なんとなく匂うバンドというのがあって、

 

たまたま休日にこっちに来ることが分かったので、

 

勇気を出して行ってみました。



 

NOCTURNAL BLOODLUST
ONEMAN TOUR 2014
The Liberation of Desire
@ ell. FITS ALL



 

CDのジャケットを見ただけで、
 
「多分このバンド好きだ」ってわかる。

 

そういう感覚ないですか。

 

音も知らないし、メンバーもよくわからないけど、

 

だから視覚や聴覚ではもちろんないんだけど、

 

なんとなく魅かれる。

 

同じ匂いがするといったら言い過ぎなんだけど
 
それに近い。

 

そういうときの感覚って嗅覚な気がしてる。



 

NOCTURNAL BLOODLUSTは
 
ツインギターの男性5人組。

 

二人とも7弦ギター&6弦ベース。

 

ビジュアル系。



 

当日までに入手した情報はこれだけ。

 

バンドコンセプトぐらい調べとけばよかったとか思うけど、

 

仕事とご飯とお風呂でわたしの1日は終わるのですよ。

 

どういう人らなのかも知らずに行ったけど、

 

ライブは楽しかった。

 

そしてメンバーさんは全員美意識が高い。

 

やっぱりビジュアル系はこうであってほしい。

 

美しいものを見てきた!!って思わせてほしい。

 

美に限らなくてもいいけど。

 

そしてそれは独自のものであってほしい。

 

できれば唯一無二。



 

楽曲を全く知らないのに
 
いきなりワンマンに行ってしまい、

 

乗れなかったらごめんなさいと思っていたけど、

 

全然乗れた。

 

そんな難解な構成とかではないのね。

 

後ろの方でこそっと見ていようかなって思ったけど、

 

よく見たかったので前まで進んでしまった。



 

弦楽器が全員多弦奏者だから、

 

音の奥行きが深い。

 

何曲か挿入に使っていたんだけど、

 

ピアノの音が映えるバンドって好きだ。

 

確固とした世界観を持っている。



 

そしてボーカルの表現力。

 

この人、役者さんにもなれるなって思った。

 

激しい感情の高ぶりとか、切れちゃってる瞬間とかを

 

声と全身で表現する。

 

もっともっと暴れられるのに、

ちょっと体力をセーブしてるなって思わせてしまったら、

 

「お前らの腐った根性を叩き直してやる」って
 
叱咤を受ける。

 

自分の体にマイクを何度も何度も強く打ちつけて

 

こちらを煽る。

 

それが怖いくらいの迫力だった。



 

一番印象に残っているのは、

 

その流れで煽り続け、最後に

 

「俺たちが本物だってことを思い知らせてやる」

 

って叫んだ瞬間。

 

ゾクゾクした。

 

この人たちなら本物に成れるかも。

 

何かの誕生の瞬間に居合わせたみたいな
 
興奮があった。



 

音楽性はラウドでメタルで

 

フロアはヘドバンの嵐になるんだけど、

 

バラードも演奏したの。

 

客席は微動だにせずステージを見守っているんだけど、

 

演奏しているメンバーは静の中で
 
溢れだしそうな想いを

 

必死に押さえてるように見えて、

 

一緒にリズムをとりながら聴いた。

 

 

 

ドラマチックなバンドっていうと怒られるのかな。

 

まるで映画を見ているようなステージだった。

 

今度はヘドバンしないで演奏を見ていたいなぁ。

 

だめかなぁ。