発端

原始から現在未来を貫く無意識のトンネルを

走り抜けるもの

発端


無 光合成 分裂 捕食 交尾 腐敗 栄枯 迫害 独立 免罪 信仰 讃美歌 埋葬 世界病原菌 娯楽 革命 堕落 核 思想 民族 宗教 紛争 予定調和 無



全てを飲み込んで

全てを吐き出す
人工染色の世界では
行き交うすべては名詞ですらなくて

渦巻く記号に溺れそうになっては
また空を見上げて


身体を漂白する
繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し



それでも極彩色の脳
おめでたい

異変と舌を絡めてる
嗤ってる



深化する極彩色の
腕を縛ってしまわないと


眩しいと言って緞帳を引く。暗くなる程、明瞭になってゆくのは、悔恨の念と生への執着であった。空が瞬く地上のネオンに帳を下ろしてしまうかの如く、一個体の太陽は闇に包まれていった。光注ぐ春には揺らぐ事の無かったゆりかごが、悴む季節を迎え強い風に揺らされて、深い眠りを連れて来た。今際の淵に立って、瓢箪のようにカラカラになった身体を、横たわる宇宙に投げ遣る。ちょうど半分くらいか、意識の事切れる直前に微かに感じる。感覚的に、上方には、えも言われぬ情景が浮かんでいる。すべてはここに、駆け抜けたすべてを置いて、輪廻一時の凪であろう羊水の様な安らぎへと繋がってゆくのだろう。こうして意識は溶け出して、モノクロの深海へと舞い落ちてゆく。そして、標に選ばれたもの達は掠めとられて業を成す。繰り返す。裏は表へ。表は裏へ。織り成されてゆく。