栄のバーにJAZZのライブを見に行きました。



メンバーは、竹中睦(p)
菰口雄矢(g)
IKUO(b)
坂東慧(dr)



IKUOさんの参加しているバンドが、ツアーをするのでうれしい。

IKUOさんを好きにならなかったら、JAZZを聴くこともなかったな。

それまではわたしの中でJAZZって、なんだか敷居が高かった。



睦さんは、たくさん鍵盤を叩く人だった。

鍵盤が足らないんじゃないかと思うくらいに鳴らしていた。

発想も面白いと思った。

エスパーをイメージした曲を書いたり、流れ星をたくさん流したり。

わたしは『破壊』という曲が印象深かった。

睦さんが立って演奏する姿には、わたしもテンションが上がった。



わたしの前では、菰口君が演奏していた。

のびやかなギターだった。

いいなぁ、うまいなぁ。

速弾きする人なんだぁ。

ぶっきらぼうに見えるけど、喋ると気さくでおもしろい。

こういう人好き。



IKUOさんは睦さんの隣で演奏。

『エスパー』という曲では、みんなの期待通りに炸裂してくれた。

睦さんが、IKUOさんはベースを弾くのがすごく速いから、

宇宙と交信してるんじゃないかと思って

ベースをIKUOさんに任せた曲だそうで。

それを聞いたIKUOさんの反応もおもしろかった。



しあわせだった。



菰口君とIKUOさんの間で演奏していたのが坂東君。

坂東君は、二人の演奏を楽しそうに眺め、

ソロの前では「来るぞ来るぞ」と言う表情で

ワクワク感を放出していた。

一番楽しんでいるのはこの人なんじゃないかと思うほど、

いろんな笑顔を浮かべて演奏していて、

とても楽しそうだった。



握手をするときに、楽しそうに叩いていたと言ったら、

下を向かれてしまった。

MCでもあまり喋らない人だったけど、

Twitterを見てたらかわいかった(^o^)



このところは気持ちが沈みがちで、仕事では気を張れているけど、

それ以外は限界に近くて、泣けることもたびたび。

この日はレッスンの帰り道で、

友だちと待ち合わせる間にも涙がぽろぽろこぼれてきて、

空からは雨は降ってくるしで、困っていた。

ひとりになるとやばい。

つらい。



だけどIKUOさんが弾いているのを見ると、やっぱりしあわせになるし、

ひとりひとりの音からしあわせが溢れていて、

それがDOXYじゅうに広がって、

つらいことを忘れていた。



わたしの中に入ってくると、

わたしの中でいっぱいになって、

つらさが追いだされる。

デトックスみたいな作用というと変だけど、

とにかくしあわせでした。

心から楽しめてよかった。

音楽の効用って不思議。



最後にサイン会があって、全員と話をして、握手をしてもらった。

こういう席でわたしから話しかけると、いつもびっくりされるので、

(わたしって、そんなに敬語が喋れないように見えるのかな)

と思いつつ…

それとも怖がられているだけなのか・・・



わたしは人を褒めるのが好きだし、

感動したらそれを素直に伝えるようにがんばるし、

本当に思ったことを話してきた。



だけど、IKUOさんには、

何も言うことがないということに気がついてしまった。

そういえば、いつも「おつかれさまです」と

「○○(次のライブ)行きます」しか言っていない気がする。



そう言うと、IKUOさんも

「そうですか。来てください」と答えてくれる。

この日もそうだった。



「Cube-Ray行きます」

と言うと、

「そうですか。来てください」

って。



でもこの日は、わたしを見上げて、存在を認めて、

それから発せられた言葉のように感じて、

胸に突き刺さった

自分の姿を初めて認識されたという感動(笑)。



変な話だけど、それがすごくうれしくて、

滅多にテンション上がらないのに、

妙に足元がフワフワした。



IKUOさんと握手すると、香水の匂いが移る。

それを嗅ぎながら家路に着くのです。






雨だったのに、空にはお月さま。

睦さんのいう通り、天気予報を変えちゃったんですね。

たのしかった(^o^)

また行きたいな。