在庫を持たず、D〜KカラーまでダイヤモンドをNYから一つひとつ仕入れるsperanzaです。

エンゲージリング・ダイヤモンドルースをオンライン販売しています。


今回もダイヤモンドの4C以外の部分、

今日は蛍光性についてお話します^^



この世の3割程度のダイヤモンドには、
「蛍光性」があります。


ダイヤモンドの蛍光とは、太陽などのUVライト下で青色や、珍しいものはオレンジや黄色の光を発する性質のことです。


speranzaのすべてのダイヤモンドを鑑定しているGIAの鑑定書では、以下のように蛍光のグレードを表現しています。



None: なし
Faint: かすかな蛍光
Medium: 中くらい
Strong: 強い蛍光
Very Strong: とても強い蛍光




画像の鑑定書では11番、「fluorescence」の欄のことです。




では、理想的なグレードはあるのでしょうか?



答えはとても難しいのですが、
蛍光性のあるダイヤのほとんどが青色の蛍光色を持っているため、
I〜Mカラーあたりまでのダイヤモンドの場合は、かすかな黄色みを青色の光が打ち消して、透明度が高く見えることがあります。


しかし、D〜Hカラーのような比較的透明度の高いダイヤの場合は、蛍光性がないほうが一般的に価値が高いです。
なぜなら、とても強い蛍光を持つダイヤの一部には、表面に白っぽい膜が張ったようにみえる(オイリーに見える)ものがあるからです。


でも、そのように見えるものは、非常に強い蛍光性を持つダイヤモンドの中でもさらに一部なので、蛍光性の強いダイヤはお値打ちと捉えられるかもしれません。



……上記のことは一般的に言われていることなのですが、GIAがさらに突っ込んだ研究を発表しました。
以下GIAのホームページから一部抜粋です。



GIAは、青色蛍光がダイヤモンドの外観に及ぼす影響を研究してきました。6つのダイヤモンドを4組作成して、それぞれを異なるカラー グレード(E、G、I、K)でグループ化しました。
それぞれの組のダイヤモンドは、青色蛍光の強度を除く全ての点で可能な限り類似するようにしました。

ダイヤモンドのグレーダー、熟練した専門家、平均的な観察者が、ダイヤモンドを制御された条件で見て、その外観を判断しました。


こちらがGIAの見解です。
「ジュエリーを購入する一般の消費者にあたる平均的な観察者には、これらのダイヤモンドのグループのフェイス アップでの外観において青色蛍光による系統だった影響は見受けられなかった。経験を積んだ観察者でも、一つ一つの石を見た場合に蛍光の効果が例外なく同じ意見になることはありませんでした。」



……つまり、
一般の人には全く違いがわからず、
熟練の鑑定者でもはっきりとは違いがわからなかった
ということだそうです。


また、鑑定書で「蛍光性なし」とされたものに、実際にUVライトなどをあててみると蛍光色が見られることもあります。
GIAの使うブラックライトの光と、家庭のUVライト・ブラックライトの光の波長が同じとは限らないため、こういうことも起こり得ます。



結論としては、
まれに存在する蛍光性のとても強い、一部の「オイリー」なダイヤモンドさえ避ければ、蛍光性については気にしなくても良い

と言えそうです。


speranzaは、お客様の購入後にバイヤーが市場からダイヤモンドを一つひとつ探しますので、
オイリーなダイヤをお届けすることはありませんので、ご安心ください。



ところで、
青い輝きの出るダイヤモンドについて、たまに聞くことがあるのですが、
「たくさんのお店を見に行って○○(ブランド名)のダイヤだけは青い輝きがあった!○○のダイヤは質が良い!」
……など、ダイヤモンドの場所がそれぞれ違うのであれば、
照明による効果である可能性が大でしょう……
お気をつけください〜