KAMIJOさんのライブに行きました。



KAMIJO TOUR 2014
“THE DEATH PARADE”
@e.l.l. FITS ALL



KAMIJOさんは男性ソロボーカリスト。

初ワンマンであるパリでの単独公演を成功におさめ、

現在国内をツアー中。



ツアーメンバーは

Meku(G)
DAISHI(G)
IKUO(B)
山崎慶(Dr)



KAMIJOさんは「ボンジュール」って挨拶をする人。

2年ぶりの名古屋公演で、ソロでは初めて。

KAMIJOさんを追いかけると、

退廃的ロマンティックとか耽美的とかいったワードと
 
ぶつかる。





深紅のバラとワインとマントが似合う、

着飾った金髪の美しい男性が登場した。





開演時間が近づくと、

国王陛下万歳という意味のフランス語で
 
コールが起こっていた。

それはマリー・アントワネットが、

息を引き取ったルイ17世にかけたのと
 
同じ言葉と知った。



2年ぶりの名古屋公演ということで、
 
KAMIJOさんは最初のMCで、

「この2年何処に行っていたんだい?」って
 
オーディエンスに聞いた。

「他所のバンドを見に行っていたんだろう」と。

初見なのに、
 
こういうことを直球で言われるとドキッとして

とっさにあれこれ言い訳を考えてしまった。

何も思いつかなかったけど。



でもどこのバンドを見に行ってもいいって言われた。

浮気公認の彼氏ってこんな感じ?

こういうこと堂々と言われると、気持ちはすごい楽だね。

あ、じゃあって、わたしは行くけど。

なぜならみんなはKAMIJOさんの鎖に繋がれていて、一心同体。

 
もはや離れらない運命なのだそうだ。

でもその言いまわしを間違えて、
 
よくよく考えたら自分(KAMIJOさん)がみんなの鎖に繋がれていた。

そんなMCをしていたことに気付き、
 
自分でつっ込んでいた。

「大丈夫か、KAMIJO!!」って。



あと、
KAMIJOさんは
 
名古屋が好きと言っていた。

「俺うなぎ好きなんだ」。

えぇって一人どよめいた。ひつまぶし??

ではなく、
 
「名古屋のファンはうなぎみたいだろう」って、

うねうね踊る姿を真似てそう言った。

あ、肩と腰の動きね。



KAMIJOさんは、
 
気さくでおもしろい人だった。

某インタビューでも、
 
自分は庶民だと声を大にして言っていた。



今作はシンフォニックメタルを軸にしていて、
 
サポートに慶くんとIKUOさんが起用されたよう。



慶くんはIKUOさんのソロツアーで見て知っていたので、

初めは慶くんのドラムをずっと聞いていた。
 
その横でIKUOさんが弾いていた。

その前にDAISHIくんが立つので、
 
そのあとDAISHIくんを見ていた。

・・・この人笑顔可愛いな(笑)。



こないだ見たIKUOさんが悪魔だったから、
 
やっと人間のIKUOさんを見たよ。

KAMIJOさんの曲に慣れてきて

視線をIKUOさんに移したら、
 
めずらしくドキドキしてきたので、

このままずっとIKUOさんを見ていようって思った。



そしてそこにDAISHIくんが被るという。

でもやっぱり笑顔可愛い。速弾きもよかった。



KAMIJOさんはフランスに徹している。
 
フランスを愛している。

そして愛情を表現するための題材選びは、

自分の中で温めてきたもの。

歌い終わると、
 
まるで舞台の幕を閉じるようにマントを翻して、
 
身を包んだ。

音楽に芸術を求めている。
 
音楽を芸術に昇華しようとしている。

そんな印象。



耽美な世界も熱を帯びて、
 
中盤までは後方で黙々と弾いていたIKUOさんだったけど、

段々表情豊かになって、前に出てくるようになった。

慶くんのドラムも激しさを増していく。

終盤は4人がステージ前方に身を乗り出すようにして
 
演奏していたのだけど、

歌っているKAMIJOさんが
 
IKUOさんの肩にちょこちょこって指を走らせるように置いて、

今日のノリすごくよくない??って目配せしていた。

IKUOさんは肩越しに振り返り、うなずいていた。



実際すごくよかったみたい。

KAMIJOさんのファンの人たちも盛り上がっていたし、

KAMIJOさんからは
 
フランスでのワンマンを超えた発言もみられたそう。

ライブ終わりに衣装のままで楽器隊は腕立て伏せを、

KAMIJOさんは腹筋をして筋肉を喜ばせたということだった。

それって最高に楽しかったってことだよねぇ!



耽美な世界と楽しいのが結びつかなくて

自分は客観的に見てるのかなって思っていたけど、

KAMIJOさんの世界に入り込んで楽しんでいたし、
 
一緒に汗をかいていた。

会場があんなに熱くなると思わなかった。



IKUOさんは何処で弾いていてもIKUOさんだと思った。

KAMIJOさんは、サポートメンバーのファンにも

「最高」と「誇りに思う」という言葉をくれた。

直接言葉に出してもらえるのはうれしい。

あの日のあの空間を生み出したのは、
 
そこにいた全ての人なんだものね。



素敵な時間をありがとうございました