小児科の看護師は、医師の介助だけではなく、子供やその家族とコミュニケーションをとることも大切です。気持ちを明るくするためにも、笑顔で元気よく接することが求められます。ときには、入院している子供と遊んだり、家族の人と積極的に会話をして、心を和ませることも必要です。
ですが、子供の病気やケガの状態によっては、気持ちがとてもナーバスになっていることも考えられます。そんなときには、子供やその家族に寄り添うような接し方をすることも大切です。病気やケガをしている子供は、看護師の何気ない言葉や表情に敏感になっていることがあります。小児科の看護師は、相手の心の状態を理解し、言葉や表情、仕草を合わせることを心がけましょう。

小児科では、子供がかかりやすい病気というものもあります。そして、同じ病気でも、子供によっては症状が違う場合もあるため、看護師は子供一人ひとりのわずかな変化も見逃さないようにしましょう。
たとえば、ノロウィルスやロタウイルスなどは、保育園や幼稚園で感染が広がる可能性もあります。ですが、子供によってその症状はばらばらです。嘔吐だけだったり、下痢だけだったりする場合もあります。嘔吐の場合は、すぐに治まることが多いのですが、下痢は長引く可能性もあります。
幼い子供の場合は自分の状態を詳しく教えることができないため、看護師は来院した子供の様子をじっくり見て、僅かな変化も見逃さないようにすることが大事です。

なお、そもそも小児科とはどんな診療科なのか詳しく知りたい看護師は、こちらで詳細を確認するとよいでしょう。