一見、
その怒りは正当に思えるけれど
町長自身も一時は頭上まで津波にのまれ、
九死に一生の思いをしている。
津波で階段のフェンスに押し流され、
そのフェンスのお蔭でそれ以上流されずに助かった。
フェンスの一部は津波で壊れ、
職員の何名かはそこから流されてしまったらしい。
“らしい”というのは、
屋上に避難していた約30名の職員が、
津波が引いた後、
10名しか残っていなかったから。
流された位置が少し違えば
町長も犠牲になっていたかもしれない。
“生き残った者として遺族に説明を”と言うけれど
自身も死ぬかもしれない状況で
職員達の様子まで見れる余裕は
なかったんじゃないだろうか。
津波に襲われた人の中には
その瞬間の記憶がはっきりしない人もいる。
町長は既にテレビや新聞などの取材で
自身の被災状況を説明している。
(私だって知っているからここに書けた。)
これらが町長が説明できる
全てじゃないだろうか。