当時の私は、経済的な事情から、
大学休学状態が続いていました。
残り半期で卒業だったため、
学費のためにも正社員で働けるところを
探していたのです。
職歴もない私を
採用してもらえそうなところといえば、
法学部での勉強を活かせる
法律事務所ではないかと思い、
兵庫県弁護士会で求人を探したところ、
ブラック事務所から正社員での募集があり、
応募、面接に至りました。
面接時に感じたのは、
私的なことにまで立ち入ってくる違和感。
5人がけのテーブルの一番奥に座らされ、
私も取り囲むように事務所での全従業員である
弁護士2名と事務員2名が着席しました。
そして、面接の質問が始まる訳ですが、
「両親の仕事は?」
「経済的な理由とは?何故実家が貧乏なのか?」
「子供の頃から貧乏なのか?」
など、私的にも程がある質問ばかりでした。
労働条件の提示もなく面接が終わり、
帰り道は何とも言えない気持ちだったことを
覚えています。
そして、その日の晩に採用の連絡があったのですが、
「育休からの復帰予定の事務員がいるので、
労働条件は正社員と同じだが、
とりあえず半年の契約にしてほしい」
と所長弁護士から言われたのです。
正直、それなら求人に正社員と書くべきでない。
正社員の募集だから面接に来る人もいるのに、
いざ、合格の時に契約期間を提示するのか?
と疑問に思いました。
しかし、私にも大学の学費という壁があり、
学費さえ稼げれば無事に大卒が取れるので、
それから転職なり今後を考えようと、
ブラック事務所で働くことに決めました。
よく、人の印象が決まる時間は
最初の3〜5秒だと言われていますが、
私も最初の直感を大事にするべきでしたね。
あの時、学費のことで頭がいっぱいで、
違和感に蓋をしてしまったこと、
心底馬鹿だったと感じています。