No.1

これはある街での物語です。



桜並木の下で涼は大きく深呼吸をした。
「ふぅ〜。よし!」
涼は桜の舞う道を走った。

今日は桜風高校の入学式。
私が楽しみにしていた晴れ舞台。
私は幼なじみの彩花と菜々と同じ高校に入学した。
「おはよー!」
「すずちゃーん!」
後ろから声が聞こえた。
振り返ってみると彩花と菜々が手を振っている。
「やほー!」
私は2人の方へ走った。
その時、私は何かにぶつかった。
その衝撃で私は尻もちをついてしまった。
「痛たたた…」
起き上がろうとした時、手が差し伸べられた。
「すみませ…」
手を掴んで、お礼を言おうとした。
「ごめんっ!」
「えっ?」
急に謝られたからビックリした。
「あの…」
「あ、俺は1年の佐野隼人。お前は?」
「1年の佐藤涼ですっ」
この人は私がぶつかってしまった人らしい。
「同い年だな。よろしく!」
私は頷いた。
それと同時に彼もどっか行ってしまった。
(お礼言いたかったな…)
「すず、大丈夫?」
後ろから彩花が声を掛けてきてくれた。
「うん、全然!」
「よかった〜」
「ねぇねぇ、さっきの男の人誰?涼の知り合い?」
「ううん…」
それ以上、ぶつかった彼については触れて来なかった。
「クラス、みに行こー!」
私は話題をそらそうと2人を誘った。
そして、返事も聞かず彩花と菜々の手を引いて掲示板へ向かった。

無事入学式も終わり、初めての教室に足を入れた。
私は2組。
彩花と菜々も同じクラスになった。
黒板に書かれている座席表の席にそれぞれ席についた。
と、言っても彩花は近藤彩花。
菜々は斎藤菜々。
私の前に菜々、菜々の前に彩花が座った。
「席も近くでよかったねー」
「1年間、楽しくやれそうだね」
前2人で彩花と菜々はテンションが上がってる。
私は2人のテンションについていかれなくなったから携帯を取り出した。
その時、後ろから持っていた携帯が取り上げられた。
「あ!」
急いで振り返ると佐野くんが立っていた。
佐野くんの手には私のスマホがある。
「返して」って言おうとしたら佐野くんが肩を組んできた。
そしてパシャリ📷✨
写真を撮られた。
「あの! 」
「おぅ、涼。いいの撮れたぜ!」
そう言いながら佐野くんは携帯を返してくれた。
(私の話も聞いてよ…)と思ってたけど口には出せなかった。
私は引っ込みじあんだから。
もぅ…とため息をついて席に座った時、
「な、涼」
「は、はい!」
私は急に呼ばれてビックリして名前を呼ばれた方へ向いた。


                                                                つづく


                                                         *Komachi*