6年ぶり?に地元のお祭りに行きました。

わたしは三重県津市のうまれです。

そんなわけで、非常にローカルなブログを書きます。



津まつりは、

もともとは寛永年間に開始された歴史と伝統のあるお祭りで、

「八幡神社祭礼」と呼ばれました。

わたしのブログに何度も登場する氏神さんとは、この『津八幡宮』にあたります。

藤堂高虎さんの息子の時代のお話ですね。

誰かって言うと、江戸時代のお殿様です。



この祭礼は藩によって奨励、保護されたため、

とても盛大に行われたと言われています。

神輿と豪華な衣装や作りもので人々が囃し踊る行列は、

八幡宮を出発して城へ向かい、

城内を練り、藩主や家臣を楽しませた後、

町内を練り歩いていたそうで、

その名残は現在も残っています。



八幡宮は津の町の総氏神であったので、市のはずれにあるご神体を

年に一度中心部に持ってきて、みんなで祝うという行事であったのですね。



その当時の様子を残した江戸時代の絵巻()が県立美術館に展示された時は、

母と見に行きました。

保存状態がとてもよくて、奇抜な団体が行列してる(笑)さまなどが

よく見れました。

後述する唐人踊りやしゃご馬は、このときから祭りに参加していました。



華やかだったお祭りも、戦争や、人口の減少でずいぶん様変わりしましたが、

神輿と伝統芸能はずっと残ってほしいなぁ。



神輿を担ぐのは氏子の役割ですが、

今は担ぎ手がいなくて、

「担ごう会」という有志から募っているので、

氏子は半数以下だそう。



氏子じゃない人たちが参加することによって、

ご神体への配慮に欠ける人や

常識をわきまえない人が増えて、

氏子の人たちは毎年苦労をしてるみたいですが。



神輿にご神体を移して

ゆっさゆっさ揺られている姿を見ると、

「あぁ、かみさま喜んでる」って思うのです。

神輿の飾り付けの金属がゆれて重なりあう音が

派手であればあるほど喜んでる気がするので、

いいぞー、もっと振れ~!って、思って見ています。

やっぱり神輿はがんがん振ってほしいです。



かみさまは江戸時代からずっと祭りに参加しているんだから、

振られるのは慣れてると思うんですよね。

年に一度のお祭りを楽しみにしてるんじゃないかと思うのです。



子どもの氏子も祭りに参加するのですが、

神輿はあったけど、

わたしも参加していた子ども獅子は、廃止されたようです。

女の子は神輿を担げなかったので、

笛と鐘の演奏と獅子舞で、祭りに参加していたんですよ。

小学校を卒業するまで参加しました



そのほか、唐人踊りと八幡獅子としゃご馬も、

八幡宮から出発します。

津まつりには15の郷土芸能が集まりますが、

なかでもその3つは一緒に出発して

市内を練り歩いていたので、

とてもなじみが深いのです。



唐人踊りは江戸時代の「朝鮮通信使」をまねたものとされています。

とてもユーモラスでわたしは好きなんですが、

弥生顔のお面をつけて、黒い帽子に虎の皮のズボンをはいた衣装の人たちが

鐘とか笛とか太鼓の音に合わせて「歓喜の踊り」を舞うんです。

実家にも踊りに来てくれます。

(父が雅楽演奏で神輿につく関係で

県指定無形民俗文化財です。
 




八幡獅子舞は白いお獅子さんで、

舞の途中でも子どもを見つけたら

パクパク口を開閉して近づいてきます。

獅子に頭をかまれたら、賢くなるそうで、

みんな噛まれてました。

獅子舞はお祝い事のスタンダード。

自分もちょっとやってたので、見るの楽しい。

津市指定無形文化財です。
 
 


しゃご馬というのは、胴は馬で、鬼の面をつけた長髪の勇ましい男の姿をしています。

子どもを見かけたら追いかけてくるけど、足が速くて、それも結構執拗に追いかけてくれるので、

幼少期のトラウマになっている人も多いです。
 
(わたしが子どもの頃はみなさんお酒が入っていたのもあってですが、
今はそうでもないみたいです)

なまはげのような存在。

陣太鼓と金棒とホラ貝の音で踊るのですが、

音も踊りも渋くて好きです。

津市指定無形民俗文化財です。
 
 


近年は街おこしのために、「安濃津よさこい」という津独自のよさこいで

踊りに来るグループがたくさんあります。

ディズニーキャラクターのパレードもあるしで、

そっちのほうがメインになっている印象を受けました。

わたしが子どもの頃とは違ってきているけど、

その時ばかりは寂しい津の街が一気に華やぎます



「安濃津よさこい」は、

飛んだり跳ねたりの独特な和の踊りで、

衣装も派手。

祭りを盛り上げるために

いい笑顔で踊ってくれる。

精度の良し悪しは置いといて、

そういうの見てるだけで目が潤んできます。

集団のもつ躍動感とかに弱いです。



津に来る機会はなかなかないと思いますが、

縁があったらしゃご馬に追われてみてください。



わたし好みのしぶくていかつい鬼面です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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こちらのみなさんは、黒い帽子に虎の皮のズボンをはいた衣装の御一行様
ぜひ三重まで見に来てくださいませ