自作数学問題bot @mathquestionakt (問題18) | 数学解説ブログ(つくば市の「数学・算数・物理に強い」プロ家庭教師 長通幸大・発信)

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中学高校の定期試験問題・大学入試問題・Twitterの数学特化系アカウントで出題された問題・閲覧した方からのご質問まで、幅広く取り扱う方針ですので、
日々の学習や数学的発想・思考力の向上にお役立ていただければ幸いな限りです。

下図の四角形ABCDについて、AB=DA=CDが成り立っている。∠ADCの大きさを求めよ。

解答作成日:2015年3月22日
テーマ:図形の証明(同一直線上に存在することの証明)
履修学年:中学2年

角度を求める問題という、中学で履修する数学の範囲でも十分解けそうな問題ですが、角度に関する情報があまりにも少なすぎて、解答不能とも捉えられてしまいそうですね。

中には、四角形を対角線で一生懸命分割して、二等辺三角形は作れたけど…といった感じで、手詰まりになってしまう方もいそうです。

本題では角の情報よりも、「等辺」の情報が強調されているので、それを活かすために、さらに長さが等しい辺を2本補助線として加えてみましょう。

それでも困った所が、補助線を加えた段階で、新たに定まった正三角形の頂点が、辺BC上に存在することを、勝手に決められない(証明する必要がある)ということですね。

四角形の内部に正三角形を作ることを思い付くよりも、この証明の方が、ひと苦労しそうです。
なぜならば、「合同の証明」ではなく「直線になることの証明」なので、要領がだいぶ違うからです。




「直線」ということは「角度が180°」この発想がついて行けば、方向性を見極めやすそうです
ね。
∠BADと∠ADCは点Eが辺BC上にあるか否かにかかわらず値が定まっていることは、「ひらめいた者勝ち」です。