土曜日のことです。
お昼過ぎに、家の電話が鳴りました。今や、固定電話には、セールスとかアンケートとか、そんなのばかりがかかってくるので、またか、と思いながらも、つい出ちゃったんです。
「はい』
と、あえて名字は言わず出ました。
すると、若い女性の声で
「伊藤ですけど、良○(良ちゃんの下の名前)くん、いますか?」
と、言うではないですか。
しばし絶句。
「あのー、良○にどういうご用件ですか?」
伊藤くんという同級生はいましたが、男の子です。でも、伊藤くんには確か、妹がいたかも、、、
私の頭の中では、いろんなことが駆け巡りながら、精一杯平静を装って聞きました。
「あ、ちょっと連絡取りたかっただけなので、別に大丈夫です」
と、あっという間に電話は、切られました。
なんだったのか。
その日は、たまたま家に友達が2人遊びに来ていました。
私が受話器を持って呆然としているのを見て、「どうした?」と心配してくれたので、
「亡くなった息子に電話がかかってきたの、ビックリした」
と打ち明けると、
「きっと、それもセールスだね。名簿とか出回ってるらしいからね」と。
確かに、未だに良ちゃん宛にセールスの郵便は届きます。
昔は、塾、最近はスーツとか。
まあ、そういうのの一環で電話がかかってきただけなのでしょうが、ドキドキしました。
なーんてことがあったからか、久しぶりに良ちゃんの夢を見ました。
懐かしい声がする方を見たら、良ちゃんがいたんです!
「お願い、しばらくここにいて」
と話しかけて。でも、その後の記憶はありません。
すぐ目が覚めて、いい夢だったなとしみじみしました。
話は変わりますが、
先日、ご主人を早くに亡くされた方に仕事でお目にかかる機会がありました。
その方には、介護のお話を伺うのが主な用件だったのですが、お話が進むにつれ、私も良ちゃんのことを話したくなりました。
大切な存在が病気になる、そして旅立つ。
時間が経つと向き合える気持ちもあるけど、時間が経ってもやり場のない気持ちもありますね。
お墓にはいない、きっとこの場にいてくれるね。
ということで意気投合しました。
そのご主人には、直接お目にかかったことはないのですが、変な意味じゃなくて、大好きな人だったので、お線香をあげさせてもらえて、とてもありがたかったです。
旅立った大切な人を思い出す、お話することが、何より供養。
永六輔さんの言葉ですが、本当にそう思います。
今日は仕事帰りに東京タワー近くを通りその美しさに思わずパチリ。
すごくないですか?安くて美味しくて感動。
あ、焼酎お湯割が450円。それが一番高いですね笑。
1人も楽しいです。
とりとめもない話にお付き合いいただきありがとうございました。