永遠のオードリー | 高塚一昌のGrazia Sala

   永遠のオードリー

                先日、薬剤師のIさんがサロンにいらしてくださった。


             色々お話ししているうちに、

             ご主人が古い映画のポスターのコレクターとわかった。



                   今とは違い、写真は使わず、デッサン画を使った、

                   デザイン性の高さに惹かれ、20代後半から集め始め、

                   今では、300点は下らない、素晴らしいコレクションだそうだ。


                                 

               ご主人はオードリー・ヘップバーンがお好きだったそうで、

               彼女の主演の映画のものも数多く集めていらっしゃる、

               と聞いて、是非!写メしてほしい、とお願いした。





                           なんてクラシカル!


         
           高塚一昌のGrazia Sala    高塚一昌のGrazia Sala

       

                          僕も大好きな「ローマの休日」。


                      

高塚一昌のGrazia Sala

           これはポスターではなく写真だが、よく見るとオードリーのサインが入っている。



                     アン皇女がローマの街の美容室で、

                  髪をショートにする前の、ロングヘアのものだ。




                  髪を切ったことで、アン皇女は気持ちが解放され、

                 これを境に、ローマの休日を思いっきりエンジョイする。


高塚一昌のGrazia Sala

                     美容師としては、見逃せない場面だった。


       まるで観光名所案内のように、ローマの名所が色々出てくる。

                      同じ衣装を、髪型やスカーフひとつで、

                        全く違う着こなしに見せてくれる。

              そしてグレゴリー・ペックの足音だけが響くラスト・シーンは忘れがたい。

             




                          こちらはオードリーの代表作
        

                           「ティファニーで朝食を」


高塚一昌のGrazia Sala



                         言わずと知れた、全女性の憧れ、

                    ジバンシーの「リトル・ブラック・ドレス」姿のものだ。



                     これは日本のポスターではなく、海外のもの。


             

                    ご主人は、本場モノの高いデザイン性がお好きで、

                  わざわざ、海外から入手したものも、たくさんあるそうだ。


                     特にイタリアのものは、オシャレなんだそうだ。


                   

                     クラシカルでファッショナブルな、レアものだ!




                    そしてこちらは、グレース・ケリーの「泥棒成金」。


高塚一昌のGrazia Sala


               ヒッチコックが愛した、ブロンドのクールビューティーの中でも、

                    本物のプリンセスに上り詰めた伝説の女優。


                       

                           まだまだハリウッドスターが、

                        まさにキラ星のごとく、手の届かない、

                          遠い遠い憧れの存在だった頃・・・



                 どこまでも美しく気高い女優たちが、永遠に美しい姿のまま。。。



                        マニア垂涎の貴重なコレクションだ。


                      是非一度、本物を見てみたいものだと思う。


                  Iさん、そしてご主人様、貴重なものを見せてくださって、

                         本当にありがとうございました!!





                     実は僕もオードリー・ヘップバーンは大好きだ。



                    ファッショナブルな女優やセレブはたくさんいるが、

                     彼女のような気品と自然体の美しさ持ち合わせ、

                  深い知性と優しさを感じさせる女優は、他にいない、と思う。 

                   



                    そしてオードリーは、永遠のファッションアイコン。




                      僕的に好きなのは、「麗しのサブリナ」。


                     野暮ったい少女が、パリから帰ってくると、

                      見違えるほど洗練された女性になる。

                     高塚一昌のGrazia Sala 高塚一昌のGrazia Sala


                       パリから帰ってきてからの衣装が

                    当時新進気鋭だったジバンシーのデザイン。


                           白黒映画だったので、

                        本当はどんな色使いだったのか、

                        カラーで見てみたいと思うほどだ。


高塚一昌のGrazia Sala 高塚一昌のGrazia Sala


                        一世を風靡したサブリナパンツに、

                     ただの布巾を巻いてエプロンにするくだりは、

                       拍手したくなるほど、絵になっていた。





                        華やかなファッションを見たいなら、

                           断然! 「パリの恋人」だ。


                       高塚一昌のGrazia Sala 高塚一昌のGrazia Sala



                      ジバンシーのスタイルが、パリという街にも、

                 あの時代にも、そして目を見張るほど美しく若いオードリーにも、

                             ドンピシャマッチ!


                            ストーリーはともかく、

                        まるで動くファッション誌を見るようで、

                      女性なら、ただただウットリ・・・間違いなし。





             そして「ティファニーで朝食を」のオードリーは、最高にファッショナブル!


                                        

                     全く無駄がないシンプルなデザインのドレスに、

                         ゴージャスなパールのジュエリー。

                     
             高塚一昌のGrazia Sala    高塚一昌のGrazia Sala


              ハイライトを美しく入れた髪も、まるでゴージャスなアクセサリーのよう。



                   残念ながら、日本人には、とてもじゃないが真似できない。

                 全てはオードリーの気品と、スレンダーなスタイルがあればこそ。


                 原作者のカポーティは、モンローをイメージしていたそうだが、

                 モンローが演じていたら、全く違う映画になっていたことだろう。





                 他にも、「マイ・フェア・レディ」や「シャレ-ド」「おしゃれ泥棒」・・・                                   

                  どれをとっても、常にオードリーは最高にファッショナブル。


                     プライベートでも公の場でも、スクリーンでも、

                         どんな時でもサマになる人だった。


                         


                     でも僕が一番好きなのは、この写真のオードリー。


                           高塚一昌のGrazia Sala


               どんなに着飾っても、その人となり、が感じられないファッションは、

                         マネキンが着ているのと同じこと。


                 髪は乱れていても、ノーメイクでも、ドレスアップしていなくても、

                     このオードリーの静かな美しさは人々の胸を打つ。




                        この姿があるからこそ、オードリーは、

                             僕の中で永遠なのだ・・・