気持ちが抑えられないときというのがあって。



それはあたしが思い込みが激しくて、

不安が強いからだと思うんだけど。



いいと思ったからやってきたことなのに、

じつは自分の思い込みでしかなかった、

というようなことに気づくとき。



このまま突き進むのは実にあたしらしいけど、

その先にあるのは報われない現実

である気配が濃厚。



それに気づかないふりをし続けて

映画『ファイト・クラブ』のエンディングみたいな、

あんな終わり方を迎えるのはいやなんだよ。



だからね、

あたしが崩壊の最後を選択しないですむように、

どうか必要だったらブレーキをかけてくださいっていうお願いをする。



あたしが信頼している存在に。



近いうち、知りたくない事実を知ることになるだろう。

それを知って打ちのめされるくらいなら、

そうなるよりも前にあたしを止めてほしいんだよね。

最高のダメージはほしくない。

どうかさりげなーく、傷口は最小限に、

その道は行き止まりだって教えてほしいの。



だけどこういうお願いをしたからには、

きっと最高に悲しくて最高に切ない報告として届くのだろう。

あたしの手元に。



それがあたしにとって最高のブレーキになると判断するだろうから。

そしてそれ以上進もうとする意欲を皆無にする。

でもそんなだったら、つっきって崩壊したほうが幸せなのかしら。



どっちがあたしらしいかっていったら後者だ。

砕けて粉々になったほうが、健全な気すらする。



守りに入ったとしたら、

足がすくんで前に1歩も進めないあたしは

きっと最高に燻って、

内側から自分を殺すのだろう。



なんだ、どっちを選んでも終幕は一緒か。



恋も夢も人生も、同じなんだな。

いくらでも堕ちていける。



だけどあたしのことだから、

やっぱり信じるということは忘れないんだろうな。