ブログを始めて見たくなった。

なぜ急に思い立ったのかは分からない…。

ただ何となく始めてみようと思ったのだ。

 

最初に書くのは、コンピュータを使うことになったきっかけがいい。

コンピュータがなければブログなんて思いも寄らないことだったのだから…。

コンピュータとの出会い…Perfoma630

 
唐突だが、自分とコンピュータとの馴れ初めから始めようと思う。
コンピュータとの出会いが、少なからず後の人生に影響を与えている。
だから出会いを記録しておくことが大切だと思えた。
 
元来、自分は新しいものが好きだ。
新しい商品よりも、新しいコンセプトに惹かれる。
それがその後の散財の原因になるのだが。
 
コンピュータは創造的な作業をする道具として憧れていたが、自分に必要だとは思っていなかった。
どちらかと言えばアナログな自分には無縁のものだと思っていたのだ。
 
それがなぜ急にコンピュータを使ってみたくなったのか?
ハッキリとした記憶はない。ただ凝縮されたメカのようなものは今でも大好きなので、コンピュータにそんな印象を抱いたのかも知れない。
 
初めてのコンピュータはAppleのMacintoshだった。
まだWindows95が発売される前で、Windows3.1はコマンドラインを入力して操作していた頃のことだった。画期的なGUIのOSはAppleの漢字Talk7.1で、直感的な操作ができるパソコンと言われていた。
 
コンピュータを買うにあたって詳しい友人にアドバイスを求めると、初心者には最適だとMacintoshを勧められ、一緒に秋葉原へ買いに行ってくれた。この友人はビデオではSonyのBeta方式を推している点が不安ではあったものの、ここは素直に勧めに従うことにした。確かラオックスで買った…。それはどうでも良いことだが。
 
買ったモデルはPerfoma630、当時の最新オールインワンモデル。虹色のリンゴマークが誇らしげに輝いているように見えた。
現実は違ったが、マルチメディアを扱えるパソコンという印象だった。
 
コンピュータを使って何をするかなんてまったく考えていない。注目され始めたコンピュータに何ができるかに興味があった。とにかくその可能性にだけ期待していた…。何でもできると思うのが初心者の特徴だと後に知ることになるが、その頃の自分はコンピュータには何でもできると信じていたようだ。
 
まだ若く体力もあったから、翌日の仕事のことなんか気にせず、自宅に設置したPerfoma630を寝る間も惜しんでいじり回した。
 
当時の睡眠時間は3時間程度だったろう。何ヶ月かその生活サイクルが続いた。
かなり危険な操作を意識せずに繰り返し、Perfoma630の動作が不安定になる…。初期化を繰り返すことで、コンピュータは決して怖くないことを学んだ。
 
思い切って買ったものだから、すぐにおシャカにするわけには行かない。
操作を覚えるのと同時に、より効率良く操作するためにタッチタイピングを習得しなければ…。
課題はたくさんあった。
 
思えばこれほどまでに夢中になったのは、社会人になってからは初めてのことだったかも知れない。いつの間にか何かに夢中になることを忘れていた。
なぜかMacintoshは、時間が経つのを忘れさせてくれる存在だった。
 
そしてDayMakerというソフトウェアと出会う。(DayMakerから得た効能については別にエントリーする)
今では何と言うこともないスケジュール管理ソフトなのだが、行動計画にメモを付記して、行動履歴として記録することができる。計画を履歴に変更していくのは、当時のスケジュール管理ソフトから見ると新鮮なものだった。
 
営業として仕事をしていた自分は、これで顧客との商談を漏れなく記録し、次のアクションが的確に選択できると感じた。この環境を自宅のデスクだけではなく、常時持ち歩くことができたら良いのにと思っていた。
 

 PowerBookに手を出した…PowerBook150

 
そこで手に入れたのはPowerBook150。
当時、ノートパソコンを使っていたのは上級者だけだ。自分の様な初心者が、大した考えもなく手を出すような代物ではない。価格も高価で、普通の会社員には相当な負担だった。
 
PowerBook150はモノクロの画面で、買ったときにはすでに旧いスペックだったが、DayMakerを使うには十分だ。新品の販売は終了していたし新品を買えるほどの蓄えもなかったので、中古のマシンを手に入れて持ち歩いた。
 
 これはとにかく重かった。通勤に持ち歩くなんて、現在の端末と比較すれば考えられないことだが、それでも苦労して持ち歩いては日々の行動履歴をDayMakerに打ち込んでいた。
やがて高スペックな機種に目が奪われていくのは、今に続く悪い癖だ。
 

PowerPCを使う…PowerBook5300cs

 
次に手に入れたのはPowerBook5300cs。当時としては高性能なPowerPCプロセッサを搭載していて、カラーディスプレイのマシンだった。
新品は高価で手が出せないので、これも中古のマシンを探して購入した。
 
コンピュータのリサイクルショップや、家電量販店を訪れて検討するのが楽しかった時期だ。
 
このマシンで何が変わったと言うことはなく、多少薄くなった筐体は、携帯しやすくなった程度の違いだった。相変わらずDayMakerをメインに行動計画と履歴の管理を行っていた。その用途では高性能なマシンスペックなど必要はないのだ。
 
この頃にはビジネスシーンはWindowsに席巻される。
徐々に仕事でもコンピュータの導入が進んできた。会社で使用するデータとの互換性でMacを使い続けることが困難だと感じ始めていた。
 

そしてPDAへ…Zaurusの時代

 
世の中は大きくデジタル化が進み、PDAと言われる携帯端末が脚光を浴びる。
Zaurus PI6000。わざわざMacを起動しなくても、行動計画と行動履歴が管理できる機能があって、しかも携帯性に秀でている。(Zaurus PI6000については別にエントリーする)
 
迷うことなく購入し、その高機能に惚れ込んだ。データをリンクすることなく単体で使用する(当時はそれが当たり前だった)ことが前提ではあるが、この端末一つであらゆる用途が充足するかのように思えた。
 
しかしモノクロ…。実用面での問題はないが、カラーディスプレイの華やかな見栄えに心惹かれるのは避けがたい。
 
 
高価だがカラーのディスプレイに今のスマホが備えているような様々な付帯機能を持つZaurus MI-506DC。もちろん迷った末に購入した。
上着のポケットに忍ばせて、先端のビジネスマンを気取っていたものだ。
 
上着のポケットはパンパンに膨らんだ。
これが先端のビジネスマンのスマートなスタイルだとは思えない。
 
このような遍歴を経てデジタルデバイスの可能性を追求してきたつもりだが、最終的にはアナログの手帳に回帰した。データ連係が不要であれば手帳の使いやすさはいまだに色褪せることはない。
 
そもそもDayMakerによって目覚めた行動計画と記録。すべてはそこから始まった。
それは今も自分の中心にある端末とのつきあい方だ。