朝鮮半島情勢が緊迫している。ここで私が考える理想的な朝鮮半島の政治状況の進展を述べたい。まずは金正恩体制の終焉である。全てはここから始まる。空前絶後の凶悪な独裁者の排除の必要性は言うまでもない。その過程が重要だが、クーデタによる内部崩壊が最も望ましい。金正恩の手足となる権力機構が刃向い、金正恩自身の可動範囲が最も少ない中で金正恩を封じ込める事が体制転換を最も低コストで実現させる。権力機構が万全に機能した中で米軍などとガチンコ勝負になれば韓国、我が国への悪影響は計り知れない。次に金正恩体制崩壊後をどうするかであるが、金日成政権OBなどによる穏健な政権が樹立される事が望ましい。この政権により、核開発挑発行為の停止、外交政策の転換が為されれば、東アジア情勢の緊迫は一気に解ける。また日本にとっては拉致問題解決の機運も出て来るだろう。その後は統一に向けて南北間で協議を重ねれば良い。韓国、北朝鮮の関係は同じ民族の国でありながら、方やG20の先進国、方や世界最貧国という極めて特殊な関係である。ドイツのように性急な統一はできない。