ぬるおぱ@娯楽小説徹底書評分析Blog 涼宮ハルヒの憂鬱

文学と娯楽性から総合的に判断し、本嫌いな人間に本を好きなって貰えるような本を書評を交えながらランク付けをしていきます。

本というのは幸か不幸か、書き手の力量もさることながら、読み手の力量というものがその本の価値を高めるものです。人には好き嫌いがありますから、わたしはミステリーはだめだ、ぼくはSFが駄目だ、という方もおられるでしょう。

このブログでは官能小説を除いた大衆向け小説、純文学からライトノベルまで幅広く物語の書き手という立場から評価をしていきたいと思います。ここで紹介する本のすべては筆者自身が本屋で買って最後まで読んだ本ばかりです。ステレオタイプ的なものの見方をせずに常に第三者的、そして書き手的な書評を下していきたいと思います。

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亀田興毅

亀田興毅、ダウン取られたあとちょっと持ち直したかと思えば

10R以降はっきりいって相当押されてましたね。


まあ普通に亀田負け試合でしたが

そこはメディアとTBSの圧力で(笑)予想通り判定勝ちでした。


そもそも相手チャンピオンというのも引退まじかの弱い人間を今回も選んだのに

亀田興毅、案外苦戦しました。というか負けてた。


まあここで亀田興毅を負けさせてしまうとメディア損失大きいですから。。



まあこんなようにベストセラーというのは案外信用できない。

口コミで広がるような本こそが一番面白いのは確実です。

未来イソップ 星新一

星 新一
未来いそっぷ

【作品名】 未来イソップ

【著者】星 新一

【ジャンル】SFショートショート

【本嫌いに読ませたら成功する度】★★★★



内容(「BOOK」データベースより)
『アリとキリギリス』『ウサギとカメ』など、誰でもごぞんじの寓話の世界。語りつがれてきた寓話も、星新一の手にかかると、ビックリ驚く大革命。時代が変れば話も変るとはいえ、古典的な物語をこんなふうに改作してしまっていいものかどうか、ちょっぴり気になりますが―。表題作など、愉しい笑いと痛烈な風刺で別世界へご案内するショート・ショート33編。



関係ない話なのですが、このブログの編集画面が新しくなったようです。

そして、それがとても使いにくい。


今回は星新一の未来イソップを紹介します。

星新一はたくさんの本を出しているのですが、「ある夜の物語」が収録されているこれを

おすすめします。



星新一といえば、SFとショートショート(とても短い物語のこと)文学の開拓者。

この未来イソップもショートショートが33編収録されています。


国語の教科書にも使われているので、知っている人も多いでしょう。



で、語ることがあまりないのですが・・・誰でも知ってそうですし。





それはいいとして星新一のタブー3箇条をご存じでしょうか

「バイオレンス」「エロ」「時事ネタ」

これを使って小説を書かないと決め込んだそうですが、

最近の流行作家は全部入ってますね 笑


評価★★★★

GOTH 乙一

乙一
GOTH 夜の章
乙一
GOTH 僕の章

【作品名】GOTH 夜の章 闇の章

【著者】乙一

【ジャンル】短編ダーク系ミステリー

【ミステリ初心者にお勧め度】★★★★



ライトノベルを連発させたのでそれに関連して乙一を紹介してみました。

このGOTHという作品は本格ミステリ大賞にも選ばれ、内容も

どう考えてもライトノベルに分類できないので(そもそも萌え要素のないライトノベルなんかご飯がないチャーハンと一緒だ)ミステリーに分類させていただきました。




乙一といえば十七歳で衝撃のデビューを果たし、いつのまにか三十路になったライトノベル作家であります。




が、ライトノベル作家にありがちなシナリオと萌えキャラをだだ並べするのではなく、十分すぎる筆量とライトな短編ミステリーが上手く合わさって








正直これは買っても後悔しない

断言します。おすすめ。


ライトノベルには今のところあまり良い評価を出していないのですが、

初めての高評価はこの作品に出しちゃいましょう。


それからGOTHの漫画化されたものもありますが

漫画の方は買う必要はない 小説を読め!


正直漫画の方はせっかくの毒々しさが抜けてます。

どうぞ活字体でお楽しみください、な作品でしょう。


ただ乙一作品ということなので相変わらずというか






描写がえぐい


たとえば


一部冒頭を抜粋させていただくと


>------------------------------

彼女の身体は森の奥で何者かに解剖された。眼球、舌、耳、親指、肝臓・・・・・・。それらは木の幹に釘で固定されていた。ある木には上から順番に左足の親指と上唇と鼻と胃袋が貼り付けにされ、また別の木には彼女の他の部分がクリスマスツリーの飾りのように並んでいた。

>------------------------------





いやあああああああああああああ!!!



グロ耐性無い方は読まない方がいい、これもまた断言します。


あらすじはこうですが・・・


内容(「BOOK」データベースより)
森野夜が拾った一冊の手帳。そこには女性がさらわれ、山奥で切り刻まれていく過程が克明に記されていた。これは、最近騒がれている連続殺人犯の日記ではないのか。もしも本物だとすれば、最新の犠牲者はまだ警察に発見されぬまま、犯行現場に立ちすくんでいるはずだ。「彼女に会いにいかない?」と森野は「僕」を誘う…。人間の残酷な面を覗きたがる悪趣味な若者たち―“GOTH”を描き第三回本格ミステリ大賞に輝いた、乙一の跳躍点というべき作品。「夜」に焦点をあわせた短編三作を収録。




ここでこのGOTHの好みが分かれそうな問題があります。


それはなにかというとヒロインの森野さん。



ゴスというテーマであり、これはこういうものだ、というものなのですが




ヒロインがダークすぎる




こういうヒロインや主人公が苦手な人は必ずいるようで、僕の知り合いの

下読み(賞を選考する際にまず一次予選ということでざっと眼を通す人のこと)も

苦手だと言ってました。これから新人賞に送ろうと考えている方は癖のありすぎない作品を送るように心がけましょう(笑)




さて肝心のヒロイン森野さんなのですが、GOTHに次のような描写があります。


>---------------------------------

森野は黒い色の物しか身につけなかった。直毛の長い髪の毛から靴の先まで暗黒に包まれている。反対に肌はこれまでに僕が見た誰よりも白く、手は陶器で出来ているようだった。左目の下に小さなほくろがあり、それはピエロの顔に描かれた模様のように、彼女へ魔術的な雰囲気を与えていた。


表情の変化は一般の人よりも少なかったが、ないわけではない。たとえば彼女は、ロシアで52人の女性や子供を殺害した殺人鬼に関する本を楽しそうに読む。クラスメイト達のざわめきの中にいるときの死にたくなりそうな青い顔ではない。目を輝かせているのだ。

>---------------------------------









こわいよおお!!森野さん!!!!







ある意味これは萌えキャラだな



とまあ、微妙に癖がありますが、次の展開が非常に気になり、短編としてのテンポよし、文章もよし、シナリオもよし、キャラもよし。






評価★★★★



さて乙一氏の最新作、猫とチョコレートもまた良い作品なのですが

これはまた後日。


涼宮ハルヒの憂鬱 谷川流

谷川 流, いとう のいぢ
涼宮ハルヒの憂鬱

【作品名】涼宮ハルヒの憂鬱

【著者】谷川流

【ジャンル】非日常学園メタメタライトノベル

【本嫌い人間にお勧め度】アニメだけ見ればよし


まあブームは過ぎ去りましたが、アニメで人気大爆発したこの作品を

取り上げないと娯楽系小説書評Blogとしていただけないのでね、ええ。


















ビバ・いとうのいぢ(絵描き)と京都アニメーション(アニメ作ったところ)






ぶっちゃけ読むのは一巻と涼宮ハルヒの消失だけでよし!



文章はなかなかの上手さです。ちょっと際だった比喩表現が目につく物の、難しいとされる主人公キョンの完全一人称で話が進んでいきます。

キョンの心情にも読者の共感が得られることでしょう。





問題は内容。






一巻の出来は素晴らしい

さすがスニーカー大賞をとっただけのことがある


設定そのものよりも

キャラクター(ツンデレハルヒ・ロリ朝比奈・クーデレ長門)のヒロイン3人が

オタクの心を鷲づかみにしたといって過言ではない。

かなりライトノベル的なライトノベル、すなわちメタライトノベルです。


学園ものだと思ってみたらSFの設定も組み合わせたというのも

最近では久しぶりの設定ではないでしょうか。


あらすじ

「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」。入学早々、ぶっ飛んだ挨拶をかましてくれた涼宮ハルヒ。そんなSF小説じゃあるまいし…と誰でも思うよな。俺も思ったよ。だけどハルヒは心の底から真剣だったんだ。それに気づいたときには俺の日常は、もうすでに超常になっていた―。第8回スニーカー大賞大賞受賞作。


肝心の物語は大した無かったりするのですが(笑)

やはりキャラクター設定で99パーセント勝利

上手いこと設定してるおかげでシナリオの力量不足がカバーできています。

キャラクターさえしっかりしていればシナリオはどうでもいい、と業界の裏用語にあるように

最後までテンポ良く話が進んでいきます。

最後はやや強引な展開であるものの、しっかりと完結しており十分傑作と言えるでしょう。




さて、そのシナリオ作りの力量のなさがどんどん響いてきます。



第二巻、涼宮ハルヒの退屈

谷川 流, いとう のいぢ
涼宮ハルヒの退屈

短編三編が収録されているのですが










つまらなすぎる


作者の谷川流氏は角川スニーカー文庫でデビューするまえに

電撃で二次落ち経験があったのですが、電撃はその時から見抜いてました。





シナリオの下手さ。





は・・・?

え・・・?

なに?

これだけ?



これらの単語があなたの頭上を回り始めることでしょう。


とはいえ構成力は十分あります。時間を遡る系のSFはつじつま合わせが書いていて意外とめんどうなのですがしっかりとしていて矛盾なし


けれども面白くない。


二巻は完全信者向け


最新刊に至っては




いつのまにかSOS団対ショッカーになっている(笑)

どんどん話が薄っぺらくなっていっています。


ぶっちゃけ一巻で終えて良かったとおもう。無理に引き延ばした結果かな。



haruhisinbun

ちなみにオタク新聞記者のいる読売新聞にも紹介されました。


新聞にはこう書かれています。


「萌えアニメ絵表紙にひるまずぜひ一度手に取っていただきたい」










谷川 流, いとう のいぢ
涼宮ハルヒの溜息
無理

健全なる一般の人にはきつすぎる。

堂々と書店で買うのは真性オタクくらいなもんです。


一般の方は顔を赤らめながらこの本を他の本で隠して

レジの店員さんにこういいましょう。




「カバーつけてください。三重でお願いします

ゼロの使い魔 ヤマグチノボル

ヤマグチ ノボル
ゼロの使い魔
ヤマグチ ノボル, 兎塚 エイジ
ゼロの使い魔(2) 風のアルビオン
ヤマグチ ノボル
ゼロの使い魔〈3〉始祖の祈祷書
ヤマグチ ノボル
ゼロの使い魔〈4〉誓約の水精霊
ヤマグチ ノボル
ゼロの使い魔 (5) トリスタニアの休日
ヤマグチ ノボル
ゼロの使い魔〈6〉贖罪の炎赤石(ルビー)
ヤマグチ ノボル, 兎塚 エイジ
ゼロの使い魔(7)
ヤマグチ ノボル
ゼロの使い魔〈8〉望郷の小夜曲(セレナーデ)

なんか一度に載せたら長くなった

【作品名】ゼロの使い魔

【著者】ヤマグチノボル

【ジャンル】ツンデレハリーポッター

【本嫌い人間にお勧め度】1,2巻 見る価値なし 3巻4巻★★★★ 5巻~ ★★★



アニメ化しています→



よおおおし、言うぞ!



言うぞ、言うぞ!



良く聞けっ!



これは駄作(1巻)


よく8巻まで続いたね



・・・はい、ゼロの使い魔ファン全員を敵に回しました



なにがすごいというとその作者の文章力

このヤマグチノボル氏はエロゲーのシナリオの経験もあるそうですが、




どうみてもこの文章はそのへんの中学生の文芸部レベル

かなり文章は面白くない。下手。脚本か、これは。



下読みの一次選考でこの手のつまらんライトノベルはすぐに引き裂いてゴミ箱に捨てるぞ



それなのにアニメ化する奇跡。

涼宮ハルヒ等の超売れライトノベルと比べても明らかに見劣りする文章力・構成力


それでも売れる奇跡。



そのからくりを教えよう。










ビバ・ツンデレパワー





ツンデレ、クーデレ入れときゃとりあえず売れるぜ!


読んでいる内に気づくことでしょう






あれ?

いつの間にハリーポッター読んでいたんだろう?






ヒロインのルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール(長すぎ)どうみても萌えを取り入れたハーマイオニーです、本当に有り難うございました。




本当のこと言うと、いまのライトノベル業界、いやアキバ系のオタク業界は

シナリオ重視ではなくキャラ萌え重視の傾向が強くなっている。



なぜか。





キャラ萌えは絶対ある程度利益が出るから。

シナリオは口コミなどでその良さが広がらないとなかなかヒットにはなりにくいものですが、

パッケージなどにうつっているキャラ萌えはある程度利益が出ます。


これはDAKARAのような健康飲料に追随してアミノ酸系の飲料がほとんどパクリに近いものを出すのは

パクリ製品は利益が(莫大な利益とはいかずとも)絶対出る。


これに関してはパクル技術

斎藤 広達
パクる技術

で詳しく載っているので参考にすると良いでしょう。


すなわち、ツンデレクーデレロリキャラメイド魔物魔法少女


これらの要素をいれとけばとりあえず売れるぜ!!!! 思想なのであります




アニメもまるで



某フレイムヘイズ物語の二期を見ているのかよう。


まあでもそれは声優の話でアニメはそこまで酷評するほどの出来ではないと思います。


以下はあらすじ

「あんた誰?」―才人が目を覚ますと、可愛い女の子が才人を覗きこんでいた。見回すとあたりは見知らぬ場所で、魔法使いみたいな格好をしたやつらが、才人と女の子を取り囲んでいた。その女の子・ルイズが才人を使い魔として別の世界へ「召喚」したらしい。訳がわからず面くらう才人に、ルイズは契約だと言って、いきなりキスしてきた。俺のファーストキス!と怒る間もなく、手の甲にヘンな文字が浮かび、才人は使い魔にされてしまう。仕方なく、ルイズとともに暮らしながら、元の世界に戻る方法を探すことにした才人だが…。才人の使い魔生活コメディ。



主人公、サイトの最強ご都合物語

王道です。すべてにおいて王道。かつ、普通の文章。






新人賞に送ったら確実に一次オチします。

まあ別に売れたらそれでいいのですがね。





それにしても



一巻のつまらなさは異常


伏線さえない、秘書が土くれのフーケという悪人だったぜ!(何の脈絡もなく)

サイトは秘密の使い魔だから強いぜ!(何の伏線もなく)






挿絵が無かったら確実に売れていない。

ビバ・ライトノベル!(の挿絵)






と、ものすごく酷評したように思えるのですがそれも一巻まで。

三巻は待ちに待ったヒロインルイズのデレ期が始まります。






そうなれば僕らの勝ちさ!

やっほおおおおおおおおおおおおい!!




3巻、4巻を読んで安心しました。





だって1巻のつまらなさで続けられると







文学史最大の醜い本

「リアル鬼ごっこ」に近づくところでした。



実は読者をはらはらさせるための一巻のつまらなさだったのかも、しれない。




さすがプロ!!!!!!





というわけで

評価は 1,2巻 見る価値なし 3巻4巻★★★★ 5巻~ ★★★



だけど1,2巻を見なければ意味がわからないという甘い罠が






というわけでどうしょう、ゼロの使い魔 もとい シャナーポッター




騙されたと思って読んでみてはいかがでしょうか

西の魔女が死んだ  梨木 香歩


西の魔女が死んだ

【作品名】西の魔女が死んだ

【著者】梨木 香歩

【ジャンル】まいとおばちゃんの魔女純文学

【本嫌い人間にお勧め度】★★


あらすじです。


「西の魔女」とは、中学生の少女・まいの祖母のこと。学校へ行けないまいは、田舎の祖母のところで生活することに。まいは、祖母の家系が魔女の血筋だと聞く。祖母のいう魔女とは、代々草木についての知識を受け継ぎ、物事の先を見通す不思議な能力を持つ人だと知る。まいは自分も魔女になりたいと願い、「魔女修行」を始める。この「魔女修行」とは、意志の力を強くし、何事も自分で決めること。そのための第一歩は規則正しい生活をするといった地味なものだった。野苺を摘んでジャムをつくったり、ハーブで草木の虫を除いたりと、身近な自然を感じながらの心地よい生活が始まる。次第にまいの心は癒されていく。魔女はいう。「自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きるほうを選んだからといって、だれがシロクマを責めますか」そしてまいは、この「西の魔女」から決定的なメッセージをうけとるのだった……。




まあ、純文学らしい純文学なのですが





主人公のまいは中学生の癖に魔女を信じるハッピー思想の持ち主。


やたら話し方が丁寧なおばあちゃんと一緒におばあちゃんが逝くまでの一ヶ月をかなり平淡な文章で切られていきます。






もっといい文章なかったんかい。



心理描写がそのまんますぎる。

驚いた。

辛かった。

寂しかった。




文章なれしている人なら普通に読めると思いますが

読書嫌いにこれはきつすぎる



読書嫌いに純文を勧めるなってことでしょうか(笑)









絶対最初の100ページあたりで投げ出すよ


そこまでの展開が短編なくせに遅すぎる。

ほのぼのだからそれはそれでいいんだけど、

文章読むのが嫌いなのにこの糞つまらん文章は絶対破るかブックオフ行きだね。


しかも中学生なのに文章が普通すぎたり幼すぎたり

今時あんな純真な心をもった人間がいるのかどうか。




まあ、50過ぎのおばさんが書いてりゃこんな文章になるかも 笑




だがそれを我慢して最後まで読みましょう。

この本の本来の力は後半から発揮します



感動の嵐

感動の嵐

感動の嵐

感動の嵐










だけど本嫌いな人間の半分は前半で脱落する


というわけで評価★★

どうでしょうか。

博士の愛した数式 小川洋子

小川 洋子
博士の愛した数式

読売文学賞と本屋大賞を受賞しています。

【作品名】博士の愛した数式

【著者】小川洋子

【ジャンル】家政婦と数学者のほのぼの純文学

【本嫌い人間にお勧め度】★★★★


はい、純文学の巨匠、芥川賞作家小川洋子の人気作、「博士の愛した数式」です。

小川洋子といえば妊娠カレンダーが最初に思い浮かびますがその次にこれが思い浮かぶでしょう。

相変わらず文章は上手い。そして構成が上手い。

数学者と記憶力を失った障害者を上手く組み合わせている。

しかも突然的な展開がなく、段々と博士と家政婦の子供のルート君との愛の深まりがとても優しく感じられる


作者の小川洋子氏は大の数学嫌いだそうですが、

読んでいてそう思ったわ


作者でこうなんだから、

数学という文字をみただけでき気と腹痛と頭痛がいっぺんに襲ってくる、という方もばっちし読むことが出来ます。

それでも、やっぱり文学として異色の学問を上手く活用している。


あらすじはこうです。

「ぼくの記憶は80分しかもたない」博士の背広のそでには、そう書かれた古びたメモが止められていた――記憶力を失った博士にとって、わたしは常に新しい家政婦。博士は初対面のわたしに、靴のサイズや誕生日を尋ねた。数字が博士の言葉だった。やがてわたしの10歳の息子が加わり、ぎこちない日々は驚きと歓びに満ちた物に変わった。あまりに悲しく暖かい、奇跡の愛の物語。





もうあらすじで泣けそうですね。




博士は「ぼくの記憶は80分しかもたない」ことに対し狼狽えながらも

家政婦であるわたしと息子に少しずつ心を開いていく。


でも







僕もガチで記憶なんて80分で吹っ飛ぶよ。


まだ若いのに・・・。

いつも何しようとしたか忘れて狼狽えています。


友人に言わせると若年性痴呆症とか言ってました。




あ、で注意。

恋愛要素皆無


愛と恋愛は違うようで、ラブラブストーリーじゃないみたいです。

僕はおもいっきし、数学者と家政婦が結婚する話だと思っていました。


違うのね。

いいと思うんだけどな。

数学者と家政婦の夫婦。



博士は大の阪神ファンだそうで、

江夏がキーポイントを占めます。


ところで



話の中でフェルマーの最終定理


<3以上の整数nに対してx^n+y^n=z^nを満たすx,y,zは存在しない>


が未解決の難問として出てますが、実はもう解決してたりするんですよね


いやあ本が出たのが古いからしかたないと言えば、仕方がない。



映画化されました。


が、見てません。その代わり漫画も出ています。

小川 洋子, くりた 陸
博士の愛した数式

読書嫌いな人もこれで満足ですね



だけど、ここのブログは本嫌いな方を本好きに無理矢理するブログなので

漫画は極力スルーします。



自分は阪神ファンなので博士の言葉に感動しました。


博士「江夏もノーヒットノーランをやったぞ。しかもえんちょうせんだ 。1973年、最終戦まで巨人と優勝を争った年の八月三十日だった。中日を相手に延長11回の裏、江夏がサヨナラホームランを打って1対0で勝ったんだ。守りも攻めも、全部一人でやってのけたわけだ・・・」





ね、泣けるでしょ?






・・・あれ?泣くところが違う?

うん、まあ、そうだね・・・




読書嫌いな人間に勧められるか


ほのぼのしてじんわりとくる感動系です。

号泣とかじゃなくてほんとにじんわり。

読書後の清涼感が最高。

ぜひおすすめです。評価★★★★



さてほめすぎたので次回は酷評でもしますか。

NHKにようこそ! 滝本竜彦

滝本 竜彦
NHKにようこそ!

【作品名】NHKにようこそ!

【著者】滝本滝彦

【ジャンル】ひきこもりライトノベル

【本嫌い人間にお勧め度】★★☆?


さて本読みブログはまだ二回目なのですが、本棚から取り出した本から

書評していきたいと思います。ええ、もう本棚の奥の方にある本は完璧内容忘れています。想像で書く(ry


角川文庫から出されている一般向けなのでしょうが、帯と内容から察するにライトノベルです。表紙の女の子もまたかわいいです。岬ちゃんですね。

ショートカットの娘はかわいいですね。ええ、書評には関係ないですね。


NHKってどうみても日本放送協会


この感じが強くて初めは堅苦しいNHKの集金をどうやって集めるか考える本なのかと思っていました。

タイトル勝ちなのかそれともタイトルが安直なのか判断しにくいですが、僕としてはもっとましなタイトルはなかったのかなーと。


作中でNHK=にほんひきこもり協会とあります。


そのとおり内容はひきこもりの話です。作者自身ひきこもり経験があるそうで、非常にリアル。薬に関しての詳しい記述がありますが、



どうみても薬使いながらこの小説書いただろ


文学的感想についてはライトノベルですから、まあ軽いなあと。

改行多いなあと。まあこれに関しては文章すらなっていない撲殺天使どくろちゃんなどがあるので省きます。

でも乙一先生とか見ると、明らかラノベの域超えているなあと感じてしまいますが。


のりが良いので一気に読めます。

主人公の佐藤(大学を中退してひきこもり)と突如現れる岬ちゃんとの最初の関わりがありがちなご都合主義なのが嫌いな人は嫌いでしょう。

まあギャク小説なんでいいと思いますけどね。


途中から鬱展開に入っていきます。


鬱展開になったら合法ドラッグ多様


しかも出版当時は合法でもいまは完全にアウトなドラッグがたくさん出てきます。読んでいて鬱になること間違いなしですっ


ちなみにアニメ化しました。

最近はライトノベルからのアニメ化が多いようです。

アニメをちょいとみてみたのですが(これを書いてる現在第4話まで放送)


なぜか2クールもやる


説明しておきますと、アニメというのは大体1クール13話構成となってまして、

つまりNHKにようこそ!は26話もやるわけです。


小説のNHKにようこそ!はエロゲー作って人生に愕然とする話ですよ


どうみても内容が足りない。


NHKにようこそは漫画化もされてまして、どうやらそちらのエピソードをひっぱってくるみたいですね。漫画の方は読んだことがないのでここには書くことがありませんが評価は半々のようです。まず原作を読んでみてはどうでしょうか。

アニメの方は、演出が良く、今人気の萌え萌え路線から少し外れてええと思います。


描き手の立場から言うと

萌え萌え要素の含んだ小説は大抵キャラクター勝負


これはほんとの話。


裏話ですが

キャラクター設定を練り込んで、肝心のシナリオは既作品の焼き直し


をするってことも普通にやってます。それでも売れます。

まあキャラクター作る時点でシナリオ相当に骨が折れますがね。

で、この小説はどうかというと萌え要素を省いたところはいいけれど

シナリオの要素も省いてないか?笑


まあエロゲー連発でインパクトが強すぎて話の内容が薄れた感もあります。


ちなみに著者の滝本竜彦先生はひきこもり脱出を果たし、結婚もしたそうです。

次の作品がいままでの自虐的な小説からどう進化するのかが見物です。



本嫌いな人に勧められるかの評価


はっきしいってオタク臭い。


まあエロゲーつくる話ですから。。

それについていける方なら多分大丈夫でしょう。


でも受け入れられる人(=オタク)ならいけるんじゃないかと


主人公の後輩、山崎君の台詞には感動を覚えることでしょう。


山崎「エロゲーこそが人類の知恵が本能に勝利するための、唯一の道標です。エロゲーがあれば現実の女など用済みなんです。エロゲーこそが僕らの希望なんです!」









いやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ


と、なんかいろいろと批評っぽくなっていましたが、

アキバ系の方なら結構楽しめる小説だと思います。


かなり人を選びます。


はい、次回からはもっとガチガチの純文学でも取り上げていきましょうか。

海辺のカフカ 村上春樹

村上 春樹
海辺のカフカ (上)

村上 春樹
海辺のカフカ (下)

【作品名】海辺のカフカ

【著者】村上春樹

【ジャンル】エンターテイメント

【本嫌い人間にお勧め度】★★★


さて、記念すべき第一回作品として村上春樹 海辺のカフカをご紹介しましょう。


まずは著者紹介から。

著者の村上春樹は絶大的な人気を誇っていますが、

どういうわけか村上春樹を


極端に好む人と極端に嫌う人がいる


というのも特徴であります。この傾向は太宰治などにも見られます。


すなわち、村上春樹が苦手な人と大好きな人がきっぱりと分かれる、そのような作品を作り出すのが村上春樹です。


村上春樹の特長として、


読みやすい

文章が抜群にうまく、描写がしっかりとしています。ひきこまれう文体にふわふわ浮いたような感覚をもつことでしょう。


話の主体が一人称

と、書きましたがこの海辺のカフカは嘘です。三人称も含まれています。

一人称表現と三人称表現が交互に折り重なっています。


話を織り交ぜる

話がちょいちょいと飛びます。その飛び方もいきなり物語の展開が変わるとか、時間が極端に遡るとかそういうこともなく、実に上手い。

実はこれは書き手として難しいことなんです。

タブーともされる話の同時進行と一人称と三人称の使い分けがよく出来ている。


話のオチがない

伏線が少なすぎる。物語としてフワフワ浮いていると書きましたが、それゆえ練りに練った伏線だとかトリックだとかそういうものが出てきません。

いきなり話に詰まったら、特別なキャラが出てきて、『これはこうだよ』と主人公に指し示してしまう。なんの脈絡もなしに。


主人公は巻き込まれ型

といっても、海辺のカフカの主人公、少年カフカは自分で変わろうとカラスのような少年に指図を受けながら自分で家出をします。が、結局大島さんやカーネルサンダースやら、特別的な力を持った人たちがでてきます。ということで巻き込まれ型と言って良いでしょう。(といっても村上春樹の書く主人公はどれもこれもよーわからん(笑))


セックス描写

エロゲーさえエロいらないと言われる時代、果たしてセックス関連は必要なのかどうか。



次に

海辺のカフカについて。


海辺のカフカは村上春樹の最新作で、帯にあるとおり世界中で翻訳されています。

ノーベル文学賞とれるかなとひそかに期待しています。


あらすじから。

『君はこれから世界で一番タフな15歳の少年になる』――15歳の誕生日がやってきたとき、僕は家を出て遠くの知らない街に行き、小さな図書館の片隅で暮らすようになった。家を出るときに父の書斎から持ち出したのは、現金だけじゃない。古いライター、折りたたみ式のナイフ、ポケットライト、濃いスカイブルーのサングラス。小さい頃の姉と僕が二人並んで映った写真・・・・・・。


はい、そのまんまです。


レイアウトについて


本の苦手な人でも読みやすい文字の軽さ

文字の大きさ(ただし文庫版しか確認していません)


ただし、物語はちょっち長め(上下巻でだいたい1000ページくらい)


それと上で述べられた通り伏線の回収が(というより放置)ない。それが良さといえば良さですが


ここからネタバレあり

田中さんの能力は結局なんだったの!?

カラスと呼ばれる少年はなにを象徴していたの!?

入り口の石について説明不足

というか全部説明ぶそ(ry

ネタバレ終了


まあ、他の村上作品を知っている方ならばいつもの通りです。


本嫌いな人に勧められるか?

★★★評価について

文章の上手さを知ってほしい。こんな文章かける人間、日本にはいません。

あいかわらずシナリオ構成は下手。だけどそれが逆に味がある。

それが楽しめる人間じゃないとおすすめできない。が、楽しめる人間なら大いに楽しめることでしょう。


というか、どんな本に対しても楽しく読めるということが読者としてなるべき境地


だからといって読んでいて苦痛で仕方ない物はすぐに本を読むのは止めて

すぐに捨て去るべき。時間の無駄です。


僕とか、罪と罰なんて台詞の意味のないだらだらした文章に閉口して

5回ほどびりびりに破いて発狂したくなりました。


このブログでは苦痛で仕方なくても最後まで読みますがね・・・


僕としては村上春樹作品の中ではまあまあな位置です。

というわけで、


村上春樹を読むならば、

「風の歌を聴け」

「ダンス・ダンス・ダンス」

「19??年ピンボール」←書いてて忘れた

「ノルウェーの森」


この順番で上から読んでいけ!


いつかこの上記の作品についても書評を下していきたいと思いますが

何しろ一番の問題は


僕の家の本棚がありすぎてどこにしまったか忘れた


ブックオフ開けますよ、まじで。


というわけでぐちゃぐちゃになりましたが、書評ここまで!