$六本木ヒルズ映像ジャーナリズム
<画像 核情報HP http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/kaku_hokoku/pdfs/kaku_hokoku02.pdf>

核兵器については、NPTに参加すると否とにかかわらず、当面核兵器は保有しない政策をとるが、核兵器の製造の経済的・技術的ポテンシャルは常に保持するとともにこれに対する掣肘をうけないよう配慮する。又核兵器一般についての政策は国際政治・経済的な利害得失の計算に基づくものであるとの趣旨を国民に啓発することとし、将来万一の場合における戦術核持ち込みに際し無用の国内的混乱を避けるように配慮する。
p.67 ~ p.68


上記の外務省の「わが国の外交政策大綱」を読んでも、原子力発電所が
「核兵器の製造の経済的・技術的ポテンシャルは常に保持する」ための設備であることが
わかります。つまり、nuclear plant は潜在的にはnuclear bombを作るための施設であることが
真の姿であり、それが日本の国策となっております。つまり、エネルギー政策上、
原子力が必要であるという面よりは、国防上、必要と考えられているのです。
とりわけ、ロシア、中国が核保有国であり、日本はアメリカとの同盟なくしては
この2国に対抗していくことは厳しいと書かれております。

映像ジャーナリズムは、「わが国の外交政策大綱」には概ね賛同です。
国家的視点から見た場合は、どうしても国防に関して、考えていく必要があり、
ロシア、中国が核保有国であり、日本にとって脅威になってることは事実であり、
また日本独力では対抗する力を持たないことも事実であります。
ただし、原子力発電に関して、議論する場合には、
エネルギー政策上からの原子力発電所と、国防上での原子力発電所は
明確に区別して議論していくべきであると思います。
そして、エネルギー政策という観点からは、原子量発電は不向きであると
考えております。建設費、事故の影響、最終処分場問題、廃棄物に膨大な時間を要することなど。。。

ただ、国防上から、日本が核技術製造能力を保有することは、抑止力という点からも
必要であると考えております。