1日5分で教師力アップ!インクルーシブ教育時代の生き残り術【DATABANK】 -2ページ目

文部科学省では,偉い人たちが会議を開いて,こんなことを言っています。
■概要http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/attach/1321668.htm
■詳細http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/044/attach/1321669.htm


インクルーシブ教育とは,障害のある子どもを含むすべての子どもに対して,子ども一人一人の教育的ニーズにあった適切な教育的支援を,「通常の学級において」行う教育のことです。



ネガティブな言い方をすると…
「あなたのクラスにいないはずの,特別なサポートを必要とする子どもが,あなたの目の前にいる(または歩き回っている)こと。」です。
そして「その子を放っておいてはいけないし,お客様にしておいてもいけない」ということです。



これがその通りになったら…
「一斉指導なんてできないのではないか?ガーン
「学級づくりがうまくいかないんじゃないか?ショック!
「その子にだけ,担任がつきっきりになるわけにはいかないむっ
「支援員さんとか介助員さんとか,割り当ててくれるんでしょ?シラー
「障害のことについて,よくわからないのに…しょぼん
いろいろと心配ですよね?



でも,インクルーシブ教育の本質は障害うんぬんじゃないんですよ。
インクルーシブ教育とは,一人一人,誰もが「違う」ことを前提とした教育です。


あたりまえのことですが,
誰もが違う学び方をするし,誰もが違う特性を持っています。
特性=障害といってもいい。

だからそこに「障害がある・ない」は関係ないんです。

インクルーシブ教育は障害のある子どものためだけの教育ではないし,

障害のない子どものためだけの教育でもないんです。



すべての子どものための教育。



だから,インクルーシブ教育を考える時には,
今までの授業や学級経営の中で,
障害のある子が困らないようにすることだけを考えるんじゃなく,
「誰もが違うこと」を前提とした教育の在り方そのものを
考えていく必要があります。



「みんなちがってみんないい」って,教室に貼ってある先生もいるでしょ。
それをマジにやるんです。貼るだけじゃなくて。

「すべての子どもの確かな学びを目指して」なぁんて,
校内研究のテーマによく使われていたお題目。
それをマジにやるんです!研究授業のときだけじゃなくて。
 

子どもの学習や生活の困り感にどう対処するかについては,
特別支援教育の分野で,かなり解決策が出尽くしています。
しかし,あくまでも個々に応じた指導・援助なのです。



それは,いつ,どこで,誰がやるのでしょう?



専門家の先生にアドバイスを受けたとき,口にはしなかったけれど,
釈然としない気持ちになったことはありませんか?

先生方が知りたいのは,サポートの必要な子どもたちも含めた,
30人のクラスを育てていく方法論ですよね?



このサイトは,通常の学級を担任している先生方に,
そのアイデアを提案していきます。



インクルーシブ教育の具体的な方法論です。



ただし,これは言い訳ですが(^_^)
100%の答えはありません。特効薬もありません。
人間が相手である以上,絶対!確実!という方法はありません。

クラスの子どもたちの心に寄り添い,または格闘しながら,
あの手この手を試していき,いつかハマる方法が見つかる。
ということではないでしょうか。



…であれば,
あの手この手のアイテムはたくさんもっていた方がいいですよね。

今年担任する1年1組には,このアイテム。
来年担任するかもしれない4年3組には,あっちのアイテム。


1つ1つの漢方薬を引き出しから出して,調合して,
「○○○○○湯」っていう一袋に処方するイメージです。



だから,ホントは,特別支援教育の専門家をマッハですっとばして,
通常の学級担任,まさにあなたが日々の実践の中で,
作り上げていっていただきたいんです。



「そんなこと言ったって,ムリですよ…ガーン
わかります。大変ですよね。



でも,お達しが来ますよ。お上から,「やれ!」って。
お上の思惑は,教員のリストラかもしれません。
障害のある子が通常の学級で学べるようになったら,
特別支援学級・学校の増加にストップがかけられますからね。



だから私は,良いとか,悪いとか,賛成とか,反対とかじゃなく,
「お達しが来るぜ」ってことが言いたいのです。
来るからには,なんとかしなきゃいけない。



私たちが生き残るために。



インクルーシブ教育に対応する方法を,実践力を,
誰よりも早く身に付けてしまいましょう。


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