医療機関においては、チーム医療が原則となってきています。特に、病状があまりよくはない患者に対しては、複数の医療スタッフが互いの専門性を発揮して、最良の医療を提供できるように努力がなされるようになっているのです。
ターミナルケアは、その中でも困難が多いと言われています。明確な治療方針が存在しないことから、個々の患者に応じて柔軟な対応を余儀なくされるものです。こういったケースにおいても、昔からの名残で医師が中心となり議論が進められていくということが典型的となります。しかし、その結果として生じるのが、この患者に対してどんなことをしてあげられるのかという考え方です。治療を行うのを専門とする医師だからこその考え方ですが、ターミナルケアにおいては、そういった考え方が必ずしも正しいとは言えません。ターミナルケアは、患者のクオリティ・オブ・ライフを高めることが最優先です。そのため、医師の判断で良かれと思ったことが、必ずしも患者にとって良いことにならない場合もあります。
そういった問題を解決するためには、治療に対する見方を変えることが大切です。どういった医療の選択肢があるかと考えるのではなく、患者は何を望んでいるのかということから考えるのです。そのためには、患者にとって最も距離が近い看護師が積極的にコミュニケーションをとって、患者の望みをはっきりとさせるということが重要になるでしょう。それに基づいて、患者の望みを実現できる医療は存在するのかということを吟味することが大切といえます。もっと詳しく知りたいなら・・・『http://terminalcare-japan.com