激甚災害データアナリスト-堀越謙一のブログ
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「巨大地震の連鎖も…」災害コンサルタント堀越謙一氏が緊急警鐘【東北地方太平洋沖地震】

2月22日に発生したニュージーランド大地震の記憶覚めやらぬ今日、三陸、宮城県沖のM9.0という巨大地震が発生。

ここ数年、地震活動が活発化していた地域であり、以前に行なった分析でも、都道府県別に危険度をランキング(1位が宮城県、2位が茨城県という予測)をしたが、やはり、今回の地震は来るべくしてきたという結果となった。

宮城県沖には、日本海溝があり、我が国が乗っている北アメリカプレートと太平洋プレートの摩擦地帯が、まさに巨大地震の巣窟となっている。
太平洋プレートが北アメリカプレートの下へ入り込み、巨大な摩擦が蓄積され、限界に達したときに大地震となってその姿を現す。
近年、この太平洋プレートの動きが活発化しており、2004年にはスマトラ沖地震(M9.3)、2010年にチリ地震(M8.8)、そしてニュージーランド地震(M6.3)はこの太平洋プレートと内陸プレートの摩擦部分で発生している。

プレートとは一枚の大きな岩盤であり、相互に作用する性質を持っている。
つまり、地震は連鎖するということを意味しており、地球規模で考えた場合、同じプレート上の地震は、他の地域に影響を及ぼすことは容易に理解できる。
したがって、今回の地震とニュージーランド地震との間には深い関連があると考えざるを得ない。

また、今回の地震で東海地震の発生も危惧されるところである。
東海地震は、フィリピン海プレートの摩擦地帯で発生するが、今回の地震により、これまでの沈み込みによるストレスが発散される可能性があるということ。
プレートの種類は異なるものの、太平洋プレートとフィリピン海プレートも太平洋沖で接しているため、連鎖する可能性が十分に考えられる。
実際に、2005年、宮城県や三陸沖でM7クラスの地震があった翌年には、静岡県伊東市でM6の地震が発生するなど、その連関性は気になるところであり、今回の巨大地震を考慮した場合、東海地震の可能性が高まることが推察される。
一方で、関東大震災のような東京直下型地震の可能性も、同様の理由から高まることも考えられる。
特に今回のような、100年に一度の規模である巨大地震が発生した場合、これまで地震が危惧されていた地域での地震発生の可能性が高まるといっても過言ではない。
今回の地震が、眠った子を起こさなければいいと願わずにいられない。

近いうちに、紙面上で新たなランキングを掲載計画中。

【伊方原発】原子力発電所の安全性ランキング

◎評価方法
今回の目的は、原子力発電所へ被害をもたらす地震、及びそれにともなう津波のリスクについて評価を行った。具体的には、原子力発電所の建設地盤の安定性、その周辺における過去の地震被害の大きさ、強さ(M)、発生確率、津波被害の程度を参考に評価を行った。具体的なデータとしては、過去に私が行なった地震リスク分析を前提に評価を行い、Aが最も安全性が高く、Eが最も低い評価としている。

今回は愛媛県西宇和郡伊方町にある「伊方原子力発電所」についての危険性評価をおこなった。
記事を読みたい方は下記の画像をクリック↓

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【川内原発】原子力発電所の安全性ランキング

◎評価方法
今回の目的は、原子力発電所へ被害をもたらす地震、及びそれにともなう津波のリスクについて評価を行った。具体的には、原子力発電所の建設地盤の安定性、その周辺における過去の地震被害の大きさ、強さ(M)、発生確率、津波被害の程度を参考に評価を行った。具体的なデータとしては、過去に私が行なった地震リスク分析を前提に評価を行い、Aが最も安全性が高く、Eが最も低い評価としている。

今回は鹿児島県薩摩川内市久見崎町にある「川内原子力発電所」についての危険性評価をおこなった。
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