それは「青き地球」を想わせる紺碧の果物。かの島国のかの鳥に似ていると云うその表面は柔らかい毛で覆われていて撫でていて心地よく、いつまでも永久に触れていたいと言う衝動に駆られる。

そして決して卵形ではないが何かの玉子のような珠玉の宝石の数学の黄金律の様なシルエットのその果実を真ん中から一刀両断するが如くストンとカットしたれば、

決して多過ぎず、かといって少なくもない果汁がジュワッと出でて、

パリのエトワール広場を想わせる中心からの放射線状のましろな道がまるでその名の通りシリウスの如き、いやそれ以上の星であり、

用意したる匙(さじ)で躊躇なく掬い口に運ぶと、

まるでパッチン綿菓子のように叉はゴマのように漆黒の粒が口腔ではじけ刺激的かつ心地よい新鮮な感触でアクセントであり、

噛むと口に広がるみずみずしさは誰もが驚き、


すくいては食し掬いては食し、

黄昏のスウィーツを満喫するのであった。



ただし、食する際に掛け声が必要なのです。


それは!

【ゼスプリ・ゴールド!】