ニ、三年に一回くらい行われるマンションの室内無料点検。

多分、受けても受けなくても自由、だと思うのですが、一応「せっかくだから、」って言う事で前回も今回も受けました。

第一〜第三希望迄の日時を事前に伝えており、第一希望に実施となった場合には特に事前連絡はナシ…という事で、

平日の午前中を第一希望にしていたのですが、まさかの朝九時ぴったりにピンポ〜ン

いや、焦りました

我が家が一番手の来訪ってコトは無いだろうって、何故か勝手に確信して思いっきり油断していた〜〜

夜寝る前にベッドの中で本を読むひとときは、私にとって至福の時間で、続きが気になり、ついつい夜更かし……というのはよくあるパターンで。その日も8時半を回った頃にようやくお目覚め。→気儘なお一人暮らしの特典

まだ着替えてもいないし、顔すら洗っていないという、人様を迎え入れるには、甚だ絶望的なタイミングでした。

幸い、部屋着だと言いはれば、部屋着と言えなくも無い…って言う格好で寝てたから、そこはもう仕方ないから諦めて、鏡に向かって髪をとかし、一応顔もチェック…涎の跡とか付いていないかどうか…を確認した時点で、早くも部屋のインターホンが鳴った。

そこはオバチャン(んオバアチャンじゃなくてって言う突っ込みは無視させて頂きます)の図々しさと開き直り力で、二時間前には起きておりましたって言うテイで、出迎えましたとさ

まだ、新入社員さんという感じの、とっても若くて可愛い女性でした。ちょっとホッ。

マンションの管理会社さんが提携しているリフォーム会社さんの無料室内点検なので、何か問題や気になる箇所等あれば、リフォームのご相談に乗りますよって言う営業を兼ねたシステムなのですが、

今回も前回同様に、水回り、壁紙、床、全て状態良好。「とっても綺麗にお使いになっていらっしゃいますねこれからもなるべくこの状態をキープされるように、定期的なメンテナンスをお勧め致します」との評価を頂きました

まあ、あくまでも目視のみの点検なのですが。

三か月に一回受けている歯医者さんの定期検診では、必ず「ここが磨けてない、ここも…」って「指導」が入るのに比べて、点検表の項目に全部〇が並ぶのは、やはりなんとも気分が良い

で、書類にサインして、全て終了〜〜って言うタイミングで、彼女がなんだかとても言い出しにくそうにモジモジと

「あの〜〜、全く業務とは関係ない話なのですが、ミッフィーちゃん、お好きなんですか」

へッ

そう言えば〜〜

もう、部屋の一部になってしまっていたから、気にしてなかったのだけど〜〜

ダイニングテーブルとして使用しているテーブルの椅子にちょこんと鎮座しているミッフィーちゃん……いい歳したオバチャンの一人暮らしとしては、若干……いや結構恥ずかしいよね〜〜

わ「あ、イヤ、特にミッフィーちゃんが好きってワケじゃあないんですけど、息子がUFOクレーンで取ったのを、家に持ち帰るとパートナーに怒られるんで、…UFOクレーン禁止令が出ているそうで」

彼女「あーそうなんですね〜〜笑笑。実は私、ミッフィーちゃんが大好きなんです。なのでさっきからずっと気になってしまっていて、ついチラ見ばかりしてました〜」

そうだったのね〜〜

それに全く気付かなくて良かったわ〜。

気付いていたら、すっぴんで、この格好で、おまけにミッフィーちゃん、もう全てが恥ずかしくて、居た堪れなかったわ〜〜

彼女「私も、随分挑戦したんですが、まだ一回も成功出来なくて、……息子さん、かなりの凄腕だと思います」

うん。

そうだろうね〜〜

多分、高校生の頃からそれなりに授業料を払っていると思うわ

彼女のミッフィーちゃんを見る目には、確かな愛がこもっておりました。

一方、私はと言うと……

この夏、次男クンから家族LINEに

「この子貰ってくれませんか」

って写真が送られて来て、

兄「ウチはぽこが解体するのが目に見えているから」

わ「じゃあ私が貰うわ」

という経過で我が家に来たのだけど…

その時は、一人暮らしの寂しい身の上……良い話し相手になってくれるかも〜〜的なイメージを持ってしまったのだけど…

実際にはミッフィーちゃんに毎日何かを語り掛ける…というようなコトは全く無く…

正直言って、このミッフィーちゃん、我が家で浮いてるよなぁ〜

ちょっと失敗したかも〜〜

でも、ぬいぐるみとかお人形さんて、な〜〜んか捨てたりはしにくいんだよね〜〜

凛桜ちゃんが、もう少しおっきくなった時に、「欲しい」って言ってくれないかなぁ

などと思っていた訳で。

ミッフィーちゃん、ウチにいるよりも彼女の家に居た方が、絶対に幸せだよね〜〜

でも、一応次男クンに聞いてからの方が良いかなぁ

おそらく次男クンの目的は、釣り上げる事であって、釣り上げた達成感を味わった後のミッフィーちゃんには特に思い入れは無いと思うのだけど……

で、思わず彼女に言っちゃいました。

「あの〜〜、今すぐって言うワケじゃあないんですけど、もし、将来的に、いつかこの子を手放したくなってしまった時が来たら、良かったら、貰って頂けますか」

言った瞬間、あ、失礼なコト言っちゃったかな気分を害したかなって後悔したのだけど、

彼女、目を爛々と輝かせて

「え本当ですかとっても嬉しいです」って。

玄関でも

「私、いつまででも待っています」と。

本当に、好きなんだね〜〜。

そんな経緯があった後、今まではほとんど目を合わせるコトもなかったミッフィーちゃんと目が合うようになってしまい……

なんだか妙に気まずいのでございます。

ミッフィーちゃん　👇

ではまた

室内無料点検とミッフィーちゃん