ホワイトデーだ。

こんな自分ではあるが返す相手は居る。




スキーで骨折した小児病棟のS美さん(4歳)


小児喘息で入院中のM子さん(4歳)


母親の見舞いに来ているR子さん(6歳)


婦長(5○歳)




有り難い話ではある。

そしてさりげなく前日に「ホワイトデーはクッキーでいい」と告白する子供達。

これが目当てか、とも思うがそんな元気な彼女等を見ると元気が出る。


職場でパンツ話題になる。

何だこの職場は、と思うのはそんな話題に女性が加わる辺り。

本日の会話メンツは、



小児科医、44歳の♂


心療内科、40歳の♀


眼科、36歳の♀


外科、29歳の♂(自分)



男なら男らしく褌がノーパンで、とのこと。

取り敢えず小児科のN氏はブリーフ(希望は灰色)らしいが、

俺はボクサーパンツ(黒)と明かす。

しかしこの後に二人の女医にパンツの形を聞くべきか否か悩む。



俺は聞いた。



ヒモとのこと。ありがとう。



久し振りに綴った日記だが。

俺の残り僅かな20代生活、いかにして過ごすべきか。

そして30になって何が変わるのか。


楽しみである。我ながら。

洗濯三昧。


よくもまあ此処まで溜め込んだモノだ。

うっかり枕にしていたのが己のパンツだと解って、

朝から微妙に不快感を得る。


先程、弟が遊びに来たわけだが。

菓子折り一つでも持って来るようになったとは、

少々成長が感じられるというもの。


帰宅後、早速中身を開封。



俺がまだ実家に居た頃のお歳暮だと確信。




…あの野郎、いつかシメる。

 自分の部屋で懐かしい物を発見する。

高校時代の青春の賜物…とは少々言い過ぎか。

野球部時代の球だ。引退試合の其れ。

最後はストレート真っ向勝負、と行きたかったが、

スライダーだったような、カーブだったような。

当時の丸刈りってのも涼しくて良かったと、今は思える。



 本日は職場で妙な経験をする。

仮眠室で半裸になった所を同僚に見られる。

大した事ではないのだが、暗闇で半裸を見られるというのは、

互いに微妙な気持ちになる…というのは何故か。


因みに。



半裸といっても下半身ではなく上半身だ。

 医局で灸を据える。同僚に。


肩も凝っているが結構腰に来ている。

同僚がそうならば自分もそうだと改めて実感。

だがお陰で医局内が灸臭く、看護師に攻められる。



 話は変わって。



 最近ぬか漬けにハマり中。

患者殿に『ぬか臭い』と言われるのを危惧し、

取り敢えずオペ用の手袋をコッソリ頂き使用しているが、

どうも混ぜた感が無い。やはり素手が良い。



 俺のぬかはイイ味してると思うのだが。

張り切り過ぎて漬け込み過ぎると有り得ないくらい塩辛くなる。


それもまたアリ。

 灸にハマっているのは以前も綴ったが。

本日は少々厄介な事が起きた。

人が職場から帰宅し、風呂も入り晩酌もして、

あとは寝るだけ、という万全体勢になった時である。


肩のやや後ろに火を点した灸を装着。

市販の灸は裏にテープが付いている為、落ちないのであるが。

次第に熱くなって来るのが正に快感。



「来た…」



と、勝手に内心実況中継していた矢先だ。



本当に来た。



「雛形さん、回覧です」



夜遅くでもイイですよ、と言ったのは確かに俺だが。

隣の御婦人は律儀に回覧板を届けにインターホンを鳴らす。

止むを得なく出るべきか悩んだが、

シャワーなど生活音を出している以上居留守は出来ず。



止むを得ず、半裸で出る。

きっと背後から煙が出ている変人と思われたことだろう。

御婦人の反応が一種止まったのには傷付く。



で、恥を忍んで出て得た回覧の内容は。





「良い子の春休みバスツアー」





律儀な隣人には何も言えない。

 本日、小児病棟にて絵本を読んだわけだが。


臨場感を溢れさせるには、外国の御伽噺よりも日本の話の方がベター。

桃太郎は若干鬼が強めになるのは致し方ない。

犬やサルにどうやって迫力を持たせれば良いのか。

意外に子供は演技に煩い。

浦島太郎を読んで聞かせた際、



「どうして水の中なのにガボガボならないの?」と質問が。



同意である。確かに。



練習しようと試みたが、思えば水中という臨場感は特にあの話には意味を成さない。

ので、止めた。



 大抵、読んで聞かせると一時的にその物語ブームが子供達の間に到来する。

『イジメはいけない』という良い教訓もあれば、



「チュウしたらなんでも良くなる」



と、都合良い解釈でキス魔になる幼女もいる。



子供だからこそ許されるイタズラだ。なんとも愛らしい。


灸



 肩凝りの悪化に伴い、遂に市販の灸を入手。

早速使用を試みるが、独り暮らしの俺に一体誰が背中のツボへ装着してくれるというのか。

思わず隣人の部屋をノックしようと試みるが、流石に躊躇。




「すみませーん、背中に灸貼ってくれませんかね」



間に合ってます。




半裸で現れる隣人なんぞ、次の日から回覧板で変態扱い間違い無い。

そんな隣人、実在したら俺も退く。



ので、取り敢えず無駄に膝へ使用。あと259個、いかにして使うべきか。



腰痛肩凝りに効くと同僚で評判の低反発マットレスが本日届く。




「雛形、アレはイイぜ?」



等と自慢げに話す同僚だったが、今だから言うと。

以前から知っていたマットレスの存在。





夜勤の空いた時間、通販番組を観ていたとは言えない。

仮眠しろよと突っ込まれるのがオチであるが。

通販番組、バラエティより好きだ。



そして購入した。そしてプレミアム会員にもなったなんぞ言えない。



ニアミス


 後ろの研修医がニアミス。

と思いきや、俺がニアミスだ。



アイドル研修医(雄)の写真を撮っていた看護師のカメラに、

堂々と映った我が身。ここまでしっかり写っていると寒い。

医局で撮る方が悪いと言いたいが一応謝る。


 その後、この写真は要らないと律儀に渡される。30円で。

捨てろといえば、落書きすると脅す看護師は強い。女は強い。



ということでヤケクソの一枚。