​発表会の曲《22》

2025年9月22日



気持ちの良い秋晴れで月曜日を迎えました。


22日にして22回目の発表会の曲紹介です。

まいりましょう♫


毎週月・水・金・日曜日に
当教室の発表会ご出演回数順にご紹介します
※都合により変更となる場合もございますので
ご了承ください。

※尚、当日のプログラムと
変更になる場合もございます。


22回目の今日は、アニメの主題歌より・・



YOASOBI

「UNDEAD」



YOASOBIといえば、2019年リリースのデビュー曲「夜に駆ける」で一気に有名となったユニット。



彼らといえば、小説や物語を音楽にするという形をコンセプトに、デビューからこれまで数多くの作品を作り出し、耳に残るフレーズと音楽の世界で多くの人を魅了し続けています。


この「UNDEAD」ももちろん、ある原作を元に作られた作品。


アニメ『〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン」のエンディングテーマとして制作されました。



その原作は、小説家の西尾維新さんの「なでこパスト」と「しのぶフューチャー」という書き下ろし短編小説。


私は初めて知った小説家さんだったのですが、彼の独特な世界観と言葉のチョイス、言葉遊びに、新鮮な気持ちで魅了されました。

原作となった書き下ろし短編小説の内容はこちら。


原作にて描かれているのは「過去と現在の関係」について。


“過去の自分と戦っている”

“未来への不安に押しつぶされそうになる”


そんな感情を乗せて描かれた作品。

私たち誰もが抱いたことのある感情ではないでしょうか。


過去やこれからのことに悩み、苦しみ、その感情と戦い、“今を生きている”ということ。


「UNDEAD」という意味は直訳で“死んでいない。不死者”とあるように、そのタイトルには、過去があり未来がある中でそれに縛られず変化を恐れず今を生きようというメッセージが込められているよう。


歌詞にもあります。



    

UNDEAD
死んじゃいない
お前とお前の連鎖
生きていることとは
変わり続けることだ
不幸に甘んじて満足するなよ
幸せになろうとしないなんて卑怯だ
・・・


過去があって今がある。

これから何に出逢うのか出くわすのか、その時になって物語が始まるんだ。

人生という物語。


“今を生きる尊さ”を伝えてくれているような一曲。


そんな原作もこの曲の歌詞も読めば読むほど深くて、何度も読み返してしまう作品のコラボです。


YOASOBIの楽曲担当であるAyaseさんは、西尾維新さんのこの作品シリーズの大ファンとのことで、登場キャラクターたちへ愛を込めて、制作したのだそうですよ。



YOASOBIの楽曲はこれまでも当教室の発表会のプログラムにて何度か登場しています。

2021年、2023年、そして今年2025年。


「夜に駆ける」

「ツバメ」

そして今年の「UNDEAD」

たまたま隔年での登場となりました。


今回、そんな今を生きる私たちへ深いメッセージを届けてくれるこの「UNDEAD」を選曲された生徒様。


今年5度目のご出演です。

レッスンライフはこの秋で7年目を迎えます。

2019年、当教室を見つけてくださり、当教室との直接の出会いは、この発表会でした。


2019年10月の発表会を会場にてその空気感、そして生徒の皆様がそれぞれに想い溢れて選んだ曲と向き合う姿をご自身の目と耳と心で感じ取ってくださりました。


初めて体験レッスンにてお会いした時、その発表会の空気感を振り返りながら穏やかにキラキラした表情で話してくださった生徒様の姿を思い出します。



そんな生徒様にとっての憧れはクラシックです。

ショパン、ベートーヴェン、リスト。


これまでの発表会では4回ともクラシックの名曲を選ばれています。


普段のレッスンでも、クラシックを手に取ることがメインな生徒様が、今年初めてのポップスに挑戦!なのです。



昨年の発表会を終えた後、迷わずに楽譜を手にしてレッスンに来てくださった日。


「先生、どうしてもこれを弾いてみたい!

手応えを感じたら、この曲で来年は発表会に出たいです。」


と。


リズムや、独特な旋律の展開に苦戦しながらコツコツと練習を重ね、ご出演を決意するところまで辿り着きました。


弾けないともがきながらも、「でも楽しいんですよ〜」とこの曲への“一聴き惚れ”に浸り続ける感情と向き合う生徒様の姿には私もパワーを貰いっぱなしでした。


そんな生徒様との先日のレッスンにて、

「先生、発表会終わったら、クラシック熱がまた高まりそうです。」

と話してくださいました。


ふとのめり込むポップスに浸りながら、それでもやっぱりクラシックが生徒様のピアノライフの主軸にあるんだと嬉しくなりました。



新しい楽曲とアレンジとの出逢い。

その感動をそのまま当日まで抱き続けて素晴らしい1日をつくれるよう、私も最後でサポートしてまいります。



今日も素敵なピアノライフを!