Lookin' Dead

Lookin' Dead

2019年4月5日に命を落とすまでのブログ。

Hello!
Amebaでブログを始めよう!
Eric CraptonとJack Bruce
CreamのWrappin' Paperという曲は
僕を正してくれる魔法です。



"Kiss me again in a picture
on the wall in the old house
you loved so well."

完璧に、代弁してくれてます。

今後一切の恋をしたくない
と考え出して2年。
初めは可愛い女の子や
よく話しかけてくれる女の子に
ちょろちょろと気持ちが揺らいでて
"いや、絶対にしない!"
と戦っていました。

最近は、女の子と接すると
胸が苦しくなって、
喋れなくなってしまい
とにかくその場から遠ざかろうと
必死になります。

僕は音楽をやっていますが
好きでやっていました。
当時の婚約者が望んでいたのは
僕がまずしっかりと職に就き
経済的に安定することでした。

音楽活動自体を否定してた訳ではなく
彼女自身が毎日の仕事に
疲弊していたので
僕も音楽活動はやめにして
就職をする事で話は落ち着いてました。

ある日、どうもそういうわけには
いかないぞ。となります。

元々僕は、網膜色素変性症という
目の難病を患っています。
目の調子が急激におかしくなったので
医者にみてもらったところ
失明をまず受け入れ理解する事
家族や職場にその事を伝え
ひとりで抱え込まないようにする事と
素晴らしいお言葉を頂きました。

そこから自分の人生を考えました。
何を考えればいいのかほとんど
わかっていませんでしたが
ずっと考えていました。

答えはシンプルですが
やりたい事はやり切ろうと決めました。

そして、失明は受け入れない事にしました。
見えない自分と、そのせいで
誰かに負担をかける自分の姿を
一切認めない事にしました。

失明による恐怖と不安とで
毎日どうしてもクヨクヨと
ダラダラとしていました。
生きているというより
ゆっくりと死んでいく感じでした。

それでは何も解決しないから
神様が敷いたレールとは完全に違う、
完全に独立したオリジナルのレールを
自分で作って
その終点までは自分で突っ走ろうと。
(※人殺しのはじまり。参照)

なので音楽に全精力を捧げる事を
彼女に説明しました。
彼女は理解してくれて
その日別れを告げました。

脱線してしまいましたが
僕の原動力はそこにあるんです。
記憶の中に全部あります。
愛した人、場所、時間。
何もかも、記憶の部屋の
壁に飾ってあります。
それを見て、今日も頑張れるんです。
こんなに、人を愛してたんだ
こんなに、愛されてたんだ
こんな場所にいったんだ
こんな事もあったなぁ
とか。

その壁に、その部屋に
新しいものは何もほしくないんです。
ただ願うのは、僕の音楽が
少しでも多くの人に届くように
最後まで走り切る事です。
だから正直に言うと
音楽が好きだとは思えません。
これさえなければ、
あの子と今頃幸せな家庭を
築けてたかもしれないから。

でも、僕には音楽しか残されてません。
そういう道を選んでしまった自分が
誇らしくもあり、憎い時もあります。
でも、ギターは本当に
凄いものだと思います。
時に、言葉よりも雄弁に語ります。
お気付きの方も多いと思いますが
僕は口が下手です。
ある意味ギターは
うってつけのパートナーって事です。