Kia Ora!
ニュージーランド🇳🇿移住&ビザのK3リーガルです。
現地オークランドより、ビザや移民政策をお届けしています🥝🌈
ニュージーランドでは桜が咲き始め、いよいよ春が近づいてきました✨🌸
今回は移民政策からはそれますが、「ニュージーランドで離婚した場合に、二人のペット🐶🐱はどうなるか?」についてお話ししたいと思います。
ニュージーランド🇳🇿では特に犬を飼っている方が多く、公園やビーチ⛱️を散歩している姿をたくさん見かけます。(K3のオフィスにも🐶💡)
カフェにも連れて行けるように、犬用の飲み水が置いてあるところもよくあります。
今回の記事は、法律上ペットは家族なのか、所有物なのかについてに焦点を当てた実際のケースをご紹介します。
💡この記事は、K3リーガルの訴訟を専門とする弁護士Rebecca により執筆されたものを要約・翻訳したものです。
原文はこちらからご覧ください😊
ペットは家族 or 所有物?
離婚した場合、愛する家族のペットはどうなるのでしょうか?
👪ペットを家族の一員として接している方々は信じたくない事実ですが、法律上ペットは子供ではなく、児童ケア法(Care of Children Act 2004)に関する法律は適用されません。
したがって、ペットの世話に関する親権命令を家庭裁判所で求めることは、選択肢ではありません。
🏠財産法(The Property (Relationships) Act 1976)では、ペットを「家族の家財道具」の解釈に含めています。
したがって、家庭内財産であるペットは、別れた際の分割交渉に含めることができます。
🐶🐱ただし、裁判所はより実用的なアプローチを取っています。
ペットとの絆が考慮されるほか、ペットが感情を持つ存在であることも考慮されます。これは、「家財道具」という言葉を聞いたときに思い浮かぶ無感情なイメージとは異なるのではないでしょうか。
実際のケース(1) Milo
2012年のケースでは、奥さんは離婚後もMiloを共同で世話していくことを求めましたが、旦那さんは継続的な関係が必要となるため、これに反対しました。
財産法の「クリーンブレイク」の原則がここで適用されました。
※クリーンブレイクとは大まかに言うと、離婚の際に財産を清算することです
✅結果
両者共にMiloに強い愛着を持っていましたが、最終的に裁判官はMiloの最善の利益を考慮しました。
裁判官は、過去2年間Miloは旦那さんと一緒に住んでおり、屋外での生活に適応していることを考慮し、彼と一緒に住むことを決定しました。
奥さんには、Miloの価値の半分に当たる金銭的調整が行われました。
実際のケース(2) Nelson & Eric
2021年のケースでは、家庭裁判所においてNelsonとEricの世話について検討しました。
NelsonとEricは、夫婦のそれぞれによる世話を長期間受けていました。
奥さんはクリーンブレイクを望み、両方の犬を引き取りたいと考えました。
裁判官は、「聴聞中に多くの悲しみが表わされており」、「NelsonとEricの世話と管理が変わることに関して、双方の当事者にとって悲しみがある」と述べました。
裁判官は、両者共が相手方に引き取られている犬に寂しさを抱き、気にかけていることを認めました。
✅結果
裁判官は最終的には「クリーンブレイク」アプローチを支持し、この決定が被告を悲しませる可能性があることを認識しながら、NelsonとEricを別々でそれぞれの引き取りとしました。
🐶🐱🐶🐱
家庭裁判所のペットの世話に関する決定権は明白です。
ただし、これらは両者が家庭内財産(=この記事で言うところのペット)の分割に合意できず、裁判手続きを開始し、審理🧑⚖️まで進んだケースです。
友好的な離婚・別れの場合、ペットの共同の世話の合意に達することができない理由はありません。
ペットのためにも、特に両者の関係性が友好的で、継続的に関係を保つことが実現できる場合、財産法に基づく別居協定によって実施できます。
いかがだったでしょうか?
最後までお読み頂きありがとうございました。
日本🇯🇵とは、結婚やペットの捉え方が異なる場面がありますね。
ニュージーランド🇳🇿では婚姻関係のみでなく、パートナーシップ制度も認められています。
10年前から同性婚が認められたニュージーランドでは、今では世界全体の約12%の同性婚が行われています💍
パートナービザも、婚姻関係・性別に関わらず申請可能です🙌
K3リーガルでは移住・ビザについてはもちろん、様々な分野に関するスペシャリストがいます😊
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