coldrainが名古屋に帰ってきました。



coldrain
VENA JAPAN TOUR 2016
@ZEPP Nagoya



わたしは今の仕事を始めて数年は

 

休日を寝込んで過ごしていたのだけど、

その頃名古屋に大躍進を遂げたバンドがふたつあって、

その一方がcoldrainだった。

どんな音楽をやっているのかは知らないけど、

いつかそのバンドを見に行けたらいいなぁと思っていた。



にこにこネコナオの杖魔法キラキラ



壮大なSEと大歓声。

幾条も伸びる細い光が、

 

各々何かを探し出すようにステージ上をさまよい、

やがて集合すると、“VENA”を象徴するマークに納まる。

今日は暴れたそうな男子しか視界に入らないわ。



3ヵ月海外を回っての帰国。

世界同時リリース“VENA”を引っ提げての

 

71本目のライブ。

フロアの熱い期待に応えるように

 

立て続けにハードナンバーで応える。

coldrainがかっこいいのはわかっている、

それがどうかっこいいかっていうのをわかりたくて。

激しい楽曲で暴れさせるのは

 

どのバンドも得意だと思うし、

そこには暴れたい人たちが集まるのだし。



最も重要なことは肌で感じること。



ひたすら音の波動に身を委ねる。

新譜を中心に旧譜からも織り込んで進む。

お客さんは楽しそうで、

 

1曲やるごとに手を叩き歓声を上げて喜んでいる。

ここに帰ってくるのを待っていたんだろうなぁ。

ファイナルに名古屋を選んだことは、

 

地元民にとっても誇りなのだと思う。



今回からライブの撮影許可が出たんだけど、

撮っている人は少ない。

ステージ付近だと単純に危ないっていうのもあるけど、

肉眼で見れる貴重な時間を液晶越しでなんて

 

もったいないと思ってしまうし、

真剣勝負の最中によそ事してるみたいで

 

なんとなく悪い気もする。



coldrainのメンバーに夢を与えたのは

海外のバンドのライブを観客が撮影した動画で、

それを1日がかりでネットで探しまくっていたそう。

編集はされていないけど、

 

そこには臨場感が観められている。

作られていない、

 

リアルなファンとアーティストの姿がそのまま。

この件に関してメンバーは、


『生に勝るものはない』


『目と耳と体で感じるのがライブである、

 

というのがcoldrainの理想』


というコメントを残している。



最も重要なことは肌で感じること。

わたしもCDやMVでは判断しない。

そこは通じている。



わたしが待ち焦がれていた瞬間は本編の中盤に訪れた。

自分の中では本編終盤ぐらいの感覚で、

ずいぶん待った気がしたし、

 

このまま来ないかもしれないと思っていた。


この曲を撮影して

 

ずっと手元に置いておきたいって思った。

撮影する予定じゃなかったけど、

 

おとなしく見てる予定だったので、

ハンドバッグの中にスマホを持参していたのだった。


あの歌声を残したかった。あーやっぱり歌うまい。

あの声質、あの声の張り方。


『WHOLE』がいつ来るかなんて知らないし、

『WHOLE』がその曲になるとも知らないから。


でも『WHOLE』で理解した。


coldrainは静と動の使い分けが美しいんだ。

Y.K.Cさんが鍵盤を弾くのもいい。

メロディを理解しているのがかっこいい。

静が存在するからこそ深みが生まれて

 

動がなお輝く。

泣きたくなった。



Masatoさんが敬語で煽るのは新鮮でいい。

「いけますか名古屋!!」

ぶっ飛んでくると敬語も飛んでいくけどそれもいい。


Masatoさんが客席に向かって

 

「正直しんどいって人」と聞くと、

後ろでRxYxOさんとKatsumaさんが

真剣な表情でまっすぐ手を挙げていたのが

 

楽しかった 笑



キャパ150人のSONSET STRIPを

 

いっぱいにすることが結成当初の目標で、

そこからUPSET、ボトムライン、ダイアモンドホール

 

と動員を増やしていった。

その頃の俺たちなら、

 

ZEPPをSOLDさせることは無理だと言っていたと思う、

 

ってMasatoさんが言った。

ちゃんと名古屋で根付いた人たちだったんだなぁ。

洗練されていて、

 

この人たちから名古屋の匂いがしないんだけど、

会場名が具体的なのでやっと実感が沸いた。




Masatoさんが中盤のMCで

 

「見ない顔が多いけど」と言ったのは驚いた。

これだけの人が入っているのに、

 

初見のファンを認識しているよう。

終盤で、今日初めて来た人を挙手させると、


手を挙げる男性らがフロアの前方寄りに多数詰めていた。

ちゃんとお客さんの顔を見ていて、覚えているんだ。



幾条もの細い光が散っては、またステージに集まる。

自然にスマホを掲げる人の数は増えていった。




70ヵ所回って分かったことは、

俺の書いた歌詞を知っている人が何人いようが

 

いまいが関係ない。

言葉なんて関係ないってことだったって。

そのMCが一番印象に残っている。

そして2回目にして

 

ZEPP NagoyaをSOLD OUTできたことを喜んでいた。

それがうれしくて。

coldrainの美しさには、

 

純粋さも含まれているんだと思った。





素晴らしい時間をありがとうございました。

また秋に見に行けたらうれしいです。


焼きイモにゃ♪*