらった一人として、今を生きていきたい。

また、桜の季節に彼女を思い出せるように。