非常にもどかしい気分に苛まれている。
昔、YUKIが個人経営の乗馬クラブの手伝いをしていて、その経営者家族が保健所に送られた動物の保護活動のサポートをしている。
俺も一度、牧場に遊びに行かせてもらいその環境を体験したのだけど、馬が20頭くらい入る厩舎に自宅から車に乗せて外に出せる保護犬達を自由に行動させている。
犬種も様々な5~6匹が、馬たちもそれを気にとめることなく、とても良い雰囲気で幸福感を受けたのが鮮烈に思い出される。
現にウチはちょいクセのあるレアを家族に迎えて、イヌと人間の正しい関係性を我が家なりに考え続けていて、そろそろ新たに迎える事も視野に入れている。
そしてYUKIに相談してみた。
商品となっているイヌを迎えるつもりはなく、微力ながら殺処分となる子達を迎えられたらいいのに。
好みの犬種、健康状態、そんなことは取り敢えず置いといて、だけれども今の我が家の現状、Hue.がまだ小さくて俺とYUKIの今の幸せに負担とならない関係が大前提の受け入れ態勢でも譲ってもらえるなら。
そんな希望で先日、引き取り先としての適性を見てもらうために、先の乗馬クラブの経営者の方の御家族に面接して頂いた。
その方はとても穏やかな方で、レアとも接して頂き、とても好印象だった。
そのグループの譲渡会が横浜であるから今度来てみるといいよ。とその方のお誘いで今日は家族で行ってみた。
せっかくなので、グルーブの代表の方にもご挨拶をと思いその方を教えて頂きご挨拶に向かった。
「今日は譲渡会なのでゆっくりお話はできませんから。」
ああ、お邪魔して失礼しました。。。
ただのご挨拶のつもりだったのに。
この瞬間に何とも言い表せない感情が沸き起こった。
今まで、医療ボランティアやその類のグループを数件見たことがある中で、ボランティア活動を行っている方々が二極化しているように感じられていた。
もちろん営利目的ではない活動に情熱を捧げることはとても素晴らしいことだと思う。ただ、ボランティアというのはそもそも何かしらの負の一面があるからそれに対抗するグループとして成り立ってきていることも事実であり、そのこと自体やそれに関わる人間のエゴに真っ向から敵対視する性悪説を主観とする人と、もちろんその側面も踏まえた上での慈愛博愛の名誉のもとに活動されている人に分かれてしまっているように思えてならないのだ。
今回は後者が乗馬クラブ家族。前者がグループ代表のように短期間の間にその二極を垣間見てしまい非常に悲しい気持ちになった。
活動内容は素晴らしいと思う。理不尽な状況を全て見せつけられた人なんだとも思う。ただ、俺自身の浅い人生観の中での話だが
なんかこいつヤダ。
となってしまったのだ。
この保護犬達は一番の被害者で、そこに全く罪はない訳でそこに、それこそこんな俺のエゴを挟み込むのもおかしな話なので引き続き引き受け体制は整えていくつもりなんだけど、そいつとは絡みたくない。というね。。。
要は俺の心の中の問題。
そんな意地やエゴを持つ俺に対する自己嫌悪であったりもする今日の出来事。