2日目は観客になって客席からショーを楽しみました。



World Bellydance Festival 2015
~全てはここに~
プレミアムガラショー
@日本特殊陶業市民会館「フォレストホール」



このイベントは2日間開催されて、

 

1日目のオープニングガラは一般の参加が可能。

2日目のプレミアムガラは、

 

世界中のトップアーティストを招いてのベリーの祭典です。



レッスン仲間のみきちゃんとゆうこさんと見に行きました。

今年は男性ダンサーの出演も多くて沸きました。



わたしたちのお目当ては Sahara Layla です。

Sahara Layla はいつ見ても完璧なんです。

この日もそうでした。

1部では神秘的なトライバルフュージョン、

2部では華やかなオリエンタルのパフォーマンスを見ましたが、

大人数なのに誰一人呼吸を乱すことがなく

立ち位置もずれることがなく

一つの物語を完璧に紡いでいくのです。

美しさ、動きのしなやかさ、丁寧さ、そして振り付けの豊富さ、

どれをとってもため息!

素敵な方ばかりですが、JUNKO先生をずっと見てます。

Sahara Layla は Amar Gamal との共演でラストを飾ったのですが、

Amar先生の隣で JUNKO先生がすごくうれしそうに踊っていたと、

帰りの電車で3人で盛り上がりました。



全体的にオリエンタルのパフォーマンスが多かったのですが、

典型的なものじゃなくて、

 

進化した新しい解釈のベリーも増えてきました。

エジプシャンスタイルの似たような振り付けが続くと飽きてきます。

でも宇宙的なスタイルとかアイドル的な演出は面白いけど

 

美しいとは思わなくて、

私は好きじゃないなぁ。

オリエンタルに目覚めたところだけど

 

トライバルの魅力は忘れられなくて、

初めて見た時のあの感動はずっと覚えておきたいと思っています。

もっとトライバルフュージョンのパフォーマンスも見たかったな。

トライバルで採用される曲って、ドラムとベースが主体の

 

リズムが底から響いてくるものが多くて

それも好きな理由の一つだと思います。



印象深かったのは、

 

Colleena Shakti のインディアンフュージョン。

神秘的で、

 

でもトライバルのような闇(黒)のイメージではなくて

 

天(白)のイメージ。

曲はインドのラップなのか、

 

インド語らしき単語が無機質に繰り返されたりして

無表情でちょっとコワい。

私が知っているベリーとは異質なもの。

でも中性的な美しさと透明感にひきつけられる。

・・・これってもしかして、

 

こないだのベリー覚書進化系で割愛した

 

インドのフュージョン?

って思ったら、そうでした。



ベリーダンサーの衣装は胸を強調するものが多くて

豊満な谷間に見とれてしまうのですが、

Colleenaさんは違いました。

彼女は長身でスレンダーで、崇高で、凛としていて、

 

一見美青年に見えました。

アメリカ人で、

 

インド古典舞踊とジプシーとベリーダンスを融合させた

 

第一人者です。



楽しかったのは、

 

Tito Seif の笑顔で会場を一つにしたパフォーマンス。

場内乱闘なぐらいに客席を駆け巡るので、行く先々で大歓声。

座席の左右のアームレストにまたがって立ち、

座っているお客さんの顔の前でヒップシミーを連発していました。

わたしたちの列の端の席にも登場し

 

そこでもアームレストに起立して、

会場には満面の笑みで下半身は震動。

 

こう書くと変態的ですね。

その席にいたのが、

 

わたしたちの通っているスクールの事務員さんでした。

クールでメガネが似合う知的美人な方なんです。

この日ベリーダンス自体を初めて見たのに

 

謎のエジプト人男性に目の前で踊られて、

「男性が踊っているのを初めて見ました」と言っていたそうですが。


わたしもベリーを踊る男性を初めて見たんですよね。

しかもめっちゃうまい。


わたしは Titoさんの動きに注目していて

 

事務員さんの存在を忘れていましたが、

事務員さんは平静を装い決して前は見ていなかったと

 

ゆうこさんの情報でした。

変なトラウマになっていないといいなと思います。



Titoさんは、オリエンタルスタイルをマスターした

 

世界一のベリーダンサーで、

ショーやワークショップで世界各国を飛び回っているそうです。

男性の踊るベリーってキモイのかなって思っていたけど、

しなやかで楽しかった。


男性の演舞って、ひたすら自分が回っているか、

何か道具(ベールであったり剣であったり

 

大きな傘のようなものであったり)を

 

回しているかのどっちかで退屈に思っていたので、

ガンガン腰を使う Titoさんには感動すらしました。

Titoさんは Issam Houshan のタブラに合わせて

 

ドラムソロを披露されましたが、

そこにも遊び心は満載で

最後にはタブラの上に立ってシミー。

何度も Issamさんと顔を合わせていたずらっぽく微笑み、

客席の手拍子を自由に操っていました。



偶然だったのですが、

 

わたしの隣の席は元Sahara LaylaのYUI先生でした。

昨年OLに転職されたと聞いていましたが、

 

両日スタッフとして参加されていました。

わたしも少しですが、YUI先生のレッスンを受けていました。

「初めてSahara Laylaを見ます」とYUI先生。

このあいだまで、その一員としてステージに立っていたんですから。

わくわくしますね!ってわたしは正直に話していたのですが、

YUI先生の内心はどうだったのだろうと思います。

そのなかで踊っていた自分を

 

一番見たかったんじゃないかなと思います。

それは叶わないけど、

自分はこんなにも幸せそうな顔で踊っていたのかって

 

ファンは知っていますから。

 

 


YUI先生のベリーも素敵でしたし、

 

振り付けも好きだったなぁ。

またインストラクターをやるかも??みたいな話もしました。



この2日間は、ショーと平行してバザールも開催されていて、

国内のベリーダンス専門店が6つほど出店していました。

高価な衣装がお値打ちで買える機会なので、

決断力のある人は即買いしていくんですよね。

次々に売れていく衣装たち。

みきちゃんは昨日から迷っている衣装があったのですが、

一晩悩んで購入を決めていました。

わたしも、ぱっとみて素敵だなぁって思う衣装があったのですが、

こないだ買ったばかりだったのでやめました。

ゆうこさんに「どんだけお金あるんですか」と突っ込まれ(苦笑)。

後日JUNKO先生に、衣装買わなかったの?と聞かれ、

買ったばかりだったのでゆうこさんに止められました、

 

と言ったら笑っていました。

やっぱり買うべきだったのかなぁ。今度見たら買うかも・・・

オリエンタルに目覚めたのは、

 

衣装に目覚めてからのような気がします。



他人事だったベリーダンスが、

 

ちゃんと自分のものになっている感覚というのか。

一流のものに感化される機会や感性を失いたくないな。

何も持たないわたしには、本当に刺激的な経験です。



素晴らしいショーをありがとうございました。