今年初めてうたいました。



発声練習はカラオケだけど、

繁盛期のひとり客は嫌がられるので、

年末年始は控えていました。



なにも予定がないと、5時間ぐらいいたりします。



3交代勤務で習い事してる人なんていないけど、

探せば、融通の利くところが1つくらいはあるもんだね。



鼻腔が通っていない人は、声が通らない。

音が籠ってしまうから、

きれいに響かないのです。



わたしは慢性鼻炎に加えて、

ストレートネック(骨盤・脊椎の歪みに由来した頸椎の名称)という欠陥持ち。

そして腹筋が微弱。



こういう人は、通常、歌を選択しないんだけど。

わたしは「うた」がないと困る。



感情を吐き出すためだけに歌っていたので、

きれいに響かせる必要も、

音程に気を使う必要もなかった。

抜け殻みたいになるまで歌い続けることで、

生きていたというか、浄化されていたというか。



選曲はハードでヘヴィーだったので、

音量は常に一定、

高音域を鳴らす機会がなく、

しかも男性ボーカルばかり歌っていた。



こういう生徒が来たものだから、

最初のうたの先生は、嫌だっただろうなぁ。



「歌っていうのは、力んで歌うものではないんです」

と言われたのをよく覚えている。

わたしはガス抜きをするためじゃなくて、

本当に歌が歌えるようになりたいと思うようになった。



その先生に指摘されたのは、力んで歌うことと、

腹筋がないことと、滑舌が悪いことと、

体が硬いことと、

骨盤が歪んでいることと、

頑固なこと



仕事で疲弊しきってて、何も準備しないままレッスンに行って、

よく先生の機嫌を損ねていました。



今は二人目の先生。

その先生は女性で年も近いので、

レッスン前に話なんかもするの



今年の初めに、その先生の夢を見て、

夢の中でもらい泣きをしたんだけど、

それはいい予感を残していた。



いつも鶏の首を絞っているような発声にしかならなくて

恥ずかしかったけど、

今日、やっとオクターブに届いた。

今までかすってはいたけど、

今日は確実に届いた。



「高音域を出すときは、頭頂より少し後ろに音を当てる」

という感覚を理解した、

記念すべき日なのです