翼骸骨v翼


つづき。


今日は米子市公会堂へT.M.Revolutionを見に行くので、

午後は鳥取県へ移動。

松江市から米子市までは、一般道でも1時間ちょっとで行ける。

今日の公演の開演時間は17時。

駐車場がなくて探し回らないといけなくなるのは困るので、

時間に余裕を持てるようにしたい。



チェックアウトしたら、朝ごはんを食べに行く。

と言ってもわたしは普段から朝ごはんは食べないので、

お昼ごはんなのか。



一昨日、疲労とお祭りで辿り着けなかった
 
『難波寿司』に行く。

明治創業の老舗のお寿司屋さん。

電話までしたのに、
 
行かないまま帰るのは寂しい気がして。

特にこれが食べたいというものもないし。



人出で泣かされた商店街だけど、
 
今日は全然人がいない。

暑いから昼間は家で涼んでいるのかなぁ。

今日も炎天下。
 
車内にいるだけで汗が流れてくる。

すぐに店は見つかって、斜め前に駐車場もあった。

店の前にはお品書き。
 
中に入ると座敷とテーブルがあるだけで誰もいない。

声をかけるとおばちゃんが出てきた。

人に出会えた安堵感で(笑)
 
先日電話したけど来れなくて、という話をした。



メニューを見せてくれる。
 
ガイドブックに紹介されているのは『むし寿司』で、

初代店主が冬でもお寿司を楽しめるようにと
 
考案された松江の名物料理。

海老や鰻などを並べて蒸した熱々のちらし寿司
 
といったところかな。

牛肉や椎茸が甘く煮てあって、
 
魚のあらの味噌汁もセット。

でも季節は真夏。

店の前に提示されていたおすすめメニューは
 
海鮮ちらし寿司とむし寿司で、

この気温を考えると
 
よく冷えた海鮮の方を選びたいところ。

今日のところは海鮮で・・・と
 
思ってガイドブックをもう一度見た。

次に来る季節が冬とは限らない。

わたしのことなので、
 
家に帰っていつかまたこのガイドブックを開いた時に、

写真が掲載されている『むし寿司』を
 
食べた気になりたいに違いないと考え直して、

注文し直した
めんどくさくてごめんなさいaya・・・汗

 

 




すぐだったので、
 
おばちゃんは親切に対応してくれた。

しばらくして、
 
奥から女将さんらしき女性が出てきた。

電話をしたことをさっきのおばちゃんから聞いて、
 
挨拶に来てくれた。

電話口での対応を思い出して、
 
あぁ、この感じだと思った。

それだけでも、このお店に来てよかったと思った。



そこから数分の島根県物産観光館でおみやげを購入。

その隣に松江城があった。
 
人々は松江城に集中していたのだった。

7月8日に正式に国宝に指定されたばかりで、
 
沸きに沸いている。

全国で現存する12天守のうち、国宝の一つで、

唯一の正統天守閣というのが誇らしい。

青空に映えるきれいなお城だけど、今度にします。

堀川めぐりとかしてみたいけど、

これから玉作湯神社にご挨拶に行くので。



玉作湯神社へはここから18分で行けるなんて感動する。

前回は、松江駅から各駅停車に乗り換えて
 
無人駅の玉造温泉駅で降り、

そこからさらにバスに乗った。

それもどちらも本数は1時間に1本から2本という
 
忍耐の移動だったので。



玉作湯神社は
 
玉湯川に沿って温泉街が立ち並ぶ先にある。

バスから見た景色って、覚えているものだね。

迷うことなく到着。
 
駐車場に止めたら、境内につながる階段を登る。

車内の温度が上昇するので、
 
熱に弱いおみやげを持ち歩くことにする。

詰所みやげのなかに
 
吉田くんのチョコレートクランチがあったんだった。

溶けてまた固まったクランチを食べたくないよねぇsweat*

ビニール袋にチョコレートクランチを入れて境内を歩く^-^;



今度来るときはお礼参りにしたかったのに、
 
まだ早すぎたから、

願い石に叶い石を添えてお清めし直して、

紙に書いた願い事をもう一度お願いしてきた。

現在進行中であるので。

お礼参りに来る日が来ますように。



ここの狛犬たちは、
 
わたしがこれまで参拝した中で一番気に入っている。

あまりにかわいいので、
 
写真を撮ってお詣りを終了する。



湯薬師広場に寄って、
 
玉造温泉の源泉をミニボトルに入れたら、

いよいよ松江市を出発。



松江玉造ICから山陰道に入って、
 
東出雲ICからはR9を行った。

一般道を行くと、地元の人々の暮らしが見えた。

団地が多い。
 
米子市が山陰最大の生活圏になるのかな。

派手な建物はないけど、田畑も少ない。

聞きなれない名前のスーパーや
 
ホームセンターに地域色を感じる。



R9を延々と道なりに走行し、
 
団地に入ると細々とハンドルを切る。

今日は長い距離を運転していないのに、
 
もうだるさが出てきた。

これからライブなのに、大丈夫かな。

次の宿泊先に到着したのは14時。
 
チェックインは16時から18時の間と聞いている。

でも16時には会場に向かいたいから、
 
指定された時間にチェックインできない。

フロントにそのことを言おうと思ったら、
 
先に部屋の状態を確認してくれた。

準備を整えてもらい、
 
早く部屋に通してもらえて助かった。

もう温泉にも入れますよと言ってもらえるけど、
 
そんな元気はなくて。

温泉旅館なので客室は畳で、
 
枕だけ押し入れから出して横になった。

この街も夏祭りだなぁ。神輿を担ぐ子どもたちの声と、

それを応援するアナウンスが聞こえてくる。



あー楽・・・。1時間の仮眠をとる。

起きたらメイクしないとなぁ・・・。



もっと寝ていたかったけど起きて、
 
米子市公会堂に向かう。

体は重いけど、行かなければ。

ルームキーを預けたあとで
 
チケットを出していないことに気づいて、
 
もう一度部屋に戻った。

オートロックに慣れてしまって、ルームキーが新鮮。

透明の細長いアクリル素材の四角柱に
 
部屋の名前が彫ってあって、

それがチェーンで鍵にくっついてる
 
(キー棒、もしくはルームキーホルダーとかいう名称)。

締め出しは食らわないけど、

鍵をかけ忘れていそうで、何回も確認した。



車で20分弱の距離だけど、
 
米子市公会堂に入る右折レーンは渋滞していた。

やっと右折ができたけど、
 
会場隣接のコインパーキングは満車。

わーしまった。昼寝してたから。

会場前にツアートラックが止まっていたけど、
 
喜ぶのは駐車してから。

会場を通過して右折した先に
 
コインパーキングを見つけて安心した。

止めているのはライブのお客さんがほとんど。

だるくてアイメイクしてなかったけど、
 
時間があるのでやっぱりする。

メイクが終わると気持ちが引き締まって、気合いが入った。

会場までは徒歩4分。
 
ツアートラックが会場正面横に駐車されていて、

ツアートラックを撮ったり、

ツアートラックと知らない人たちのツーショットを頼まれて
 
撮ってあげたりなんかして会場入り。

当日券を待つ人の列が長く続いていた。



米子公演が終わったのが19時過ぎ。

人々が余韻に浸る中、速攻で旅館に帰る。

夕食の最終が20時で、
 
それまでに帰らないといけないので。

部屋を押さえた時すでに素泊まりプランは満室で、
 
1泊2食付きプランが1室だけ残っていた。

予約確認の電話で、
 
その日は米子市公会堂でライブがあるから、

夕食の時間には間に合わないと思うと伝えると、

その人はT.M.Revolutionが来ることを知っていたのか
 
「あぁあぁ」とうなずき、

「大丈夫ですよ」と即答した。

え! 開演時間とか終演時間とか知ってる人?

もしかして参戦する人?!

かどうかは聞かなかったけど、
 
そう言ってもらえたので予約を完了した経緯あり。



帰りは渋滞につかまらず帰れたので、
 
予定より早く着いた。

まだ明るかったので、海を見に行く。

旅館の駐車場から徒歩2分で海だった。

写真を何枚か撮って、
 
暮れていく夕日を眺めていたら、
 
5分遅れてしまった。

ライブのあと直行したから、

Tシャツもスカートもそのままで、
 
メイクも落ちているけど、

夕食は部屋食だったので、
 
着替えている場合ではない。

待機していた料理たちが、
 
複数の人々によって次々と運ばれてきた。

すみません^-^;

お飲み物はどうしますか? と聞かれる。
 
そっそうですね…

「そーですねー、ビールって顔ですね」と言われ、
 
言われるままビールを注文する。

豪華なひとり打ち上げ^-^;



下膳に来た別の女性と

女性の一人旅は懸念されるという話になる。

やっぱり疑われてたか^-^;

そういう風潮があるので、
 
その人は旅行ができないんだとか。

内容から独身であることが推測された。

わたしがそうというのが仮定ではなく前提で、
 
そこに同調されたので。



この人にとって独身というのと一人旅をする人というのは、
 
イコールなのか



好きじゃない音楽とか興味のない神社とかに
 
他人を付き合わせるなんて、

相手にとっては相当な苦痛と時間の無駄だと思うから、

誘わないだけだよ。

他人の好き嫌いを把握してないからわかんないけど

(うちの母でさえ、
旅行に神社巡りをぶっこむと神社ばかりでつまらないと言う)

それ以前に空いてる時間が人と合わないんだけど。



街頭で「奥さん」と声をかけられても
 
むきになって否定しなくなった。

晩婚化とか少子化とかいった問題は
 
世間からすでに手放された気がしているから、



大事なのは男も女も
 
社会的に精神的に経済的に自立しているかどうか、

だとわたしは思っているんだけど。



白髪と乾燥が目立つ髪がその人を老けて見せた。

自分を縛らないで生きていたいなぁ。

行きたい場所があるなら、
 
行けるうちに行っておいた方がいいよ。

人が一生の間に訪れる土地は、
 
予め決められているって話を、

聞いたことがある。



一人旅のいいところは、
 
イライラしても同行者に当たらなくてすむこと。

寝たいときに寝れること(笑)。



ここには源泉かけ流しの温泉があって、
 
それも楽しみにしてた。

皆生温泉は海辺の温泉郷なので、
 
ナトリウム・カルシウム塩化物泉。

いい温泉に入ると、肌もだけと、
 
髪がしっとりするのでよくわかる^-^

露天風呂のないちいさな温泉だったけど、
 
きれいにしてあった。



島根に来た目的は果たしたな。

明日は帰る日です。





つづく。




翼骸骨v翼




【難波寿司】 松江市東茶町27 駐車場有
【島根県物産観光館】 松江市殿町191 駐車場有
【松江城】 松江市殿町1-5 駐車場有
【玉作湯神社】 松江市玉湯町玉造508 参拝自由 駐車場無料

難波寿司から玉作湯神社まで9.3Km(所要時間18分)
玉作湯神社から弓ヶ浜荘まで40.4km(所要時間1時間10分)
弓ヶ浜荘から米子市公会堂まで4.3km(所要時間16分)