【つづき】

しばらくして、ボクはTmさんに声をかけた。

『そろそろ（別のGGBに）移動します？』
「そうですね。行きましょうか。」

コーハイくんにも声をかけるが、彼はまだこの店で飲んでいたいらしい。
（店が気に入ったのかレディが気に入ったのか、はたまた単に酒が飲みたいだけなのかは定かではない）

『もーちょい奥の右手にあるバカラってGGBに行ってるから、気が向いたらおいで。』っとコーハイくんに言い残し、Tmさんとボクはシャークを退出。
バカラに向かって歩き始めると、途中、左手に見えたGGBにTmさんが反応した。

えーっと、パレス？

「こんなGGBありましたっけ？入ったことあります？」
『いや、無いですね。』

とりあえず、初志貫徹でバカラに入ってはみたものの、あいにく満席で2人並んで座れる席が見当たらなかった。
スゴスゴと退出し、代案；IRON CLUB（以下、アイアン）へと向かう。

途中、昔の知人（決して友人ではない）が、そのご友人氏（かな？）と歩いてくるのに気付いたが、声をかけることはせず。
このヒトとは“アソびを含めた考え方”においてに決して相容れないほどの違いを感じてボクからフェードアウトを仕掛けたんだし、時が流れたからといって何事も無かったかのように振舞うのも、かえって失礼にあたるだろう。
（要は、ボクには許容し難い行動をとり、且つそれを武勇伝的に語る方だった。）

ハタからみたら、単にボクの心/了見が狭いってことかもしれないんだけどね。
きっとこの先も、ボクとこの方が再び交わることは無いでしょう。

ちなみに、そういう方々は何人か居たりします。
本人に直接ケンカを売る（≒面と向かって指摘する）ような真似は滅多にしませんが、ご一緒しているうちに、『あ、ボクはダメだ。このヒト･･･』と思ってしまったら、ボクはその方との関係を諦めてしまうので。。
注）ものの見方・考え方は人それぞれです。自分が間違いなく正しいなんて、これっぽっちも思っていませんので、あしからず･･･

さて、アイアン。
今度は無事、並び席を確保できた。
※ただし、あまり良い席では無い。入り口に程近い、奥のメインステージが見えづらい場所。

『Tmさん、ちょっとAくんに場所伝えてきますね。』

ドリンクだけ注文したボクは、店が変更になったことを伝えるため、いったんコーハイくんの居るシャークへと戻ることにした。
うぅ～む、ここ数年はタイのケータイ番号を持ってる友人とばかりアソんでいたから、気軽に連絡を取れない不便さを忘れていたな。^^;

Soiダイアモンド側からシャークに続く階段を上り、店内に入る。
が、コーハイくんが居た場所には誰も居ない。

あれ？行き違っちゃった！？

なおもキョロキョロしてると、ウェイトレスさんがボクに気づいて「トモダチ、トイレ！」っと伝えてくれた。
ほどなくして、手を拭きながらコーハイくんが戻ってくる。

『Aくん、まだココ（＝シャーク）に居るんだよね？』
「えぇ、もぅ少し居ようかと。」
『さっきバカラに行くって言ったけど満席でさ。アイアンって店に入ったんだ。まぁ、そこもいつまで居るか判んないんで、ボクのケータイを渡しとくよ。移動するときはTmさんのケータイから電話するね。』

そしてボクはアイアンの場所をコーハイくんに伝え、Tmさんのもとへと戻った。
しばらく品定めをするものの、呼びたくなるような娘は見つけられない。

一番手前のダンスステージのラインナップが一巡する頃には、ボクらはすっかりアイアンに飽きてしまっていた。
（真ん中のバスタブエリア、奥の階段付きダンスステージをウォッチする気にもならず）

んー、なんかこの店でも諸行無常の響きが聞こえる気がする･･････^^;

【つづく】

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諸行無常の響きが聞こえる（気がする）IRON CLUB