この日は納骨式だった。
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昨年の暮れ、滅多に連絡を取らないおじさんから着信があった。
留守電に残されたメッセージを再生した。
ピー。
『おじいちゃんの調子が良くないねん。今から病院に来れる?』
忘れもしない12月31日。大晦日である。
私は一人暮らしで家族と離れて住んでいるので、先ずは家族に連絡し、実家に戻って一緒に病院へと向かった。
実家に帰る電車の中で何度も泣きそうになった。私だけが一人ぽつんと違う世界に居るかの様に感じた。
家族と合流し、お母さんにおじいちゃんの状態をいてみる。
『大手術をして疲れてるけど、今は落ち着いて寝てるみたいやよ』
その言葉に正直ほっとした。
(続く)