日々刻々と激変する環境の中で、それでも社会を生き抜くためにはどうしたらいいのか?
「個人」が、「組織」が、いま抱えている問題は何なのか?
企業や学校、スポーツ団体や地域活動などの様々な「組織」が
「個」の活力をいかに引き出し、それを集結させて、
「成果を上げる集団」
「自ら成長する集団」
をどう作り上げていったらよいのか、
そのためのヒントやキッカケを探求していくブログです。
サンプル版
一回目の今回は、実際に成果を上げられている注目のビジネスパーソンをゲストにお招きして、
「人材および集団育成」について、いろいろお話を伺ってみたいと思います。
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世界中の観光客を魅了してやまない歴史と文化の都、京都。
その古都京都を代表するホテルの宿泊部部長として、70名近いスタッフをまとめ上げ、
日夜奮闘する 「 京都全日空ホテル 」 小倉英昭( おぐら ひであき )さんに、
いまの組織・体制をどう作り上げていったのか、過去の苦労も交えながらお話を伺いました。
― このたびはありがとうございます。よろしくお願いします。
いえいえ、こちらこそ。
私でよろしければ、出来る限りご協力させて頂きますので。
― ありがとうございます。
では早速ですが、まずは小倉さんのお仕事内容を教えていただけますか?
はい。 一言で申し上げますと、私はこのホテル全体の業務の統括をしています。
もう少し具体的に申し上げますと、フロント、レストラン、清掃などの各部署のマネージメント、
それに各種仕入れ、協力業者との折衝も私がやっています。
― なるほど、まさに全てですね。
そうですね。プロ野球に例えるなら「監督」の立場でしょうか。
オーナーはまた別におりますが、現場のことは全て任されていると。
いやでも、私も表に出て先頭に立って接客業務もいたしますので、
プレーイングマネージャーというところでしょうか。
― それでこちらのホテルは、スタッフ全体で70名ほどいらっしゃると伺いましたが、
それほどの人数ですと日々のコミュニケーションを全体で取るのは難しそうですね。
いま現在、私を除いて全部で67名のスタッフがいるわけなんですが、、、
ホテルは24時間稼動しています。その上スタッフは夜勤日勤と入れ替わる。
そんな状況の中で、館内にいるスタッフ全員が随時情報を共有して連携しなければ
いけませんので大変です。
― そうなんですね。スタッフの方全員が一同に集まることがない、というか、
24時間稼動している「ホテル」という業種では、全員集合は実質無理なわけですね。
はい。ですので一般的な会社でやられるような朝礼や全体会議なども
ウチではやりません。といいますか、出来ませんね。
従業員の忘年会や新年会なども、2班に分けてやっているぐらいですから。
― そうなんですか。ホテル業務では、お客さんのイレギュラーな注文など
迅速な対応が求められる事案も多いかと思いますが、そのような職場環境の中で、
緻密な連携体制はどのようにとってらっしゃるのですか?
それはですね・・・
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次号につづきます。

