20代男性
~初倹~
初来院4日前、仕事中に痛みが走り、帰るころには痛みが非常に強くなったそうです。いろいろ通われたそうですが変化が見られなく、ホームページを見て頂き来院されました。来院された時は奥様に支えられながらお辛そうでした。
同様の痛みは今回が初めてではなく数年前は3週間入院されたそうです。
お話しを聞くと仕事中の姿勢がかなりの不良姿勢を強いられる肉体労働でした。仕事はしばらく休みをもらえたそうです。主観的に痛みを発しているのは右腰です。まず、ぎっくり腰と似たような痛みを出す尿路結石などないか叩打(背中を叩いて)で触診。陰性でした。ヘルニア症状も陰性。足を全体的に触れてみると仕事中に酷使していた部分の筋肉が左右アンバランスに張っていました。この方の仕事内容を考えるとかなり使用しているであろう腹と腿前の付け根の筋肉を触るととんでもない筋緊張と圧痛部位がありました。
仰向けに寝て頂き、お腹と足の筋緊張を取る手技をし、東洋医学からみたぎっくり腰のツボと張りが強い個所に針をしました。そして、腰回りの安定を保つ筋肉を働かせるため簡単な運動少しを行ないました。
次に横向きになって頂きました。この時すでに患者さんは来た時より楽になっていたようで驚かれていました。横向きでは主観的に痛みを発している右腰に針をしました。そして腿前の筋肉の環境(神経と筋肉の協調)をよくする運動を少し行ないました。
一度起き上がって頂き痛みと動きの確認してもらいました。まっすぐ立てると喜ばれましたが、右腰の痛みが残っているとのことなので座った状態で痛みが残った部位に針をしました。
最後に自宅でのエクササイズを指導と飲食の指導(冷たい物を控える、脂っこい物を控える)し、この日の診療は終わりました。帰りはひとりで普通に歩かれてたのでホッとしました。
~初倹1週間目~
これまでに2,3日おきに来院されて4回目です。仕事もやれる範囲で復帰されたそうです。施術内容は大きくは違いませんが、左右足のアンバランスな筋緊張が取れ、痛む部位が狭くなっていたり動きも出てきていたので股関節の柔軟性を出す手技を加えました。昔から顎の痛みや頭痛もあるようなので、この日から首周りの施術も増やしました。
状態もいいようなので次回は1週間後の診療としました。
~初倹2週間目~
痛みは消失し、すべての仕事をされているそうです。どうしても仕事上不良姿勢を強いられるため、疲れが溜まらないよう全身を整えるはり・お灸を併用する施術を行なっていくようにしました。そして日頃から時間を作って簡単な体幹トレーニングや股関節のエクササイズをするよう指導しました。
以降は本人の希望もあり、再発防止の為に1,2週間に一度のペースで来院されています。
ぎっくり腰にも色々ありますが、今回のケースは仕事で同じ筋肉ばかり使い、筋肉が悲鳴をあげました。筋疲労からの大腰筋というお腹の奥にある足の付け根の筋肉が痙攣したものだと思われます。この筋肉は足と連動し、腰骨を安定させるときに沢山働きます。これにさまざまな環境(股関節、背中の固さやストレスによる胃腸の具合など)が重複したのかもしれません。日頃から全身運動をし、バランスよく筋肉が使えると良いですね。


