10年経ったそうです。

はじめて台湾に行ってから、もう10年。
この数年、旅行と言うキーワードからも大分離れていたけれど、
今回思い立ったそのタイミングが、気分任せ、まったくもって強く意図しなかったことを思い返せば、
導かれる様にそこに飛んだ様な気さえ、今はしています。

その10年という記憶を噛み締める機会。
4度目の訪台にして、台湾も建国100年という節目。
時の流れと、景色の移ろい、人の表情や見えない感情の推し量りが、
嬉しかったり、苦しかったり。

でも、今ここにハッキリ言えるのが、「今すべきだったこと」それだけでした。

こういった言葉をここに綴り始めたのも、大体そのくらい。
価値観が大きく変わった転機を与えてくれたのも、そのくらいの時のあいつ。

10年を振り返ることを肴に出来る今は、とても不思議な感じで、
変わったものを受け入れ、変わらないものがあることを受け入れるその矛盾を、
台中のスターバックスで必死こいて考えてました。
時間に対して、本当に真っ正面からぶつかって来れていたかどうか。
知らずのうちに手を抜く非礼をしていたりしないだろうかとか。

物理的に一つの正答を出せないものに向き合い、
少なくとも、やさしさと涙を取り戻せたことは、この旅行の最も大きな収穫だったように思います。

洗われるよ、旅行は。感覚も記憶も、疑問も全部洗われる。
今度はあまり時間をおかずに、会える人、まだ会ってない人に、
会いにいきたいと思います。

台湾のみんな。本当にありがとう。