柳瀬 総司(やなせ そうじ) 20歳♂:
山根 豪(やまね ごう) 22歳♂:
岸谷 櫻子(きしたに さくらこ) 20歳♀:
安藤 加奈(あんどう かな) 20歳♀:
・全員大学2回生、豪は2浪
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[夜。総司宅にて]
総司:たまにさ、胸がキュッと苦しくなることってない?
櫻子:え?
総司:こうやって一緒にいるのにさ。急に岸谷さんが、いなくなっちゃうんじゃ無いかって。
櫻子:なにそれ(笑)
総司:ずっと一緒にいれたらな。
櫻子:ずっと一緒だよ?
総司:…うん。
櫻子:…ふふ。
総司:…なに?
櫻子:今日は甘えん坊さんだね。
総司:…かな。(笑)
櫻子:うん。
総司:…ふふ。
櫻子:…………もう一回、する?
総司:…いや。
[場面転換:昼、コンビニにて]
豪:コンビニってさぁ、その内何でも買えるようになるんじゃね?
総司:もう何でも買えるじゃん。
豪:いやまぁ、そうだけどさ。…あーほら、靴とか。
加奈:まぁ靴下も売ってるしね。
総司:靴かぁ…。いや、売ってても俺は買わないな…。
豪:はっ(笑)まぁたしかにな。かさばるし。
加奈:どんなタイミングで靴買うんだろ(笑)
総司:いや知らないけど……、あ。岸谷さん。レジお願い。
櫻子:はいはい、いらっしゃいませー。(棒読み)
総司:…怒ってる?
櫻子:私はバイトだっていうのに楽しそうねー。
総司:や、しょうがないじゃん。
加奈:そーそー。どうせ8時終わりでしょ?あと一時間じゃん。
ゴウんち居るから終わったら来なよ。
豪:今日タコパだべ、材料はこっちで持つから酒買っといて。
櫻子:えー、私が買うの?
豪:煙草買っとくからさ。マイセンだっけ?
櫻子:いやセッター。いい加減覚えてよね。
総司:岸谷さんタバコやめなって。
櫻子:彼氏に言われてやめられたら苦労しないなー。
加奈:吸うのは勝手だけど、部屋で吸うのはやめてよマジで。服にニオイ付くんだから!
豪:飯屋で吸えない、居酒屋で吸えない。はたまた路上喫煙所も無くなって、どこで吸えってんだよ。
総司:お前は食え。
豪:死ぬわ!
櫻子&加奈:あはは(笑)
総司:あ~ほら、さっさと買っちゃうよ。はい。カードで。
櫻子:はいはい。あ、セッター。(煙草を追加する)
総司:…あ~、まあ良いや。はい。(年齢確認ボタンを押す)
櫻子:どうも〜。
豪:それじゃ、また後で。
加奈:ばいばーい。
櫻子:はーい、後でね〜。
総司:それじゃ、頑張って。
櫻子:うん、ありがと。…あ、総司くん。
総司:ん?
櫻子:頑張ってやめるね。
総司:…あー。…うん。
櫻子:急には無理だからちょっとずつ本数減らす!
総司:うん。
加奈:おーい?柳瀬ー?置いてくよー!
総司:あ、すぐ行くー!…それじゃ、また後で。バイト頑張って!
[去る総司]
櫻子:うん!ありがと!
[溜息を付く櫻子]
櫻子:…煙草か。辞められるかなぁ。
…あ、いらっしゃいませー!
[場面転換:豪宅]
加奈:おーうただいまぁ。
豪:お前んちじゃねえよ。
加奈:似たようなもんでしょ。お帰り〜。
豪:はいはいただいま。
総司:お邪魔しまーす。
豪:ほら、総司を見習え。
加奈:やだ。
総司:はは。
豪:とりあえず買ってきた材料冷蔵庫に入れといて。たこ焼き器出すわ。
総司&加奈:はいよ。(おっけー)
[冷蔵庫に材料を入れる2人]
総司:ひやぁ…こりゃ大量に買ったな…よいしょっと。
加奈:一日で食べ切れるかなぁ。
総司:…一日で食べ切る気?
加奈:や、1人で食べる訳じゃ無いし。
総司:ま、そうだけど。
…えーっと、粉は出しとくか…。
[総司、冷蔵庫に材料を入れるアドリブ。
途中で加奈が割り込んでくる。]
加奈:ねね、柳瀬柳瀬(やなせ)。
総司:…えーと。ん?何?
加奈:サクとは上手くいってんの?
総司:岸谷さん?…んー、まあ。
加奈:なんか微妙な反応。
総司:いや、別に。
加奈:上手くいってないんだ?
総司:そ、そんな事無いよ。
加奈:えーほんとに?さっきも変な空気だったじゃん。
総司:いや、そんなんじゃ。…ほんとに。
加奈:…んふふ。
…ウチ、ちょっと狙ってんだよね。
総司:は?岸谷さん?
加奈:んなワケ。柳瀬だよ。やーなーせ。
総司:は!?
豪:おい!!冷蔵庫開けっぱにすんな!!
総司:えぁ!?あ、ご、ごめん!(材料を無理矢理押し込む)
加奈:んふふ。焦っちゃって。ウソに決まってんじゃん。キモ。
総司:やめろよマジで…。
加奈:騙される方が悪い。ほら、行くよ。
総司:う、うん…。
[リビングに移動する二人]
豪:えらく時間掛かってたなオイ。
総司:お前買いすぎなんだよ…。
豪:ハッ。あれ位余裕だろ。
加奈:余裕だな〜。これだから柳瀬は。
総司:なんだよぉ!
豪:はは(笑)
…さて、とりあえず材料切ってくか。
総司:いや、入れた意味…。
豪:全部出すわけじゃねーだろ。
総司:それだったら予め必要なやつ避けといたのに。
加奈:細かい事は気にすんな!ほら、手伝お。
豪:いや、キッチン狭いから二人も要らねえよ。加奈だけで良いわ。
加奈:は~い。
総司:じゃあ何しとけば良い?
豪:机片付けといて。
総司:了解。…つっても、そんなに物無いよなぁ。
[鍵を開けて入ってくる櫻子]
櫻子:はいはーい。よいしょっ…と。お酒買ってきたよ〜。
豪&加奈:あ、お疲れー。
櫻子:ありがと〜。
総司:あ、お疲れ岸谷さん。
櫻子:うん、ありがと。ん、今タネ作ってるの?
総司:そうだね。山根と安藤さんがやってくれてる。
櫻子:あ、そうなんだ。ごめん二人とも〜、後ろ通らせて〜。
豪&加奈:(あい、とかはいよとか適当に返事)
[櫻子、冷蔵庫に酒を入れる]
櫻子:よいしょっと…ってうわ、何これ、ぐちゃぐちゃじゃん。入れたの誰?
総司:あ、ごめん俺…。
櫻子:食材駄目になっちゃうじゃん!ちゃんと綺麗に入れなよー。(整理整頓しながら)
豪:さすが、コンビニ店員さんは動きが違うな。
加奈:あんたがズボラなだけでしょ。
豪:お前らが来るとき以外はスッカラカンなんだよ、その冷蔵庫。整理整頓なんてする機会も無いわ。
櫻子:部屋はいつもキレイだし、冷蔵庫もキレイに整頓しそうだけどね。
豪:さぁどうかな…。
総司:俺がいつも来る時は散らかってるけど。
豪:お前と俺の基準を一緒にすんな。
総司:はいはい…。
加奈:さ、そろそろ準備出来たでしょ。
豪:おう。たこ焼きのタネ、そっちに持っていくわ。
…っしょっと…うっわ、おっも…。
櫻子:大丈夫?
豪:おう…とと、総司危ねえどいて。
総司:あぁ、や、手伝うよ。(鍋を支える)
豪:サンキュ…っふぅ。
加奈:ほら空けて空けて、具材持ってくよ〜。
豪:おーう。
櫻子:お酒は?
豪:あー、悪い。頼む。
総司:あ、岸谷さん手伝うよ。(櫻子の所へ行く)
櫻子:あ、ありがと。えーっとこれとこれと…、はい。
総司:うん、ありがとう。
[全員の準備が終わる]
加奈:はい、準備出来たかな?
豪:おーう。
総司:良いよ。
櫻子:はい、乾杯!
全員:乾杯〜!
総司M:…こうして俺たち4人は、夜更けまでたこ焼きパーティを楽しんだ。
そして、深夜。皆が寝静まった頃、俺は目が覚めた。
[起きる総司]
総司:んぅ……ふわぁ…。いつつ…飲みすぎた…水…。
[起き上がろうとした時、隣で寝転んでた加奈が話掛ける。]
加奈:おはよ。(ずっと小声で)
[総司、寝ぼけた感じで]
総司:んん…おはよ、ずっと起きてたの?
加奈:うん。つみったー見てた。
総司:そう…ふわぁ。
加奈:…ねね、柳瀬。
総司:ん?
加奈:さっき言ったの覚えてる?
総司:さっき?
加奈:うん。
総司:何?さっきっていつ?
加奈:冷蔵庫に材料入れてる時。
総司:んん…?あぁ…。うん。
加奈:あれ、本気だから。
総司:…はぁ?
加奈:ウチ、本気で柳瀬のこと良いなって思ってる。
総司:…いや、岸谷さん居るし。
加奈:良くない?別に。バレないって
総司:いやそもそも、安藤さん山根と付き合ってるでしょ…。
加奈:最近ゴウ冷たいんだよね。でも柳瀬はゴウと違って優しいじゃん?
総司:…お酒回ってる?
加奈:…かも?
[少しの間]
総司:…駄目だって。
加奈:…何が?
総司:あ、ちょ、駄目、駄目だって。
加奈:んふふ。
総司:…はぁ。
加奈:食べちゃうぞ。
総司:…据え膳食わぬは何とやら…かな。
加奈:ん?今、名前読んだ?
総司:いや違…。
加奈:んふふー。
[総司に覆い被さる加奈]
総司:あ、ちょま…。
[場面転換:豪宅、昼。]
櫻子:ふわぁ…、んん…。あれ、皆まだ寝てるの。
加奈:起きてるよ〜、おはよ。
櫻子:ん、おはよ。煙草吸ってくる。
加奈:あい、いってらっしゃい。
…ゴウ、起きな〜。(豪を揺さぶる)
豪:んぐぐ…やめろ…吐く…。
加奈:おらおら柳瀬も起きろぉ!(総司を蹴る)
総司:ぐぇっ!?痛っつつ…。起こすなら優しく起こしてよ…。
加奈:柳瀬のくせに生意気だ。
総司:酷…。
豪:ふあぁ…。あークソ、頭痛え…。
加奈、起こす時揺らすなって毎回言ってんだろ。
加奈:これが一番起きんじゃん。
豪:他にもっと試せ。
加奈:やだめんどくさい。起こしてあげてるだけありがたいと思え。
豪:こいつ…。
総司:はは…。えー、…水。…あった。(水を飲む)
豪:それ俺の。
総司:ブフッ。
豪:失礼なやつだなお前。
総司:道理でタバコ臭いと…。
豪:嘘、サクのやつ。
総司:えぇ!?
豪:嘘、俺の。
総司:どっちだよ!!
加奈:あっははははは!(笑)それゴウのだよ(笑)
総司:はぁ…なんだよもう。(水を飲む)
櫻子:あ、皆おはよう。
豪:おう。…とりあえず片付けるか。
櫻子:そうね。やー、昨日楽しかったねー。
総司:うん。
加奈:楽しかったー。ねー柳瀬。
総司:え?うん。
櫻子:何で柳瀬に絡むのよ。
加奈:えー別に。
豪:うるせえよ、口より手を動かせ。
加奈:はーい。
櫻子:総司くん?
総司:ん、何?
櫻子:楽しかった?
総司:え?うん、勿論。
櫻子:そっか。私も。
総司:う、うん。
[軽く笑って立ち上がり鍋を洗いに行く櫻子]
櫻子:うん。…豪くーん、この鍋洗っても良い?
豪:おう、頼む。あ、加奈、これも持っていって。
加奈:あいあーい。
総司:缶はこっちにまとめとくよ。
豪:おう、サンキュ。
[後片付けがある程度終わる]
櫻子:…ふぅ。大体こんなもんでしょ。
加奈:サク仕事早いね〜。
櫻子:ま、バイトでいつも洗い物してるしね。
豪:ウチで毎日洗い物しに来てくれ。
櫻子:えーやだよ。
加奈:洗い妻!?
総司:なんだよ洗い妻って…。
豪:給料は弾むぞ〜。
櫻子:いくら?
豪:月々ワンカートン。
櫻子:…んんんんんん。
総司:いや悩まないでよ!!てか加n、安藤さん居るじゃん。
加奈:ウチは洗い物なんてしたくないもん。
豪:そいつやるわ。
加奈:はぁ!?
櫻子:ちょっと豪くん、かわいそうだよ。
豪:冗談に決まってんだろ?
加奈:言って良い冗談と悪い冗談あるでしょお。
豪:あー悪い悪い。煙草吸ってくるわ〜。
加奈:な、ちょ、ごーおー!!
総司:はは。
加奈:柳瀬も何笑ってんだよ!
総司:いや、はは。
櫻子:あはは(笑)
一段落(いちだんらく)ついたし、私も煙草吸ってこようかな。
加奈:あい、行ってらっしゃい。
総司:うん。
[櫻子が部屋から出ていく。少しの間]
加奈:柳瀬。
総司:ん?
加奈:聞いたでしょ。ゴウの。
総司:うん。
加奈:酷くない?
総司:んー…そうだねぇ。
加奈:ね?絶対ウチのこと、うっとおしいって思ってるよ。
総司:いやでも、山根の性格って元からあんな感じだしな…。
加奈:それにしたって冷たいでしょ?
総司:んんん……まあ、確かに。
加奈:ねね、でしょ?…んふふ、柳瀬は優しいなぁ。
総司:えぇ…いや別に。
加奈:んー?何赤くなってんの?もう一回したい?
総司:いや…はは。
[場面転換:一方、豪&櫻子サイド。外]
豪:(煙草を吸っている)
すぅー…はぁ。
[櫻子が部屋から出てくる]
櫻子:おっす。
豪:おう…。煙草?
櫻子:うん。(煙草に火を付ける)
豪:…加奈、上手くやってんな。
櫻子:…うん。
豪:総司には悪いけどな。
櫻子:思って無いでしょ。
豪:ハッ。どうだろうな。
櫻子:…でも、ドキドキしたでしょ。
豪:そうだな。ああやって、隠れてやるのも悪くないな。
櫻子:ふふ。
豪:さっさと別れろよ。
櫻子:うん。
豪:おう。
[少しの間。二人とも煙草を吸いながら]
櫻子:うわ…雨降ってんじゃん…。
豪:昨日の予報じゃ曇りだったけどな。
櫻子:ふーん…あ、紫陽花。ピンクだ。
豪:…ん?あぁ。
櫻子:小学校の頃、通学路にいっぱい咲いてたなぁ。
豪:そうだな。…なあサク。
櫻子:ん?
豪:紫陽花の花言葉って知ってるか?
櫻子:ううん。
豪:…和気あいあい。
櫻子:へぇ〜。
豪:色ごとにもあるんだけどな。
櫻子:へえ。ピンクは?
豪:強い愛情、とか、元気な女性…とか。
櫻子:へえ。詳しいね。
豪:まあな。まあ、他にもあるけど。
櫻子:ふうん。
豪:…戻るか。
櫻子:うん。
[戻る二人。]
[場面転換:同刻、豪宅]
総司:…な、ちょ、二人とも帰ってくるって。
加奈:ちょっとくらいつまみ食いしてもバレないって。
総司:や、やめなってば。
加奈:いいじゃんちょっとくらい…んふふ。
総司:あ、ちょ、あぁ!
豪:…何してんだお前ら。
加奈:あ…。
櫻子:ちょっと加奈…。
総司:あーあ…。
加奈:…えへへ。
豪:早く仕舞え。
加奈:…ケチ。
豪:まだ出来てねーんだよ!味が落ちるだろ!!
総司:ほらぁ、山根こだわり強いんだから怒るって言ったでしょ…。
加奈:もう一夜経ったじゃん!一夜漬けじゃん!
豪:あと一日寝かした方が美味いんだよ!
櫻子:これで卵かけご飯すると美味しいよね〜。
加奈:ウチは今食べたいの!!
豪:だぁめだつってんだろ!
加奈:ぶー!!
総司:良い大人が「ぶー」って…。
櫻子:あはは。
加奈:もう良い分かった!コンビニ行って買ってくる!!
豪:コンビニには売ってねえよ。
櫻子:あ、じゃあ私も行こっかな。
豪:行ってこい行ってこい。…あ、コーヒー買ってきて。
加奈:何パシってんだよ嫌に決まってんだろぉ!!
[外に飛び出す加奈]
櫻子:まあまあ(笑)
ブラックで良い?
豪:もちろん。頼むわ。総司は?
総司:あー、じゃあ、お茶で。
櫻子:麦茶?
総司:俺麦茶飲めないって。緑茶で。
櫻子:あ、ごめんそうだったね。それじゃ、行ってくるね。
…加奈ぁ、待ってー!
[加奈を追いかける櫻子]
総司:行ってらっしゃーい。
…はぁ。(溜息)
豪:なんだよ。
総司:いや、なんか、距離感感じるっていうか。最近。
豪:誰と?
総司:岸谷さん。
豪:…どうだろうな。
総司:関係戻そうとして空回りするのも嫌だしなぁ…。
豪:そうだなぁ。
総司:…興味無さそうだな。
豪:あ?いいや。あるよ、あるある。大アリ。
総司:嘘つけ。…はぁ、どうしよっかなぁ。
豪:どっか連れてってやれば?
総司:バイトとか講義が重なって中々会えないんだよな。
…あ、そう!なのに4人で集まる時はちゃんと予定空けてるんだよ!どう思う?
豪:どう思うってお前、それ避けられてるってーーーーーー。
総司:(食い気味)っだよなぁ〜…。
はぁ…、ミズニーランド行くって約束もパーかなぁ…。
[少しの間]
豪:…別れれば?
総司:は?
豪:どうせお前の事だから、ズルズル同じ事引きずるだろ。傷が浅い内に別れちまえよ。
総司:は?いやいや、極論過ぎるでしょそれは…!
豪:そうか?お前の話聞いてる限りだと、サクもお前と距離起きたがってる感じだけど。
総司:っ、それは…。いや、だからって急に別れるとかそんな話は出ないでしょ!
豪:お前、サクの気持ち考えたことあるか?自分だけが会いたいヤりたいって思ってないか?
総司:なっ……。
豪:総司、お前は自分優先な"きらい"があるぞ。
ちゃんと相手の気持ち考えて行動しろよ。
総司:っ!!…してるよ!!なんだよ急に年上ぶって!!
浪人してるクセに先輩ヅラしてんじゃねーよ!!
[櫻子、総司のセリフに被せて言ってください]
櫻子:ただいま〜…、っ!!
総司:………あっ。
豪:…。
加奈:…え、何?
櫻子:…!!
[櫻子、キレて総司に思いっきりビンタする
(総司側で打たれるSE入れてください)]
総司:いっっつ…!!
櫻子:…帰って。
総司:…は?
櫻子:帰って。
豪:サク、良いから
櫻子:帰って!!
豪:サク!
櫻子:良いから帰って!!!
総司:……分かった。
…山根、ごめん。
豪:…おう。
加奈:…柳瀬、大丈夫?
総司:…ごめん。
加奈:え…。
[豪宅から出る総司]
豪:…。
加奈:…。
櫻子:…。
加奈:…追いかけてくる。
豪:…おう。
[加奈、豪宅から出る]
櫻子:…。
豪:…サク。
櫻子:…はい。
豪:…やり過ぎだ。
櫻子:…ごめんなさい。
豪:…でもま、上手くいきそうだな。
櫻子:そう…かな。
豪:おう。後は加奈が上手くやってくれたらな。
[場面転換:道路]
総司:…はぁ(溜息)
加奈:…はぁ、はぁ…はぁ、あ、…居た…!はぁ…!
総司:…え。
加奈:見つけた…はぁ、…はぁ、ごめん、ちょっと待って…はぁ。(呼吸を整える)
総司:なんで。
加奈:はぁ…、なんでって、心配になったからに決まってんじゃん。
総司:…。
加奈:…。
[少しの間]
総司:…なんで急にぶたれたんだろ、俺。
加奈:ウチ、分かるよ。
総司:え?
加奈:あの二人、幼なじみなの知ってる?
総司:え!?
加奈:付き合ってたんだよ、あの二人。
総司:な…。
加奈:ウチの大学って結構特殊な大学でしょ。ここ以外で同じような学校って東京にしかなくて。
でもゴウは片親だから、お母さん心配させたくなくて、2年間働いてその貯金と奨学金で通ってんの。
総司:へえ…。
加奈:サクはそれ知ってるから。ゴウが頑張ってんの知ってるから、キレちゃったんだと思う。
総司:…そっか。
加奈:うん。
総司:…はぁ。二人に顔向けできないな…。
加奈:…。
総司:岸谷さん、許してくれないかな…。
加奈:どうかなぁ。望み薄じゃない?
総司:そうかなぁ…。
加奈:だってサク、まだゴウのこと好きだもん。
総司:えっ…。
加奈:ウチも気づいた時はショックだったなぁ。だってウチと付き合ってんのに他の女と楽しく喋ってんのよ?しかも間近で。
総司:…。
加奈:…ねね、やなせ。
総司:…ん。
加奈:二人同時に別れて付き合っちゃおうよ。
総司:え。
加奈:いいじゃん。どうせ向こうもくっつくんだし。
総司:…でも、俺は四人でつるむのも好きだし…。
加奈:ウチは、やなせがいたら他に何も要らないよ。
総司:安藤…さん。
加奈:加奈って呼んで?
総司:っ…、か、加奈。
加奈:んふふ。やーなーせ。
総司:…加奈は総司って呼んでくれないの?
加奈:「そーじ」より「やなせ」の方が柳瀬らしいじゃん。
総司:…なんだよそれ。
加奈:んふふ。…元気出た?
総司:うん。ありがとう。
加奈:サクのこと、どうすんの?
総司:うん…別れようかな。
加奈:あれ、良いの?てっきり食い下がるかと思ったんだけど。
総司:山根にも言われたんだけど、俺は相手の気持ちを考えられてないって。
だから、岸谷さんがゴウのことをまだ好きなら、その気持ちを尊重してあげようって。
加奈:そっかぁ。…てか、なんでサクのこと苗字で呼ぶの?
総司:え…だって、櫻子って言いにくくない?
加奈:じゃあ「サク」でいいじゃん。
総司:みんなと同じ呼び名は嫌じゃん…。基本友達は苗字呼びだし。
加奈:え、じゃあじゃあ、ウチが初めて?
総司:そうだね。
加奈:…んふふ。さ、ご飯食べて帰ろ。
総司:…うん。
[場面転換:数日後、豪宅]
加奈:お邪魔しま~す。
櫻子:いらっしゃ~い。
豪:おう。…総司は来てないよな?
加奈:勿論。適当にバイトって噓ついてきたよ。
櫻子:総司は単純だからね。何言っても騙せそう。
加奈:ウチの彼氏に壺だけは売らないでよ。
櫻子:さぁどうしよっかなぁ~(笑)
加奈:ぐぬぬ。
豪:加奈。
加奈:ん?
豪:上手くいったな。
加奈:あー、…うん。
…ごめんね。うちのワガママに付き合わせて。
櫻子:良いよ。こうやってまた豪と一緒になれたんだし。
豪:そうだな。加奈がいてくれてよかったわ。
加奈:ウチがゴウと付き合ったのも柳瀬目当てだったし。
豪:俺と総司がよくつるんでるから、そのグループに入りたいって理由だけなんだろ?
加奈:そそ。水溜まりみたいにね。おっきい方がいいじゃん?
櫻子:何それ、それだったら付き合わなくてもよかったじゃん。
加奈:カモフラージュよ、カモフラージュ。
櫻子:うーん。…てか、総司の何が良いの?いつもボケっとしてるだけよ。
加奈:え?サクと違って愛に理由はないよぉ。
櫻子:はぁ?何それ!
豪:やめとけ。喧嘩すんな。
加奈:はいはい。
櫻子:…あ、そういえば水溜まりで思い出したけど。
豪さ、紫陽花の花言葉、他にあるって言ってたよね。他のは何があるの?
豪:…「移り気(うつりぎ)」と「浮気」。
終