誰にも選ばれない人生。

そう思っていた。


だから、

生き方も倫理観も違う元夫が

一緒にいると生き直せる気がする。

と言ったとき、

選ばれたと思ったのだ。


対極にいるにも関わらず、

私が大事にして生きてきたものに

価値を感じてくれたのだと。


ただそれは、一瞬の憧れで、

実際に足を踏み入れると

苦痛だったのだと思う。


元の世界に、闇に、戻っていった元夫。


欲望のまま、その日暮らし。

そして、都合よく付き合ってくれる相手。

互いの利害、共犯関係が成立する生活は、

ある意味、楽で幸せなのかもしれない。


私を選ぶような人ではなかった。

最初から間違っていたのだ。

それで、よかった。