本日の仙台放送あらあらかしこでお伝えした通り…

2月7日午前0時ごろ…タレントの牧野隆志さんが逝去されました。
49歳という若さでした。

なんか…空も、悲しみのあまり涙が凍ったかのように、雪が降っちゃってるし…



2010年、牧野さんが倒れられて…

肺腺癌でした。


その時にイベントで一回見てくれただけの僕を
仙台放送さんに猛プッシュしてくれたみたいでして。

「あの子は上手いで!絶対盛り上げてくれる!」


そして…あらあらかしこに応援MCとして参加する事になりました。

東日本大震災の前の年でした。

…牧野さんの体調の良い時は一緒にMC席に並んで…とても楽しく、とても優しく…とても朗らかに…お仕事させてもらいました。

一緒にご飯食べに行った時に

…ステージ4で肺に水が2リットルも溜まってるとか。腫瘍が拳に近い大きさとか…さ。
「ま、俺なりに色々試してみるわ!見といてや!」

信じられない程前向きに話してました。

笑う事は癌細胞を衰えさせるからとドンドン笑い…「何かオモロイお笑いライブDVD教えて!見たいからさ!…。」


死に直面しているはずなのに番組、後輩や…共演者を思いやり、気にして…

生きるとは?死ぬとは?
嫌だよ?けど、しゃあない!死なんわい!治すから!


至って明るく。至って朗らかに…僕に語ってくれました。

牧野さんは、生放送に出る事が生き甲斐だと話してて…

そのせいなのか、一時期腫瘍の大きさが、お医者さんが信じられない程小さくなったり。奇跡だ…と。

これが完治したら「週一生放送治療法」の本出しましょうよ?
とか、笑いあってました。


今にして思えば最後の入院…退院まえ…

お見舞いに行きまして…衣装用の帽子を持って行った時。

「これ、えーなー!体調良くなったらこれ被ろう!ありがとな!…で、どう?番組?」
とても喜んでくれたので

「一回スタジオ来ちゃいましょうよ?」

こう言った時に

「もう、歩けなくなっててさ…俺は気にしないんだけど…スタッフさん達が変に気を使うんじゃないかな?ってさ。それが心配でな…」
そこでも、自分は二の次ってさ。


そんなの出来ねーよ。
すげーよ。

生命の期限を語り、楽しみながら治療を勉強し、実践し、髪が抜けたのを笑い話に仕上げて…東日本大震災を憂いて…そして家族に覚悟を伝えて…更に和やかに生きる…

カッコイイったら、ねーって。
凄すぎるって。

勿論、俺たちには見せてないだけかも知れないけど…

すげーっす。牧野さん。牧野さん、すげーっす!

全く実感も無く…勿論家族の方や昔からの知り合いの人程深く関わりを持てて無いのかも知れませんが…


僕は、牧野さんに「生命」の素晴らしさを教えて貰った気がします。


そして、何より…「覚悟」の「凄さ」も見せてもらいました。

人は誰でも死にます。

死ぬまでは生きます。



かしこまりました。



…牧野さん

ありがとうございました。


ありがとうございました。

僕は捻くれ者でして…

中々…ご冥福…とか言えなくて…



敢えて…本番後のように…書かせてもらいます。俺のブログ見ててくれてたから…



「牧野さん、お疲れ様でした。」







…「お?この後東京で仕事?大変やな?頑張ってな!ありがとな!お疲れ…。。