ウンチク垂に限って自分の認めるものは中々出さなかったりするもの。。。と言われんがために、ここいらで自分が思う最強広告提出しておきます。


広告に興味をもってから、いろんな角度からモノを見るようになって、ま、訴えるそれを素直には取らないのは生来的なモノなんだろうけどw、クリエイティブ側にたたないと分からないことってホント多くあると思います。作業工程云々、ノウハウというよりは、むしろ意識上のもの。


なんだってそう。その空気感みたいなものがこねくりまわされてカタチになる、そう考えた場合、この言葉はこういった空気が込められているんだろうな、とか、この角度は、この色合いは、この笑顔は、この時間は。。。

もちろん、拾い切れていないものもたくさんあって、自分なんかより意識せずとも上手に拾ってっちゃえる人もたくさんいるだろうし、逆にそういった側からしか見ないことで、見えない部分もまた作ってしまっている面も多くあるんだろうなと。

音楽なんかにでも置き換えれば、何トラック分かれてて、エフェクトがどう、どのタイミングで、どれだけのレンジでパラレルにかけられてて、EQの度合いがいか程で、返しがこうあるからこの音が鳴っているとパンはこっちかな?なんて聞いている自分なんかよりは、全てアンサンブルで飲み込んじゃってその本質たるものを捉えきってる人ももちろんいるわけで、どっちが優劣とかいった話ではもちろんなく、人それぞれの受け取り方があって然りだと思う。

そんな側の自分が(ってまだ説明不足に感じる部分は多々あるけれど・・・)、これまた独りよがりに論ずる広告の中、広告界に言われるような賞だのなんだの、現代の広告表現の土台になっただのどうだのはまったく関係ありません、”歴史は倣おうにも媚びるな”ってのは自分の信条なので、全てを同じスタートラインに立たせた上での価値判断での最強広告はコレだと思います。

































gokuri



比較的最近のモノであることに驚かれる方もいるかとは思いますが、自身の考える最強広告は、まずこの1本に尽きます。

あまりにシンプル。そしてストレート。

何かしら人を能動的にさせる、考えさせる働きを持つのが最近の広告のカタチだとは思うんだけど、インパクトは勿論のこと、注目すべきは感覚的に、物理的に最短の商品伝達を達成している点。商品そのものが既に広告化されているからか、どの切り口からもワンクッションが無いんです。ホント気持ち悪いくらい。

どう転んでも商品に繋がってしまうクリエイティブを、コピーに頼らず、キャスティングに頼らず、動きに頼らずにイメージによって成し遂げてしまっている点はグラフィック広告の極みともいえると思う。

賞をとったかどうかは忘れちゃったけど、自分にとっては、日清のアレよりも、三原色のソレよりも、朝のリレーよりもクオリティの高い、完璧とする広告だと思います。


ちなみに、このシリーズはこの後、宇宙人(?)だのなんだのと、路線がドンドン傾いていってしまい、いまやどこぞのイラストレーターまかせのイメージディレクションになり下がってます。もったいないね。。。

p.s 添付画像の壁紙探してます。かつてSUNTORYの公式サイトで配布されていたはずなんだけど。。。情報くださいm(_ _)m