四葉のクローバー#2
「シゲつぎもあるんやろ?」
「あるで」
「俺3コマからやし図書室おるわ〜」
「あ〜オッケー!」
シゲとわかれて俺は図書室に向かった。
大学の図書室は勉強してる人や授業をサボる人とかとにかくワイワイしている。
する事ないし寝るかなぁ〜なんて考えて図書室に入る。
相変わらず人が多い、、
あっちこっちで会話が飛び交う中、ひとり端の席に座り勉強している女の子をみつける。
見たことのない子だったけど、なんか気になって近くの席に座って見た。
チラッと顔を除くと、俺の鼓動が一気に高鳴った。
直ぐにわかった。
「ぇ………葉月…?」
『……ぇ?』
その子は顔を上げこちらを見た。
『…あの〜…?』
本当にその子だった。
あの時俺に四葉のクローバーをくれた、俺の初恋の子。
「…あ、あの。えっと〜…葉月ちゃん?ですか?」
『……すみませんどこかでお会いしました…、え、トモくん?!』
葉月も俺が誰だか直ぐにわかってくれた。
「え!やっぱ葉月やんな!?すげー!!」
『ほんまにトモくん!?なんでここに居るん!?』
「大学で地元帰ってきてん!やばいめっちゃ久しぶりやん!」
ずっと会いたかった人との再会にドキドキが止まらなかった。
やっと、やっと会えた。
クローバーは俺と葉月をまた巡り会わせてくれた。
「葉月もこの大学やったん、知らんかった〜」
『私も知らんかったよ!まさかトモくんに会えるなんて』
「お前全然変わってない、笑」
『ちょっと〜流石に大人になってるやろ?笑』
確かにあの頃に比べると綺麗になったしさらに可愛くなってて正直タイプだったり……
でも、『トモくん』と呼ぶ声や俺に与える安心感は何も変わっていなかった。
その優しい雰囲気も…だから直ぐにわかったのかもしれない。
『なんかトモくんにまた会えて嬉しいなぁ』
「いや、俺も嬉しい…」
俺の初恋。
それはたった今から、片想いに変わった。
『…あ、ごめんトモくん。友達終わったみたいやから行くわ!またゆっくり話そ!!』
「じゃぁ!連絡先!!」
そうして葉月と再開して連絡先を交換した。
「え、あの初恋の子!?おったん!?この大学に!?」
「…うん。おってん。」
「ちょ、ニヤニヤすんなって!よかったやん!」
「相変わらず可愛かった〜!!笑」
「四葉のおかげやん?笑」
シゲとアホみたいに大騒ぎしながらバイトに向かった。
やっと巡り合えた。俺の好きだった人…
四葉のクローバー持ってて良かった〜
葉月もまだ持ってるんかなぁ
考えるだけでニヤニヤしてしまう。
俺は頑張って、この恋を実らせるんや!!!