カイは高校二年生。
幼稚園から始めたサッカーを、今まで続けてきたが強豪校のサッカー部ではずーーっとDチームだった。
そして、インターハイの予選も終わり、リーグ戦など一度も公式戦に出ることもなく、本人は「部活を辞める」と決めた。
辞めたいと高校一年の秋ごろから話していたが、何度となく話し合いをして、高校二年生の一学期まで頑張ってみるということで続けてきた。
そして、その日が近づいてきた。
中学ではジャイアンのよーな子に標的にされ、色々辛かったはずなのに、辞めるとは言わなかった。
そんなカイが、高校二年生になってサッカーを辞めることになる。
私は辞めていいと言っていたのに、寂しく感じている。勝手なもんだ。
仲のいい友達はまだ部活を続けるから、辞めてしまったら寂しい思いをするんじゃないかとか。
お弁当食べるメンバーはサッカー部の仲間だから、辞めてしまったら一緒に食べる友達いなくなるんじゃないかとか。
私の不安性がムクムクと沸き上がって仕方ない。
だけど。
カイが決めたこと。
一番きつかったとき、カイは頑張った。
私なら辞めていた。
カイの方が我慢強い。
だから、私の感情は置いといて、カイの決めたことを応援するだけ。
そして
「よく頑張ったね。お疲れさま!」と褒めてあげたい。
人間関係で辛かったときも、試合に一度も出してもらえなくても、それでもサボることなく部活に行き続けた強さを褒めてあげたい。
よく頑張った!
お疲れさまでした!