37~39度の酷暑に負けず、こんな清楚な花が縦横無尽に乱舞したら、いっときの

清涼剤になる。まさに花の力だ。

 

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 この地に来て40年が経とうとしている、なんという月日の経つ早いこと。

 

 母が生きていたら、この百日紅(さるすべり)の開花を見て何というだろうか。

 

 旧市内に住んでいた家から、5本の樹木を運んでもらってこの家に

 植えてもらった。もみじ2本とあとは忘れた。

 

 「どこかしこの家の百日紅を見たが、うちの家よりいい色のピンクはないよ」

 母は何でもかんでも自慢する人だった。母が自慢話を始めると口にガムテープ

 をペタンと貼りたいと思った。

 

 いまだに私は自慢する人は苦手だ。子供自慢、孫自慢、主人自慢、親戚自慢

 挙句自己自慢、気づかないだけで、私も自慢に聞こえる言葉を発していたら

 遠慮なくレッドカードを出してつかぁさい。むかつき

 

 「自慢したいからするんじゃけん「すごいねぇー」とゆうたげんさいや」と

 友達から忠告されたことがある。

 

 

      

            今年はとくに暑いせいか、さるすべりの開花が見事だ。

 

      

    庭から写したさるすべり。50年になろうとしている老木だ。

    わが家の歴史をじっと見てきている樹木はある面家族だ。

 

    木と会話が出来たら、聞いてみたいことがたくさんある。

 

    カミキリムシに食べられて枯れたモミジもいたし、玄関の杉の木は

    邪魔だと言ってカットした。

 

    5本あった白樫の木は、大きくなりすぎて通路の妨げになると

    切ってもらった。

 

   時々、歩行に痛みを伴うリュウマチが持病の私は、生きている木を

   切ったから膝が悪いのかと因果を感じる。

   そんなことを言っているから、幸せになれないのかもーーー。

  

   理屈付けて物の良しあしを考えると、たいてい罪悪感に襲われる。

  

   なんでもスパッと割り切れる人が、羨ましいことがある。

 

   たいていそういう人は自己中の固まり、私の人生だからと開き直れる

   地球外生命体。

   

   多種多様な人がこの地球(星)に一生懸命に生きているから、へたっちゃいけない

 と頑張れるのだろう。

 

 

       よう知らんけど~~